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【Wine ワイン】2020 Vinhabade Albarino

【Wine ワイン】2020 Vinhabade Albarino

綺麗な酸とミネラルの海系ワイン。

■楽天
https://a.r10.to/hagoLV

■Producer (生産者)
⁃ Bodegas Rectoral do Umia

■Region / Country(地域 / 生産国)
⁃ D.O. Rías Baixas (リアス・バイシャス)

■Variety (葡萄品種)
⁃ Albarino

■Pairing (ペアリング) 
⁃ タコのマリネ


生産地概要
Galicia ガリシア州 

■プロフィール
 スペインの北西部に位置し、南はポルトガルと国境を、東はアストゥリアス州とカスティーリャ・イ・レオン州と接している。西から北は大西洋とカンタブリア海に面している。州都はサンティアゴ・デ・コンポステラ。


■歴史
 ローマ帝国の植民地の後、 西ゴート、ケルト、イスラムなどに征服され、レコンキスタ以降カスティーリャ王国の支配下になった。9世紀にサンティアゴ (聖ヤコブ) の遺骸(いがい)が発見され、サンティアゴ・デ・コンポステラはキリスト教三大聖地の1つとなり、中世には北部ヨーロッパなどから大勢の巡礼者 が詣でて、 文化交流も進んだ。


■文化
 ガリシア語はロマンス語をルーツとし、州の公用語となっている。ケルト文化の影響が今も濃く残り、バグパイプを用いた音楽がある。


■経済 
 大航海時代から船乗りを多く輩出した地方で、 漁業が経済最大の産業。またリアス式海岸の語源となった入り江が多く、牡蠣(かき)やムール貝など養殖も盛んだ。世界的ブランドのザラなど服飾や金融も重要な産業だ。


■気候風土
 大西洋の影響を受ける海洋性で、最寒月でも8℃以下になることは少ない、年間を通して穏やかな気候。 1年を通じて雨が降り、年間降水量も豊富である。しかし、内陸部に入ると気温・降水量などの気候も異なってくる。また、入り江の多い複雑な海岸線がある。 主な地質は変成岩と花崗岩(かこうがん)。


■ワイン生産量
 5つのD.O.があり、 D.O.P.に登録される総栽培面積は8,364ha、 総生産量は444,349hℓ

■主要ブドウ品種 
[白ブドウ] 
⁃ Albariño アルバリーニョ
⁃ Treixadura トレイシャドゥーラ
⁃ Godello ゴデーリョ

[黒ブドウ] 
⁃ Mencia メンシア


■地方料理と食材
⁃ Pulpo a Feira プルポア・フェイラ(ゆで蛸とジャガイモに赤トウガラシとオリー ヴ・オイルをかけた、巡回市に立つ屋台料理)
⁃ Caldo Gallego カルド・ガジェゴ(キャベツやジャガイモの入ったスープ)
⁃ Empanada エンパナーダ(挽き肉や野菜、チーズなどを入れたパイ)
⁃ Queso Tetilla ケソ・テティージャ(D.O.P. チーズ、牛乳、非加熱圧搾、円錐形、乳房が名前の由来)
⁃ Arzúa Ulloa アルスア・ウジョア(D.O.P. チーズ、牛乳、 非加熱圧搾、円盤形)
⁃ San Simón da Costa サン・シモン・ダ・コスタ(D.O.P.チーズ、牛乳、 非加熱圧搾円錐形、燻製される)


