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コスパ・タイパはハードボイルドには関係ない。

昔、笑い話で、友達が自転車の鍵をなくしてしまい、工具箱にあった頼りがいのない糸のこぎりで、ジミに鍵のつがいを切っていたら、映画好きの友達がよって来て、「なんだ…アルカトラズからの脱出、みてぇ〜じゃねぇ〜か?」と言われ、大笑いをしたのを覚えている。
クリント・イーストウッドの映画は駄作がない。しかも、ハードボイルドの巨匠。ドン・シーゲルとのコンビとあれば、もう何もいうことのない映画に、この「アルカトラズからの脱出」がある。
ストーリーは、サンフランシスコ湾内の島にあるアルカトラズ連邦刑務所。脱出不可能と評される監獄に、新入りの受刑者フランク(クリント・イーストウッド)が送られてくる。銀行強盗の罪で服役中の彼は、何度も脱獄した過去を持つ頭脳明晰な男だった。そんな彼の評判に刑務所長が警戒を強める中、彼は数人の囚人仲間と共に通気孔を外して脱出する計画を立てる。

もう最初から、ハラハラドキドキ、極めつけは、彼の寝ていたベットに、看守が踏み込むシーンは今でも忘れられない。
スプーン一つ、糸のこぎり一本、どんな粗末な道具しかなくても、諦めない。コスパ、タイパはハードボイルドには関係ない。

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