慶大正木の評価は？

慶応大学正木が前評判通りの勝負強さを発揮し大学選手権MVPとなりました。

決勝で見せたセンター右への本塁打はマン振りしたがる最近のスラッガータイプには打てない打球です。

身体も丈夫で目立った怪我もしていません。

軸がしっかりして、スイングアークを大きくとれ、バットのヘットの遠心力を利かせられる西武の中村剛タイプのスラッガーです。

正木も中村同様リストを利かせた打撃をします。

もちろんドラフトでも1位で消えるでしょう。

ポジションも一塁以外に三塁、外野が守れますから獲りやすいはずです。

外の変化球も当てにいかず、しっかり振りますし、内角も上手くさばきます。

左右の対応力が高いですから、相手バッテリーは嫌な長距離砲です。

最近のトレンドであるひねりからしなりを生み出し打球を飛ばすSoftBank柳田スタイルではなく軸でくるって廻ってヘッドを走らせ、ポンと合わせるスタイルですから、プロで高い率が残せるには、相当な修練が必要だと思えます。

とりあえず1年目は.230でもいいから20本塁打打ってくれれば、と言うチームが合うと思います。

千葉ロッテやヤクルトのようなカラーのチーム向きな選手だと思います。

巨人は左のスラッガータイプが欲しいチームですから、私はないと見ていますが、さらにもう１つ上の次元に行けば12球団皆獲りに行くでしょう。

2021年ドラフトは投手の素材、特に高校生が目白押しですから、即戦力野手は希少と言えば希少と言えば、希少です。

現状ではオリックス辺りが表1位で獲りにいくのでは、と言った印象です。

いい選手だと思いますが、ロマンを感じません。

果たしてどうでしょう。