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某大学と国の方がコレクションを無償寄贈してくれないか?と来た時の話とその対応他VOL.1

おはようございます、SUKEPAPAです。
2024年10月2日現在、約1500万人の方に読んでいただいている私のX(Twitter)投稿でございますが、これについてxの短文では伝えられなかった部分などをこのnoteにてお話しさせていただきたいと思います。

某大学と国の方(これは現時点では具体名は伏せます)からご連絡をいただいたのは、今から約9年か10年前だったと記憶しています。なぜ覚えているかと申しますと、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、僕は離婚歴がありまして(現在は再婚して妻子あり)そのニュースなどがあった翌年くらいだったからです。
また、僕はその離婚云々に関して別に隠してもいません。このネット時代、隠す意味はほぼ皆無ですので。しかし、お相手のこともありますのであえて自分から発言することもしていませんご理解を。

お話を大学、国の方から来たことに戻します。

当時はまだ自分の会社のサイトがあり(現在サイトはありません)でお問い合わせをお受けしていましたので、そこにある日「〇〇大学の〇〇でございます。この度、御社の素晴らしいコレクション(ゲームや漫画、雑誌など)についてお願いしたいことがございまして、近日どこかで一度お時間をいただけないでしょうか?というメールが来ました(厳密には文面は違いますが、こんな感じ)。


その時期、自分は離婚後でして、どんな内容かは具体的にはわからないけれど、このコレクションもどうしようかな……と思っていた時だったので(多分、気持ちが凹んでいたのもあります)、数日後に設定して実際にその大学の方が来ることになりました。

過去、コレクションに対する取材系は何度もありましたので、まあ、その類か、それとも資料としての貸し出し的なものかな? と朧げに思っていたのですが、実際に来られたのはなんとおじさん2人と若い人1人の3名様。お?これはなんか大事?何々? って感じ。

名刺をそれぞれ受け取って紹介をいただい、え? ってなったのが、大学の方はおひとりだけで、おふたりの方(若い方とおじさん)はなんと、国の〇〇庁の方でした。聞いてないわ!と思ったけれどまあいいや。

とりあえず、来られた方々にお茶をお出しして(大人のマナーだからな)、お話を聞いていくと、まずは部屋の中を詳しく拝見してよろしいですか? ということですで、もちろんOKしまして、10分程度質問を受けながら観覧時間。

ちなみにその会話ですが、国の方はそこそこ、本当に、そこそこですが古いゲーム等に詳しいらしく、「懐かしいですね〜これ、持ってました〜」(まあそんなレベル)という、『まんだらけ』さんのショーケースの前でくり広がられるような薄い会話(ごめん)をされておりました。

さてここからいよいよ本題です。なんだか突然畏まったような、まるで彼氏が彼女のお父様に結婚の申し込みをするかのような、ちょいピリッとした感じで、何やら資料(コピー用紙みたいなやつ数枚に印刷したやつ)を渡してくれました。

話を聞きながら読んでみると、なるほど、つまり、この大学さんと国が組んで古いゲームや漫画などを保管してそれを文化とし、ミュージアム(博物館)のようなものを作っていく。そして、その展示品、保管品としてこのコレクションを寄贈していただけないでしょうか? という内容でした。

この時点で僕は当時の凹んでいたような気持ちもあって、ある意味でコレクションは今後全て売却しても良いかな……という気持ちがなかったわけではありませんので、寛容な気持ちでお話を聞いていくと……。

「ん?え?は?」(心の中)

つまり、これらの全てを「無償」つまりは完全に無料で寄付(言い方は色々ある)していただけないでしょうか? というものでした。

「お?う?え?」(心の中、その2)

おいおい、流石に無償ってのはあり得ないんじゃないか? せめて定価レベルならと、さらに心の中で思っていたのですが、それは口にせず、表情で「う〜ン」を伝えました。すると奴らは(いつの間にか奴になっちゃった)、


「これは貴重な文化を残すためのプロジェクトの一つでして、他のコレクターの方数名様にもお願いして一部許可を得ております。また、寄贈いただけましたら博物館のプレートなどに名前が刻まれますので、ぜひ」と……。

「やったーーーーー!博物館様のプレートに自分の名前が刻まれるのか!わーい!」

ってなるかっ!笑

これは僕と同じようなマニアにしかわからないかもしれませんが、当然ながら古いもの、つまりは現時点で普通の量販店で購入できないものというのは自分の知識や、経験、足を使って洞窟や海中のお宝を必死に探すように、それこそ『インディアナ・ジョーンズ』のように探して、やっと見つけて、そして限りある予算の中でそれを計算しながら集めて、それでそれを買ってきたら、どうやって並べようかな? その前に開けちゃおうかな? あ?ホコリの匂いだけど懐かしい匂いがするな? うへへ、嬉しいな! ってやる行動があるわけです。

つまり、簡単にお金を出して、はい!ポン!ポン!って集めたわけじゃないんですよ……。

なので、正直これ全てを無償で全て渡すのには抵抗がありましたので、そこでは何も返事をせず、「わかりました、それでは検討させていただきます。後日ご連絡いたします」と言い(大人でしょ?)、さっさと帰っていただきました(子供でしょ?)

帰っていただいてからその資料を熟読しましたが(捨てなきゃよかったのですが……)、なんだろう、かなり引っかかる部分が多かった。建造する建物のご立派なCGみたいのがバーンとあって、肝心な展示物についての説明や見解がまあとにかく薄い。古いもの=文化ですからね! だから自分たちが保存するんでっせ!的な乱暴な感じ。

僕は過去に国の広告事業に携わったこともあるので、なんかわかってしまったんですよね……。あ、この大学と国って、形だけのレトロ文化保存をする気だなって。

もちろん、古いゲームや漫画他は確かに守っていきたい、放っておけば時代と共に失われていくものなのは分かっています。実際に古代の遺物などの多くは博物館に保存されて日々人々を楽しませて、管理もされています。

しかし、その時期のものと、レトロゲーム等とは物が持つ意味が全く違うんです。レトロゲーム、雑誌はゴッホとかの絵画とかとは違い、いってもたかだか5、60年の歴史。そして、ネットが出てきて変わった部分もありますが、まだまだ貴重な文化、カルチャーとして世間に認知されているとは到底思えません。

この「文化と思えない」というのを誤解していただきたくないのですが、例えば、古い巻物とか掛け軸とかと、ファミコンを60歳〜くらいの方に見せて、「どっちが文化的、歴史的ものですか?」と聞いたら、確実に99パーセントが前者を選ぶと思うんです。

つまり、まだまだ文化の領域に足を踏み入れつつあるくらいの位置に存在するもの。なので、この大学の方も国の方もそられについての考えが文化のレベルに達しておらず、「なんとなく世間でサブカル的に盛り上がって来ているから文化にしちゃえば良いんじゃね?」という雰囲気が読めてしまった。

愛がないんですよ。形だけなんです。

また、これは最近の話になりますが、ある県などで、貴重な文化財が適当にあしらわれたり、デジタルにすれば保存したことになるよね〜なっ? と廃棄されてしまったりしたニュースもありましたよね。

と、前編をここまでとさせていただき、後編はまた後日書かせていただきます。
読んでいただきましてありがとうございました。

後編は、どうしてこういう団体などに渡してはいけないのか? を書いていきます。

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SUKEPAPA(すけぱぱ)
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