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ミクロ経済学
ミクロ経済学は、個人や企業の経済活動を分析する経済学の一分野です。いかに、ミクロ経済学の基本的な概念や重要なポイントを紹介します。
1.需要と供給
需要曲線と供給曲線は、市場における商品の価格設定の基本です。
・需要曲線:価格が下がると需要量が増えるという法則に従い、右下がりの曲線になります。
供給曲線:価格が上がると需要量が増えるという法則に従い、右上がりの曲線になります。
需要と供給が交わる点が市場均衡線で、この点での価格が市場価格、量が市場取引量となります。
2.弾力性
価格弾力性は、価格の変化が需要や供給にどの程度影響を与えるかを示す指標です。
・需要の価格弾力性:需要量の変化率/価格の変化率
・供給の価格弾力性:供給量の変化率/価格の変化率
3.消費者行動と効用
消費者は限られた予算の中で効用(満足度)を最大化するように行動します。
・効用関数:消費者の効用を数値化する関数です。
・無差別曲線:同じ効用を与える消費の組み合わせを示す曲線です。
4.生産者行動と費用
企業は利益を最大化するために生産を行います。
・生産関数:投入量と産出量の関係を示す関数です。
・費用曲線:様々な生産量に対する費用を示す曲線です。
5.市場構造
市場の構造によって価格と生産量の決定が異なります。
・完全競争市場:多くの売り手と買い手が存在し、価格は市場で決まる。
・独占市場:一つの企業が市場を支配し、価格設定力を持つ。
・寡占市場:少数の企業が市場を支配し、互いに影響を及ぼし合う。
6.公共財と外部性
公共財は、消費者が排除されない(非排他的)し、他の人の消費が妨げられない(非競合性)特性を持つ財です。
外部性:第三者に対する経済活動の影響。例えば、工場の排煙は周囲の住民に悪影響を及ぼします。(負の外部性)
まとめ
ミクロ経済学は個々の市場や経済主体の行動を分析することで、経済全体の動きを理解するための重要な視点を提供します。需要と供給、弾力性、消費者行動、企業の生産行動、市場構造、公共財と外部性など、多岐にわたる概念を学ぶことで、経済現象の裏にあるメカニズムを深く理解することができます。特に、現代の複雑な経済社会においては、これらの知識が企業経営や政策立案において非常に重要な役割を果たします。