ポンチョ旅行記〜仙台編〜
【仙台初日:10月15日】
[旅の始まり]
仙台の旅が始まる。
飛行機始発のため、朝4時に家を出ないといけない。
前日の朝からサウナに行き、早めの就寝。
2:30に目が覚める。まぁよし。
4:00出発。
お家から自転車を漕いで駅へ向かう。
4:20 職務質問。
なんか警察さんが目の前に止まったと思ったら職務質問だった。
「ごめんなさーいお仕事帰りですか?」
(ごめんなさい。あいにく無職なんです。)
なんて言えるはずもなく、素直にアイドルを見に仙台まで行くと。
「へーいいね。」
そんな棒読みの会話と自転車の防犯登録チェック。
気をつけてねと解放される。
朝早くからご苦労様です。
幸先がいい旅だ。
ただでさえ低貧血なのと、寝不足により
ポケモンで言うとずっと体力が赤でその上混乱を食らっているような状態で空港へ向かう。
[空港]
いつもの如くかなり早く着いたため、クラムチャウダーとクロワッサンを食べる。
クラムチャウダーは私の一番好きな食べ物だ。
うれしい。
保安検査場を過ぎる時なぜか私だけ靴を脱いでくださいと言われた。
怪しかったのだろう。
まぁ特に面白いこともなく、
強いて言うなら飛行機の中で電話し始めたストロングお婆さんがいたくらいで仙台に着く。
[仙台着]
仙台に着くと、
「そこ撮ってどうする!?!?」
というカメラおじいさんがいた。
どうもピント合わせてる様子でもないし、シンプルに壁をとっていた。
まぁ確かに仙台の壁は新鮮か。うん。まぁ。
私自身初めての東北。仙台なので浮き足立っている。
電車の時間を調べると仙台は本数がかなり少ないらしく、急いで目的地、石巻へ向かう。
[石巻へ]
石巻へ行きたかった。
かなりまだ鮮明に覚えている震災の被災地。
憧れのバンドマンたちが始めた東北ライブハウス大作戦の一環によって建てられたライブハウスへ行きたかった。
何か人のためにというか、自分の武器を使って人の心を奮い立たせられる人には憧れしかかんじない。
いつかここでライブも観たいし演じたい。
せっかくなので高台から現在の状況を見ようと思う。
神社があるようだし、御朱印を貰うのもいいだろう。
…鬼の坂道だ。膝が爆発するかと思った。
御朱印をもらうと、
「ご苦労様です。」と言われた。
普段なら疑問に思うワードも、確かにと思ってしまう。
昔知り合いから、水平線をまっすぐ見て、向こう側が青いから地球が丸いってわかるよねと言われたことがある。
確かにと思った。そんな景色だった。
この景色を見たら1500円の割にめちゃくちゃ量が少なかった定食も許せそうだ。
とにかく仙台は電車がないようで。
あと1時間で乗り過ごすわけにはいかない電車が来る。
定食をかき込み、石ノ森萬画館へ
サイボーグ009や仮面ライダーの展示があったのだが、男の子と父親の2人がすごく楽しそうに、真剣に展示を観ていたのが心に残っている。
いつだって仮面ライダーはみんなのヒーローなんだ。
私は今やっている仮面ライダーギーツを見ていたら弟に蔑む目で見られたが。
石巻を出る。石巻市役所はなんとイオンの中にあった。
また面白いものを見たと思い会場へ。
[セキスイハイムスーパーアリーナ]
噂には聞いていたが。
めちゃくちゃアクセスが悪い!!
