『日本の床屋とアメリカの床屋と遠藤周作先生と整形手術』

2020/12/21の日記的エッセイ

ニューヨークと小樽で行きつけの美容室があるが
NYには戻れないし、
小樽のは予約制になってからなかなか日程が合わない。
そんなこともあり
最近は、床屋に行っている。
ヒゲを剃ってもらうのがなかなか気持ちが良ろしい。
床屋と行っても若いおにーさんがやっている洒落た床屋。
ヒゲを剃ってくれるのは大概おねーさんで、
『このヒゲ剃っていいですか?』
と野瀬の陳腐な無精髭に対して
いつも注意深く聞いてくれる。
以前、お客様に剃らないでくれって言われたのに間違って剃ってしまったことがありそれがトラウマなんだそう。
その他にも、長い綺麗な髪の女性がいて
『ばっさり切って欲しい』と言うので、
何回も本当に切っていいか聞いて念を押して
確認しカットした後、彼女は泣いてしまった。
そんなわけで、長い髪を切ることも少ながらず
トラウマになっているらしい。

全然話は違うけれど同級生の親が経営してる
ラーメン屋にバンドメンバーと行き、
そこでは味噌ラーメンが美味しくて、いつも味噌をオーダーする。
味噌お願いしまーす
と今回も言って全員味噌オーダーしたのにもかかわらず、
『はい、えいしんくんは塩ね~』って塩ラーメンが出てきた。
それから味噌ラーメンを頼むのがトラウマになった、
いやならない。むしろやっぱり味噌が好きだ。
剃られたヒゲがなくなるのはびっくりだが、
味噌ラーメン頼んでいつも味噌しか頼んでないのに、
塩がでてくるのもそれなりにびっくりだ。
がラーメンは作り直せばいいけれど、剃ったヒゲはすぐには戻らない。
まあ、その塩ラーメンは
『おかーさん、なんで~、味噌って言ったし、おれいっつも味噌じゃ~~ん』
と文句をいいつつも、『塩もうまいなあ~~』
と、とても美味しくいただいたけれど。

その昔、アメリカに行きたてのカルフォルニアにいた時に
白人のおっさんがやっている床屋に行った。
彼はほぼ9割がたバリカンで仕上げるある意味すご技の持ち主。
(日本人の美容師さんは海外ではゴッドハンドと呼ばれるくらい高い技術を持っているらしい)
『後ろはどうしたい?ライン入れるか?』
と聞かれたので、刈り上げみたいなことだと思い、
『じゃあ、そーしてください』と言った。
仕上がりの後頭部を鏡でみたら、
たしかにしっかりラインが入っていた。
とてもシッカリ、ガッツリ。
それは刈り上げとかそんな生易しいものではなくて、
黒人がよくやるあの完全なくっきりはっきりの線のラインだった。
己の後頭部にかなり衝撃を受け唖然とした。
黒人は似合ってかっこいいけど、純日本人のおいらにはなああ。
まあ、後ろを見せなければいいかあ、なんて思っていた。
その夜、パーティーがあって出席することになった。
たしかクリスマスシーズンだった。
台湾人の友人が、『お前がピアノで有名なったら使ってくれと』
と名刺入れをくれたのが印象的で記憶にある。
彼に何のお礼もしてなてないんだが、いまどうしてるだろう。
英語学校時代の友人達が主催するそのパーティーは50人くらい集まっていて
会場にはピアノがあった。
ピアノはアプライトでパーティー会場の壁側に置いてあった。
エイシンなんかひいて~っとみんなに言われて、
何弾いたかは覚えてないんだけれど
(戦メリだったかもしれない)
いい気分でピアノを弾いていた、
はずだったが途中で気がついた。
ヤバイ、後頭部。。。
この秘密のラインをみんなにみられている。。。
あとでどうしたのその髪?みたいな感じでみんなにひやかされたけれど、
スペイン美人のラクエルちゃんが
『なかなか似合ってるわよ~』と言ってくれたので良しとした。


続きは、野瀬栄進ニューヨークラプソディーにて…

http://blog.livedoor.jp/acnose/archives/2020-12-22.html

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