■主要なD.O. ワイン
Rías Baixas リアス・バイシャス
 リアスは「入り江」バイシャスは「下部や南部」というガリシア語の意味があり、ガリシア州の大西洋岸のリアス式海岸南部地域を示す。大西洋の影響を受け、年間降水量が1,600mmとスペインの中では多いが、 主に花崗岩の地質のため、水はけは良い。湾を間近に望む丘陵地やポルトガルとの国境を流れるミーニョ川沿い、内陸部など、次の5地区(サブゾーン)に分かれている。 
Val do Salnés バル・ド・サルネス
O Rosal オ・ロサル 
Condado do Tea コンダード・ド・テア
Soutomaior ソウトマイオール
Ribeira do Ulla リベイラ・ド・ウリャ。
 栽培ブドウの約96%はアルバリーニョで占められている。その他の品種はロウレイロ、トレイシャドゥーラ、カイニョ、トロンテスなどがある。
 湿度が高いため棚式栽培が中心だったが、最近では垣根仕立ても増えている。零細な畑から自家消費用ワインを造っていたが、1980年代に協同組合を中心に最新醸造機器や醸造技術が導入され、刷新が図られた。その結果、 青リンゴやレモンなど柑橘(かんきつ)類や白い花などフローラルなアロマをもつフレッシュな白ワインが造られ、一躍スペインの高級白ワインの代表となった。樽醸造の白ワイン、赤ワイン、スパークリングワインの生産も認められている。魚介類との相性が良く、「海のワイン」とも称され、近年はアメリカなどへの輸出が盛んになってきている。

Valdeorras バルデオラス 
 「黄金の谷」という意味をもつバルデオラスはガリシア州のワイン産地の中では一番内陸に位置する。 年間降水量は850~1,000mmで大西洋の冷涼な海洋性と温暖な地中海性気候の緩衝地帯にあり、土壌は粘土質から花崗岩質、粘板岩質など多様。シル川を始めとする河川の渓谷の標高300~700mの斜面上にブドウ畑がある。栽培品種は白、黒ブドウ共にガリシアの地元品種が大半で、外来品種は認定されていない。

Ribeira Sacra リベイラ・サクラ 
 「聖なる川岸」という意味をもつリベイラ・サクラには昔たくさんあった修道院を中心に行われたブドウ栽培とワイン造りの歴史がある。ミーニョ川と西に流れるシル川の流域に沿って細長く延びた、内陸の産地。ミーニョ川流域は年間降水 量が700mmで大西洋の影響を受けるが、シル川沿いは 900mmで大陸性気候の影響の方が強い。川沿いの渓谷 の急斜面上に段々畑が築かれている。栽培品種はガリシアの品種ばかりで、外来品種は認定されていない。ゴデー リョの白とメンシアの赤ワインに代表される。 

Monterrei モンテレイ
 ガリシア州最南部にあり、ポルトガルと国境を接する山間部にある。タメガ川が南北に流れる。地中海性気候だが、内陸性や大西洋からの海洋性の影響も受ける。年間降水量は700~800mm。花崗岩質の砂質、 粘板岩、粘土質と大きく3タイプの土壌に分けられ、それぞれ個性のあるワインを生む。栽培品種は、白はゴデーリョが1番多く、黒はメンシアが主で、ガリシアの品種に限られている。果実味が豊かでフレッシュなワインが多い。

Ribeiro リベイロ
 やはり修道院を中心にブドウ栽培とワイン造りが行われ、 古くからヨーロッパ各地の王室に献上された歴史をもち、また16世紀には新大陸に向かう船にも積まれていたという。州の南部にあり、ミーニョ、アビア、アルノイア、バルバンティノの河川の渓谷沿いやその斜面、標高75~400mまでにブドウ畑がある。 土壌は花崗岩質で、石ころが多い。気候は大西洋の海洋性と温暖な地中海性の緩衝地帯にあり、年間降水量は950mm。
 フィロキセラ禍後、南米に移民した農民も多く、ブドウ畑は耕作放棄地が増え、一時はパロミノのような南の地方の豊産品種の植樹が奨励されるなどしたが、近年は地元固有の品種が復活し始めた。白ブドウはトレイシャドゥーラが代表的で、豊かな香りの繊細でエレガントなワインになる。黒ブドウでは、ソウソンが多く、単一品種ワインだけではなく、ブレンドにも使われる。白ワインが全生産量の90%を占め、 大変コストパフォーマンスの良いワインとして知られている。 ブドウを屋内で吊し、乾燥させて、その果汁を発酵して造る甘口のTostado トスタドはリベイロの特産でもある。

参考資料 日本ソムリエ協会教本、隔月刊誌Sommelier  

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