これは仕方ない。うん。
電車は2両編成で30分に一本。
最寄りから徒歩で行こうとすると1時間弱かかるそうな。
まぁでも。
かなり自然が広がって素敵な会場だった。
[仙台の夜]
ライブもなんなく終わり、夜ご飯探しとホテルへと向かう。
寿司が食べたい。やっちまうかと、回っている中では少しだけいいお寿司屋さんに入る。
お腹もふくれ、ウキウキの気分でホテルへ。
とんでもないところを予約してしまった。
両隣にキャバクラ。正面は無料案内所。
まぁ単刀直入に言えばめちゃくちゃ夜の街で。
さらにはっきり言うと治安がめちゃクチャ悪い。
過去1やばいなと思いながらさっさとチェックイン。
でもやはり夜の街を探索したくなる。
探究心は止められない。人生は冒険だ。地図はないけれど。
Google先生に頼りながら散歩すると、どうやら仙台?東北?唯一のクラブがあるそうな。
行こう。
人生でクラブなんて友人と一度だけ。
ただ離れた地で1人となるとそれなりに勇気が出るもんだ。
入店。
お客さんは。私合わせて2人。
えぇ…まぁゆっくり飲む。
このブログを書いていると、1人の青年から
「お兄さん1人ですか?僕、ナンパしに来たんですけど僕も1人だから手伝ってもらえませんか?」
(あぁ…絶対普段吸ってないんだろうな)
というピースを二箱も持っている。
以下、ピースボーイとでも言おうか。
断る理由もないが戦力になれる自信もない。
「いいですよ。私も愛知から1人で来てて寂しかったところです。」
都合のいいことに後ろの席に女性二人組が座り。
「俺後ろの子狙います!」
と言われたのでその子の側とお話しさせてもらうことに。
奇跡的に秋田から来た彼女とは好きなバンドが被りお話が進む。
一本、ピースボーイはめちゃくちゃ女の子に引かれてる
ピースボーイがお手洗いにいくと、女性からなんとか帰りたいから助けてくれと言われる。
あいにく女の子を逃す術は持ち合わせていない。
「もう堂々と帰っちゃえば!w」
とヲタクスマイルでヘラヘラするだけだ。
しばらくすると、女性2人はお手洗いに行くと言って帰って行った。
ピースボーイは20分少々たばこに火をつけるだけつけて、火が消えがかったところで、
「え!?あの2人帰った!?」
とがっかりしていた。
頃合いも良かったので私もホテルに帰る。
なんとまぁ。面白い一日であった。
【2日目:10月16日】
[チェックアウト問題]
連泊だからゆっくり眠れると思ったが。
安いホテルゆえか、連泊でも一度10:30にはチェックアウトしないといけないシステムだそうだ。
さてさて、どこへ行こう。
ここで私のラジオ好きが功を制す。
とある東北出身のパーソナリティが
八木山ベニーランドが最高だと言っていた。
仙台城跡に立ち寄り、遊園地へ向かおう。
[だいたいいつも(以下略)]
仙台城跡付近の神社でお参りをして、
レンタルサイクルなるものがあったので自転車を借りてこのまま遊園地までいってしまおうかと思う。
電動自転車の力に感動して数メートル、
仙台城跡へ行く道、さらに遊園地までつなぐ一本道が城壁陥落により通行止め。
即座に自転車を返して電車で遊園地へ向かう。
だいたいいつもこんな感じだ。
かなり良かった。田舎の遊園地。
そもそも遊園地が好きなのもあり、歴史を感じて幸せを受けとった。
ここでも言葉を隠さず、むしろ褒め言葉として述べると、
よくもまぁこんな遊園地にこんなたくさんの人がいるな!と。
ふと思い出す。
ここは仙台。
電車がない。
ライブ間に合うか!?!?
急いで仙台駅へ。
[ずんだとライブ]
なんやかんなで仙台駅に着くと、30分ほど猶予があったのでやっと名産ともいおうずんだ餅とずんだシェイクを飲み電車を待つ。
まぁバカ舌だからこんな感想しか言えないが、
枝豆やな〜
ライブ会場へ向かうと乗り換えの駅で櫻坂のファンであろう人が2人いたので声をかけて一緒にタクシー相乗りをした。
これもまたご縁。
タクシー運転手さんと話す。
まぁ要約するとこんな立地でライブやとタクシーほんと助かりますよ。
と伝えると、まぁぶっちゃけ儲かると。
しかし嵐がライブやった時は酷かった、50000人が来て野宿がかなり多発したと。
これはビジネスチャンスなのでは?
