「年賀状やめてみた」の振り返り~冬休みの時間が増えたのが一番~
既に、ちまたでは年賀状の話が出始めているので、「やめてみた」シリーズ第3弾として、令和から年賀状をやめたことについて振り返り記事を書きます。
年賀状じまい
年賀状をやめることは一般的に「年賀状じまい」と言います。終活年賀状とも言われますが、「終活」のイメージが強すぎるので年賀状じまいを使います。
3桁から30枚に激減
年賀状じまいは私の場合、すべての年賀状をやめたわけではなく、デジタルでつながっている人との年賀状をやめました。それでも、これまで3桁枚数出していた年賀状は30枚程度となりました。
一番いいと思うこと:冬休みの時間が増えた
年賀状じまいをして一番いいと思えたことは、冬休みの自分の時間が実質増えたこと。これまで、年賀状を作るのに丸々2日は掛かっていたと思う。恩師/親戚用と友人用2種類作成していた。
まじめな私は、印刷文面に自分の近況を書き込んでいるにもかかわらず、相手毎に一言コメントを書いていた。それを3桁枚数やっていれば書くのにさらに1日かかる。
年賀状じまいをしても、年賀状コンテンツを作る手間は同じなのだけど、恩師や退職された上司の方や親類にほぼ限定されるため年賀状のコンセプトを絞って作りやすい。
SNSでつながっている人には別バージョンを「楽しみながら」作って、一斉にワンクリックで送ればいいから、それほど時間は掛からない。
そして、年明け後に送られてくる年賀状も減ったので、準備と返事の時間が減り、結果短い冬休みをのんびり過ごせるようになった。要は、デジタルでつながっている人たちも冬休みになってから年賀状作ったり書いたりするものだから、届くのが遅いわけだ。お互いに短い時間を使いあってしまってたわけね。
やめ宣言後の驚き
年賀状じまいをした時、一番驚いたのは「年賀状じまいの文言を読んでない」、と言うか、読んだかも知れないが対応してない、という事実だった。なぜ分ったかと言うと、次の2点。
1.年賀状じまい宣言をSNSでも年賀状でもしているのに、年賀状が続いて送られてくる率が9割
2.転居したことを書いたのに、旧住所へ送る率10割(うすうす感じてはいたが、10割とは...)
なぜ住所が修正されないかの考察
私は住所確認・修正を年賀状受け取り時と送信時にやっている積りなので、この率の高さには驚いた。でも、考えてみてこういうことだと思う。
引越しや結婚して新居の案内は、SNS等で来ることが増えたが、スマフォで見ても、年賀状の住所録が入ったアプリがPCに入っているからその時点で変更しないままになってしまう。
そして、年賀用での転居や結婚のお知らせは酔っ払っている新年に届いても、PC開いて住所録変更する気になれず、そのままにして会社が始まってしまい、年末まで放置されてしまう。
印刷アプリは昨年の通りのデータで、印刷をしてまた届くことになる。
デジタル住所録ならこんなことは起こらないが...
クラウドで最新の会社や所属組織にしてくれる、デジタル名刺が広がりつつあるように、デジタルの住所録なら起こらないけど、結構年賀状って処理のフローがアナログなのですね。こういったデジタルで出来る事をアナログなフローで行っており、デジタルにしたことで余計に手間がかかっていることへの違和感が増し、令和になるタイミングで決心をした。
そして下記文面でSNSに投稿して、年賀状じまい宣言をしました。これは令和2年の年賀状用に年末にリマインドしたものです!最後の節が私的には「オチ」になってます。
令和より、デジタルな皆様への年賀状によるご挨拶終了します。
年始の年賀状にてお伝えしましたが、年賀状発売のタイミングでもう一度お知らせします。
VR(Virtual Reality:仮想現実)の東大廣瀬教授が平成を評して「VRの開始から本格普及まで、かつ、アナログからデジタル化が完了した時代」と話されましたが、
SNSでリアルタイムに近況が分かる時代に、アナログな年賀状の一連のプロセスをデジタルに置き直して短い冬休みの時間を使うことに疑問を持ち、やめる事に致しましたm(_ _)m。
デジタルな皆様にはSNS等で引き続きご挨拶させて頂きます。
年賀状のプロセスで本文作成よりも時間がかかるのが、宛先確認、喪中、住所変更確認と修正、印刷(昨年は実家のプリンタにハマってミスプリントしまくり&葉書買い足し何度も…)などなど。SNSで繋がってても引越し先住所が分からない人多数で届かずとか。
プロセス改善のため、今時全部クラウドとかで住所管理変更まで出来るはずで、AIで自動に年賀状交換するまでになるかも知れません。でもだったら意味ないですね
そうなんです、クラウドで住所管理して、過去のやり取りを学習し、1年の私の活動からAIが最適なのをピックアップして勝手に年賀状を出してくれるようになったら、まったく人間味のない、意味ない世界になります。
年賀状は元旦にお互い出すと、双方向コミュニケーションにならないという大問題がある。
自分が早く出して相手が出してないケースでは、早く出した側が相手の返事をもらう片道で戻るコミュニケーションだ。
よくこんなやり取りありませんか?
「今年は飲みに行きたいね!」
翌年の年賀状で、相手の文面が
「今年こそ飲みたいね!」
この時代に1年間隔で2年越しで手紙の情報交換かい!!!
それでも来年の年賀状、デジタル繋がりの人にも出しますか?
私は来年もリアルにしかやり取りできない人、恩師、親類にしか出しません。せっかくの冬休み、のんびりするか、やりたい事の時間を増やしたく。