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自分の座右の銘を考えてみた-Just the Way You are
ビリージョエル(Billy Joel)という人をご存じだろうか?
1970年代後半から1980年代ごろにかけて全米チャートを賑わした米国の歌手で、現在71歳。日本では、1970年代後半に流れたココアのCMの主題歌、「Honesty」で大ブレークした。
ワタシが初めて洋楽に出会ったのは約40年前。6つ年上の兄が、ビリージョエルの曲にハマっていた時だったと思う。
当時はCDも音楽データ配信もなく、カセットテープ全盛期の時代。兄の部屋に忍び込み、並べられたビリージョエルのカセットテープを順番に聞いていたのを覚えている。それがワタシの洋楽との出会い。
最近、そんな昔のことを思い出しながら、YouTubeで、ビリージョエルの動画を見るのが、ちょっとしたブームになっている。
当時の曲を聴き、「あの頃はどうだった」とか、思い出にどっぷり浸る至福の時間。
ちょうど自分の父親世代が、昭和の演歌を聞いているのと同じ感覚だと思う。
子供の頃は、父親を始めとするオッサンたちが、美空ひばりや小林旭など、往年のスターたちの曲を聞く理由が全く分からず、そんな昔の曲を聴くようなオトナにはなるまいと心に誓ったが、今、まさにそんなオトナになっている自分がいる。
オトナになればなるほど、柔らかく甘酸っぱい、懐かしさの中に身を置きたいのかもしれない。
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そんなビリージョエルの曲の中で、曲のタイトルが、最近の自分の座右の銘になった曲がある。
それは、
「Just the Way You Are」
という曲。意味は「ありのままの君」とか、「そのままの君」という感じ。この曲の邦題は、意訳して「素顔のままで」となっている。
文字通り、パートナーに対して、「飾らず、ずっとそのままでいて欲しい。」という内容のとてもシンプルな歌で、1977年に発売されたアルバム「THE STRANGER」に収録された大ヒットナンバーだ。
この曲のタイトルが、今現在、ワタシ自身の座右の銘になっている。
20数年間のサラリーマン生活に別れを告げ、2019年にフリーランスになったのだが、その際サラリーマン人生を振り返り、「会社」や「組織」を最優先し、自分のことをリスペクトしていなかったなぁということを強く感じた。
それは、組織人として当然のことだとは思うが、組織に自分を合わせることに、少し疲れてしまったのだと思う。
そんな思いを抱えつつ、「やりたいことをやろう!」と心に決め、フリーランスとして歩み始めた時に、数十年ぶりに聞いたのが、この「Just the Way You Are」。
数十年ぶりに聞いたこの曲はとても優しく、歌詞自体もすんなり体内に取り込むことができたのを覚えている。
的確な表現は難しいが、「背中を押す」という積極的な関与ではなく、前を向けるように、後ろから温かくサポートしてくれるような感覚で、「やりたいことをやればいいじゃん!」「自分らしくいればいいじゃん!」と優しく言ってもらっているような気がしている。
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現在フリーランスとして、様々な仕事に関わらせて頂いているが、シゴトを請け負う基準を、常に「自分らしくいられるか」にしている。
そうすることで、クライアントに対してベストパフォーマンスで応える責任が生じ、一方で、やりがいを感じることができるからだ。
こうしたところに行きついたのは、やはり久しぶりに、この「Just the Way You are」という曲に再会できたからだと思っている。
子供たちからは、「なんでそんな古い曲聴いてるの?」と言われることもあるが、この曲とタイトル、その言葉の意味をしっかり受け止め、これからも自分らしく生きていきたいと思う。
気になる方はぜひ↓