とも思ったが、ライブ施設以外にほんと何もないような田舎なので確かにどうしようもないのだろうか。
ライブも難なく終わる。
個人的にライブで嬉しいことがあったが、ここでは割愛。
[帰宅]
住めば都とはこのことか。
あんなに震えていた立地にも居心地の良さすら覚えた。
ってか、あんなにガツガツ行くキャッチが私には全く声をかけてこない。
気持ち悪いヲタクだからだろうか。
ホテルの近くにチェーン店ではあるが格安のバーがあるのでそこで少しお酒を飲む。
お店でこのブログの下書きを書くのが恒例となってきた。
もうこの度も終わりか。切ない気持ちと、少しイキった気持ちで店を出る。
フランクシナトラなんて聴いちゃって。
【3日目:10月17日】
[チェックアウト問題再び]
10:30までに部屋から出ればいいですよと言われたので、11:00まで大浴場に使ってチェックアウト。
延滞料金が発生した。
部屋から出る=チェックアウト
だったのだ。
情弱の私が悪い。
[仙台最後の日]
まだ牛タンを食べていないので早急に利久へ向かう。
なぜ牛タンが仙台の名物なのかはっきりはわからないが。
美味しいが過ぎるのでぜひ愛知にも出店してほしい。
そんなこんなで、例の如く古着屋巡りをして仙台の旅の終盤へ向かう。
素敵な古着屋を見つけた。
音楽ルーツと服は通じるものがある。
最近は物事のルーツをあまり大切にする人が少ない。
など私の大好物の話をしてくれる店員さんと出会う。
昨日アメリカから買い付けで帰ってきたばかりで。
買い付けなんて浪漫ですねと話すと。
結局ビジネスだし現実を見ると夢も理想もない話だと言われる。
夢は叶って仕舞えば現実なのである。
痛感。
流石に電車本数が少ないことは学んだので、
家族へ萩の月を買ってそそくさと空港へ向かう。
[仙台空港]
まぁ結局早く着く。
2時間も自由時間ができたので空港をふらつく。
せっかくだし、ずんだシェイクをリピートしながら少し早めの夜ご飯を探す。
そう言えばまだ笹かまも、はらこ飯も食べてない。
クラブハウスサンドを食べる。
一人旅の融通の聞かせ方である。
調子に乗ってビールとおつまみのセットも頼む。
牛タンとは感動の再会である。
想像以上のクラブハウスサンドの量にたじろぐと、私が乗る飛行機の搭乗手続きが済んでない人は早くしてくれとの催促が来た。
泣きそうになりながら。このブログを書きながら、ポテトを食べる。
搭乗手続きも無事終わり、結局ロビー内で40分余る。酔いを覚そう。
今回は靴の検査はなかった。
スマホの通知がどこか寂しい。
さて、飛行機に乗る。
大阪、広島、仙台と続いたひとり旅も無事終わりを迎えようとしている。
帰るまでが旅だ。油断はできない。
ほら、飛行機が20分遅延した。
20分の遅延のおかげでちょうどよく酔いが覚めたからいいか。
無事愛知にもどる。
どうやら最寄りまでの電車は友人と同じものに乗っていたらしい。
そそくさと電車を降りると小指にはめたリングがない。
スーツ姿の仕事帰りの友人に探すのを手伝ってもらう。
情けないことこの上ない。
結局みつからなかったが、他愛もない話をして帰る。
そろそろ仕事見つけないとな。
友人と別れて歩くと、お土産袋に違和感が。
リングが出てきた。
まぁなんか、とりあえずいい旅だった。
何かを得るための旅じゃないかも知れない。
でも僕にとってこのひとり旅が、
10年後、20年後、
そんなこともあったなと笑えたら最高だ。
ほら。ブログの投稿を忘れてた。
思い出話はすぐ口に出して満足してしまう。