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【連載7】61歳はじめてのひとり暮らし始めました♯07引っ越しして1週間
30年間住み続けた街を去る日
1月7日、今年初めの一粒万倍日、ラッキーセブンの日に引越し。朝9時に引越し業者がやってきてテキパキと家具をトラックに積み込んでいく。荷物のパッキングは別の女性スタッフがひとりで手際よく段ボール箱に詰めこんでいる。
私はというと、無駄に部屋中をウロウロしていたように思う。1週間たったいま、あの時自分は何をしていたのかをよく覚えていない。気がかりは、地元の成田山不動尊にちゃんとお別れの挨拶をすることだけだった。これを忘れちゃったら、幸先が悪いのである。引越し業者が荷物を積み終え家を出発、すぐに息子の車で後を追いかける。その前に、まだ初詣で賑わう成田山不動尊へ寄ってもらった。
駐車場から本殿まで小走りで突き進みながら、「こういうときこそ、ゆっくりしなさい。悪い癖がでてるよ」と自分に言い聞かせてはいるが気持ちが焦る。(焦りは私の悪いクセでもある)
本殿の前でゆっくり深呼吸したあと手を合わせ、この地に住んで30年間のお礼と長男が家に住み続けるので、彼の幸福をお願いした。感謝の気持ちを述べることで、けじめをつけられて良かったと思う。
「引越しして1週間」に思うこと
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