信用してもらうしゃべり
橋下市長が世間を賑わせている。
僕は現代の多くの若者のように政治にあまり関心がない。
だから政治のことは書かないし書けない。でも、昨日賛否のバトルを映したテレビ番組を見ていたら、気になることを言っている人がいた。
その人はいわゆる大阪のおばちゃんで、
都構想の反対派の演説を聞いて反対にすると言っていたけれど、
橋下さんの演説を聞くとやっぱり賛成にすると心変わりしていた。
それはあんまり内容が伝わらなかったからだろう。
そして結局は反対に投票していた。その理由として将来のことを考えてというのがあったそうだ。それに加えて次の一言を付け加えた。
「橋下さんトークがうまいから」
僕が気になったのはこの一言で、つまり巧みな話術で悪いとこを隠されたり内容とは別のとこで心を掴まれているような気になったということだろう。
しゃべりが達者すぎるがゆえに不信感を抱かれるっていうのがあるんだなーと僕は思った。
確かにうまい人の言葉が信じられなくなることはままある。特に政治は不信感のあるものだし。
では信じてもらうにはどうすればよかったんだろう。達者なしゃべりで内容をわかりやすく説明しても、うそでしょ?って思われたら終わりだ。
拙くしゃべって伝わらなかったら意味がないし。
僕は過去にディベートのうまいやつに会ったことがある。
しゃべりがうまいし、相手の弱点をつけていた。でも、なんか嫌いだった。弱いところをついている様子が、イメージがよくなかった。
でもその人が負けたことがある。
どちらが勝ったか決めるのは聞いていた見ていた僕たち。
その人の相手チームには、憎めない個性的なキャラクターがいて、しゃべりがうまいわけじゃないけど、頑張っていたし相手を傷つけないようにしていたとこに好感が持てた。僕たちはディベートの勝敗はわかっていたけれど、勝たせたくなかった。
橋下さんは弁護士だったし、論理的でしゃべりがうまい。
でも、好きになられなかったんじゃないかな。
しゃべれなかったらしゃべれなかったらでマスコミから叩かれたりされるんだろうけど。
こちらを立たせれば、あちらが立たない。
的なことなのかなー
でも僕は、そんなに橋下さん嫌いじゃなかったです。
おわり