阪神編成の目利き
大和FAの人的補償選手は尾仲でした。
阪神編成部のイースタン担当者は実に良く見ていました。
おそらくDeNAが大和獲得濃厚と報道されたときから尾仲に決めていたのでしょう。
尾仲は体格にこそ恵まれていませんが、高めに威力があるバックスピンの良く効いたストレートが持ち味の本格派です。
変化球も実戦的で変化点が打者に近く、空振りが取れます。
身体を捻りに頼らずに投げるため、合わせやすそうなフォームから、ビュッとボールが来る打てそうで打てない投手です。
今年イースタンでは無双だった尾仲。
正直横浜がプロテクトしなかったことが驚きでした。
6位と言う下位指名ですが、投手大豊作だった2016年ドラフトです。
今年のような投手不作年だったらもっと高い順位でしょう。
阪神は先発適性もあると言っていますが、私は断然ブルペンだと思います。
奪三振率が高く、与四球数も少ない尾仲はランナーを背負って投げてもマウンドを託せます。
うまくいけば、元日ハムの武田久のようなクローザーになってくれるでしょう。
怖いのは高めに抜ける棒球が時折混じること。
これは1軍打者は絶対見逃してくれません。
ローボールヒッターが主流のセリーグでは尾仲の投手スタイルはアドバンテージがあります。
欠点を削ぎ落としていけば必ず戦力になるでしょう。