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人生を変えるインド一人旅#1

大学卒業まで残り数ヶ月。
これまでの大学生活を振り返り、何か物足りなさを感じていた。

そんな時に両親が

「借金をしてでも自分が行きたい国へ行ってみなさい。」

と言ってくれた。

そしてなんとなく人生が変わりそうなインドに行こうと思い立った。

昔から計画性は全くなく、行動力だけで生きてきた私は1週間後にインドへ行くと決め、大急ぎでVISAの申請やホテルの予約を始めた。
それからの1週間は遠足を楽しみに待つ小学生のようなうきうきした気持ちで毎日を過ごした。

友人は皆口を揃えて、こう言った。

「インドは絶対に行きたくない。」
「臭そう」
「汚そう」


しかし、それこそ私がなんとなくインドに行きたかった理由だ。
想像の世界でしか知らない未知の国。
友人からのマイナスイメージで余計にワクワクした。


ChatGPTや記事を参考に、

・デリー
・ジャイサルメール
・バラナシ
・アグラ

の4都市を10日間で回ることにした。


タイ上空


飛行機に乗る度に、世界は本当に広いなと思う。
LCCの狭い座席も全く苦に感じず、トランジット先のベトナムまでの6時間はあっという間だった。


ホーチミンでトランジット


ベトナムで3時間ほど乗り継ぎの時間があったので人生で初めてフォーを食べた。
生のもやしと謎の葉っぱに戸惑っていると店員さんが大笑いしながら教えてくれた。

そんなこんなで時間を潰し、インドへ向かう便の搭乗ゲートでいきなりインドを感じることになった。

まるで並ぶという文化がないようだ。


ものすごい人だかりと大声で話す声、大音量でYouTubeを見る人たち、、、
さっきまでの雰囲気とは全く違っていた。
とにかく押される。大きなバックパックを持っていたことも相まって、四方八方から押されまくるのだ。
ここで圧倒されてたまるかと、サッカーで鍛えた足腰で必死に自分のスペースを確保した。
日本ならイライラするであろうこの状況もとにかく楽しかった。
ずっと一人でニヤニヤしていたので、やばい日本人がきたと思われただろう。


機内も非常に面白かった。
とにかくうるさい。
公共の場は静かにするのが当たり前だと思って生きてきたが、この数時間でその当たり前は覆された。


インドは暑いだろうと想像だけで飛び出してきたので私は半袖だった。
隣のインドの方が、朝晩は冷えるから体調に気をつけてねと言ってくれた。

謎のカレー味のお菓子

そしてなぜかカレー味のお菓子を一つくれた。
これがすごく美味しかった。
それを察して、もう一つ、そしてまた一つ、最後には箱ごとくれた。
インドには詐欺師が多いと聞いていたが、優しくてすでにインドが好きになっていた。


インドまでの5時間もあっという間だった。
夜の22時頃に到着した。
入国審査も問題なく通過し、日本から持ってきた現金をルピーに替えてもらい空港の外に出た。
一泊目のホテルはAirbnbで予約していた。
空港までドライバーさんが迎えにきてくれ、名前の紙を持って待っていてくれた。遅延で待ってもらっっていたので少し申し訳なかった。

インドの道路にも驚かされた。
みんなクラクションを鳴らしまくる。車線など関係なく走る車。
少しの接触を物ともせず、走り続ける。
よく見るとほとんどの車の四角は傷だらけだった。
大通りを抜けると牛や野良犬が大量にいた。


ホテルの前の通り

ホテルの前の通りはまるでスラム街。
ゴミや動物の糞尿で臭いはひどかった。(最高)
夜も遅く怖かったので、その日はすぐにホテルで寝ることにした。

明日からどんな旅が始まるのかとワクワクした気持ちでぐっすり寝ることができた。


次回に続く

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