英単語学習はいらない?
こんにちは、英単語習慣です。
「英単語は文脈の中で覚えるべき」という意見を聞いたことがあるかもしれません。英語を多読して出てくる単語を自然に覚えるのがよいという考え方です。過激派の意見では英単語学習は「ただの暗記で、意味がない」という批判もあります。
でも、本当にそれで十分なのでしょうか?
ここでは、なぜ英単語を個別に学ぶことが大切なのか、コーパスデータを使ってわかりやすく説明します。
ニュース記事やメディア情報を楽に理解するには少なくとも14,000語が必要
英語で新聞を読んだりweb記事を読むのに必要な英単語数は、なんとか内容が理解できるレベルでも6500語程度、楽に理解できるレベルだと14,000語程度は必要とされています。しかもそれでも十分ではないのです。大量の英単語を覚えなくては実用レベルにはなりません。
文脈から単語を覚えるには膨大な文章を読む必要がある
新しい単語をしっかり覚えるには、最低でも12回はその単語に出会う必要があると言われています。例えば10000語レベルの単語に12回出会うためには、どのくらいの文章を読む必要があるでしょうか?
コーパスという単語がどれくらいの頻度で出現するかのデータがあり、そこから推測すると、300万語の文章を読む必要があります。これは、小説にすると30冊分です。
文脈から単語を覚えるだけだと、非常にたくさんの本や記事を読まなければならず、膨大な時間がかかります。
出現頻度が少ない単語は単語学習で覚えるのがよい
ここで、単語学習が大いに役立ちます。中頻度語や低頻度語は文脈で出会うことがめったにないため、単語学習をすることで効率的に語彙を増やすことができます。
高頻度語(3000語レベル)までは、文脈の中で覚えていくことが可能かもしれませんが、それ以上の語彙を増やすには単語学習を取り入れることで、時間を大幅に節約できます。
まとめ
英語を実用的に使うには少なくとも14,000語程度は必要です。
高頻度語(~3000語レベル)までなら文章に何度も出てくるので文脈から覚える方法でもなんとかなります。
しかし中頻度語(3000語レベル以上)以降は文章ではめったに出会わないため、単語帳で繰り返し学習することが上達の早道になります。
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