BTT PiggyBack36 V1.0 Adapter Board for Hotendを使ってみた
3D Printerのエクストルーダのケーブル配線って、メンテナンスの時、結構邪魔ですよね。
常々、コネクタで一括で外したり、取り付けたりできないかなぁって考えていましたら、ちょうど手頃なTool BoardがBTTから発売されました。
BIGTREETECH BTT PiggyBack36 V1.0 Adapter Board For Hotend 36MM 42MM Stepper Motor Extruder
今回は、その実装について書きたいと思います
おかしいところがあれば、ご連絡ください。修正したいと思います。
BTTのTool Board接続の考え方
このTool Boardは、一般的な3D Printerに使用できるよう割と汎用的に設計されています。
ボードを確認したところ下記のような構造になっていると理解しました。
- FAN1, FAN2について5V, VCC(12V or 24V)の切替が可能
- FAN1は並列に2つコネクタが用意されている。そのため、VoronV0系などを想定すると、下記の分担と思われる
・FAN1:Parts Cooling Fan(デュアルファン構成可能)
・FAN2:Hotend Fan(ヒートシンクファン)
- 5V系、24V系、ステッピングモーター、サーミスタの4つに分離されている
・5V系:GNDの共通化 BLTouch, X-EndStopSwitch, RGB, (FAN1, FAN2)
・24V系:VCCの共通化 ホットエンドヒータ, (FAN1, FAN2)
・ステッピングモーター:独立
・サーミスタ:独立
上記をもとに、自分の主に使っている環境で結線パターンを起こしてみました。
ご利用にあたっては、皆さんの環境に合わせてご確認&カスタマイズをお願いします。
使用工具・圧着作業について
自分は下記のものを使用しました。圧着工具は精度の高いものを使用しないと苦労します。
・ワイヤーストリッパー
・圧着工具
・フェルール用圧着
コネクタがJST PHなので結構小さい。老眼には辛い。慣れるまで圧着に苦労しました。自分は何度か圧着に失敗して、予備でついて来た端子も使い切っちゃったので、手持ちの端子を追加で使用しました。
ホットエンドヒータのケーブルは、フェルール端子で圧着したものを使いました。
BL-TouchはTriangelab製のものを使用しましたが、標準でついてきたデュポンコネクタでそのまま使用出来ました。
16Pinコネクタ側は、MicroFit3.0互換のように見えます。
それにしても、ちゃんと動く3DPrinterのExtruderのケーブルをぶった切るのは、ちょっと勇気が入りますね。
※VCC, HE-, 5V, GNDなどは共用利用されますので、電流が多く流れますので見合ったケーブルを選定が必要です。特に、VCC, HE-については、ホットエンドヒータ用なので特に注意が必要です。
エクストルーダへのマウント
NEMA14の36mmのモーター背面にマウントする。
そのままねじ止めすると、基盤背面がショートしてしまうため、隙間を開けるか絶縁物を挟む必要がありました。
自分は3Dprintしてカバー印刷した。ネジ穴はインサートナット(M3*5*4)で締めれるようにしました。
最後に
自分の感想ですが、下記のメリット・デメリットがあると思います。
自分はメンテナンス性重視で、採用してみましたが、皆さんはいかがですか?
・メリット
・エクストルーダからケーブルを簡単に分離できるようになったので、
かなりメンテナンス性は、向上しました。
・また各パーツも個別にコネクタ接続になったので、ファンなどの
パーツ交換も楽にできるようになりました。
・デメリット
・間にコネクタが増えるので故障要素が増える。
特に接触不良などは要注意です。
・若干エクストルーダの重量が増加する
※3D Pirnterの改造については、自己責任でお願いします。
ここから先は
¥ 100
よろしければ、サポートお願いします。今後の活動費に使わせていただきたいと思います!