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【連載】61歳、はじめてのひとり暮らし始ます♯03今の家を選んだ理由

友人が自分のために購入した理想のマンションに初めて足を踏み入れたとき、彼女の何気ない一言が心に深く響いた。「この家を見つけるまで、何度引っ越したことか」。

その瞬間、私の家探しへの思い込みが音を立てて崩れた。大きな買い物なので失敗したくない、理想を追い求めたい、これ1回で成功させたいと思い込んでしまっていることに気づいたのだ。「そうか、賃貸であれば、気に入らなければ引っ越せばいいんだ」とすごく気が楽になった。

これまでは持ち家派だったので、どうしても家賃はお金を捨ててしまうイメージから抜けきらなかった。でも、自分の61歳という年齢を考えると、今からローンを完済して持ち家があったとして、それを売ることなく天に召されるかもしれない。それは本意ではないなぁ。

私の理想はお財布に千円札1枚残して逝くことだ。

家を買えるだけの預貯金があるのなら、そのお金を不動産投資に回して家賃収入を得る。箱を持つより、家賃収入を得る方が安定している。不労所得の仕組みを作る方が、お金の使い方の自由度は増すからだ。家賃は生活に必要な経費だ!

頭を切り替えられたことで、勿体ないという気持ちがスーと薄らいできたのだった。

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