宮川理論について
広島工業元監督宮川氏が提唱している宮川理論について質問がありましたので、書きたいと思います。
理論物は評判があまり良くないのでBPLとか宮川理論とかスルーしていましたが、リクエストがあったので書きます。
宮川理論はシンプルな理論で練習法もシンプルな物を提示しています。
理論と実践を提示している点で優れていると思います。
いっていることは決こう当たり前のことですが、理論構築の肝である定義付けをしっかりしているのが好感が持てます。
レベルスイングは肩のラインの軌道と定義しています。
これは軸足に体重を残し、回転するスイングになるのでヘッドバッグ型になりやすく、故にホームランを打てる理論と言われます。
後ろの利き手の使い方も厳格に規定して、手首がかえるコネるを防止するため、逆手と定義づけています。
これができると自然とフォロースルーが大きくなりますから、ロングが打てる打撃スタイルになります。
インコース打ちも前肘を開いて引き付けてボールと正対して打つ、と言うプロでは極めて当たり前の理論ですが、練習方法をシンプルに提示している点が素晴らしいです。
宮川理論に対する批判で外角低めが打てない、と言う批判がありますが、捨てて甘い球を打て、と言っています。
至極全うな考え方です。
プロでも難しい外角低めを打てる一般普遍の理論と言うものはあまり聞いたことがありません。
斬新な画期的な理論ではないですが、アマチュアレベルの指導理論としては良くできています。