見出し画像

英語教育待ったなし(大学入試を見据えて)

将来の進路で大学進学を考えている生徒も多いので、これからの大学入試と今後どういった対策を講じていくべきかを考えていきたいと思います。

2025年より新課程大学入試が始まります。「情報Ⅰ」が必修となったり、科目の再編です。2025年というのは、現在の高校2年生が大学入試を受ける年です。今の高2生のときに学習指導要領が変わったので必然です。これまでも述べてきましたが新指導要領で大きく変わったのが、英語です。

それまで中学で1,200語だった単語数が、小学校で600~700語・中学で1,600~1,800語となりました。単純に2倍に増えました。小学校で学習する単語ですが、子どもたちからの聞き取り調査ではほとんど読んだりするだけで覚える作業は行っていないことから、しわ寄せが全部中学に来ています。小学生のうちにしっかり600~700語をインプットしていない子が中学に上がったときに苦労しているケースが最近増えています。

最後のセンター試験(2020年)4300語
共通テスト(第1回 2021年) 5381語
共通テスト(第2回 2022年) 5850語
共通テスト(第3回 2023年) 6014語

これは、多くの大学で行うテストの英語試験の単語数です。年々増えていますね。もちろん、全部の単語の意味を知っていて長文を読む生徒は少ないですが、3000しか単語数がない生徒は半分意味が分からないまま読むのですから、かなり不利です。皆さんが受けるときは、もっと増えています。新課程入試ですから。
プラス、英語4技能で唯一試験にない「スピーキング」がいつ導入されるかも気にした方がいいです。

さて、最近の大学入試では一般受験をしない生徒が増えています。「推薦」です。2022年度国公立・私立大学では「学校推薦型・総合選抜型」で大学へ入学した学生の割合は50,3%です。半分は入試を受けていません。

大学進学のスケジュールですが、
9月~ 総合型選抜
11月~学校推薦型
1月~一般入試 となります。

どの大学のどの学科に入りたいか、どうやって進学を目指すかは高2の秋までに決めるのがベターです(ベストは9月)。多くの生徒は、推薦で志望する大学・学科に入れなかった場合に一般入試を受ける、というスケジュールです。ただし、推薦がすべてダメだったとなってから勉強を始めても遅いです。


現在小中学生の皆さんに訴えたいのは、できるだけ学校推薦が多い高校を目指して欲しいということです。公表していない学校が多いですが、レベルの高い学校ほど多いと思ってください。まだ進路が決まっていない場合でも、突然大学進学を決める場合も多いので、選択肢の多い学校を選んでください。

推薦は高校に入って優秀な成績を修める必要があります。そのためには、小中学校でしっかり基礎を身につけましょう。真剣に取り組むとやりたいことは自然に見つかりますので、目の前の課題や目標に向かってこの夏まっしぐらに駆け抜けてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?