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電気屋さんな日:パート2〜冷蔵庫新品23万円のはずが15分でゼロに

電気屋さんな日パート2。
家電ってどうして同じタイミングで壊れるんでしょうね。

今度は親の冷蔵庫がおかしい

2つ扉の左側の仕切り板が戻らずドアが閉まらない。
気の早い義父は、メジャーで次の冷蔵庫のためのサイズを測っている。

エンジニアはまず現状を把握する

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ふむふむ、『仕切り板を戻すバネが折れてますね。このバネだけの問題です。バネ1つ引っ張り出して応急処置で直ると思います。』

折れた部品で応急処置

そして、ラジオペンチで15分コネコネ。結構硬いスプリングだ。なんとか引っ張り出して、元の折れたサイズと同じ位置と長さに成形。

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ちょっと強引に押し込んではめて、扉を開け閉めしてみる。ばっちり動作、はい、直りました。

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年季の入った冷蔵庫は表面のパネルの1部が矧がれていてみすぼらしく、義父の新しい冷蔵庫を買う楽しみを奪った気がしてちょっと複雑な気分。

新しい家電買うのって、楽しいのでよ~く分かる。なので、取りあえずこう言いました。
『応急処置でちゃんと機能しているので、急いで買う必要なくなりましたね。じっくり次の冷蔵庫、選べますね。モデルチェンジ後の前機種がいいですよ。春か秋が多いですね。』

エンジニアとしては動く機械は使って欲しい

新しいのを買えばいいかもしれないが、エンジニアとしては、この冷蔵庫が出来るまでの過程をどうしても考えてしまう。

この機種を新製品として企画した担当者は、前モデルとの違い・新フィーチャを上長にプレゼン、やっと諸々承認されて、デザイン、メカ・電気・ソフト設計との調整、試作、工場とのやり取り、できあがった製品の品質チェック等々。一体何人の手が掛かって、総額幾らかけて作られたプロダクトであるかを想像する。

そんな過程を経て、まだまだ現役で動く機械を、たったこんな事でゴミの山の1部にしたくない。

新製品23万円 vs 15分ゼロ円

そして同等品の新品冷蔵庫は23万円もしますから。


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