由規完全復活はあるか?

投手は何故走れ、下半身を鍛えろといわれるのでしょうか?

一つは有酸素運動による筋持久力をつける、が目的。

一つが投球に必要な筋肉を鍛えるパワーアップがあります。

ヤクルトの由規が小さなボディーサイズで150キロを超えるのは、軸で蹴り脚の右もも裏ハムストリングスのパワーが桁外れにあることにあります。

ライフル投法は蹴り脚のパワーをダイレクトに上体に伝えるため、爆発的な剛球を投げられた訳です。

制球が安定しないのは、左脚のもも表の筋肉大腿筋が右に比べ弱くパワーを吸収できず、左股関節の上にきちんと重心を持ってこれないためです。

脚の筋肉はハムストリングスがアクセル、表の大腿筋がブレーキと言われます。

背筋も弱く上体を立てないまま、ライフル投法で投げていたので肩を壊しました。

ライフル投法元祖ノーランライアンを思い出せば、ライアンは上半身特に背筋が発達していました。

上体を立てて、蹴り脚のパワーを左でせき止め螺旋状に下半身のパワーを上に上げ、安定した軸回転でリリースに繋ぎます。

由規は背筋を鍛え、大分ましな投げ方になりましたが、左半身の使い方がまだまだ合理性がありません。

制球を安定させ、無駄球を減らすには左半身の使い方、左の大腿筋を鍛えることが肝要です。

今後は軸になる変化球スライダーを活かすためにカッターと相対球ツーシームも覚えたいところです。

肩の手術から本格復帰すれば球界では非常に稀なケースになります。

頭を使って精進してほしいです。

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