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【広告運用者向け】LINE広告のクロスターゲティングの可能性について考えてみた

LINE広告の「クロスターゲティング」という配信手法はご存知だろうか?

結論から言うと、このターゲティング手法を実践していない人は今すぐ実践させた方が良いです。

今回は、上記の具体的な理由と、実際の推奨設定条件についてお話ししていきます。


そもそもLINE広告とは?

そもそもLINE広告をまだ運用したことのない人、あるいはLINE広告のことを知らないという方もいると思うので、簡単にLINE広告の概要説明をしていく。


「既にLINE広告を運用している!」という方や「早くクロスターゲティングの記事が読みたい!」という方は、この後に出てくる「クロスターゲティングとは?」や「クロスターゲティングの仕組み」の部分まで今すぐスクロールしてください。


LINE広告とは、株式会社LINEが運営するメッセージアプリ「LINE」を利用しているユーザーに向けて広告を配信することができる広告媒体のこと。


LINE広告のメリットは、下記の画像を見ても分かる通り国内最大規模のユーザー数とLINEというプラットフォームを最大限活用したターゲティング手法を用いて広告配信することができること。


スクリーンショット 2021-07-10 16.10.31

LINEはLINE公式アカウントやLINEセールスプロモーションなどの企業のマーケティング支援サービスを運営していることで、LINE内の多彩なデータを効果的に使用することができる。


今回の記事の題材となっている「クロスターゲティング」も単純なメッセージアプリというだけではなく、複数のサービスを横断してデータ活用できるLINE広告独自のターゲティング手法である。


クロスターゲティングとは?

ここからは、実際に「クロスターゲティング」について解説していく。


LINE広告のクロスターゲティングとは、一言でまとめるとLINE公式アカウントやLINEセールスプロモーションなどで収集したデータをLINE広告でターゲティング活用できる機能のこと。


簡単に言い換えるとLINE広告で配信可能なターゲティング手法の1種のこと。

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例えば、LINE公式アカウント内でのメッセージ投稿に反応したユーザーのみに広告配信することができたり、既にLINE公式アカウントをブロックしているユーザーを除外することなどもできる。


クロスターゲティングの抽出条件

クロスターゲティングで具体的にどのようなデータが利用できるのかをまとめておく。


今回は、LINE公式アカウントのデータを利用した場合を想定すると、下記のようなデータがクロスターゲティング利用可能です。

スクリーンショット 2021-07-17 17.35.21


①インプレッション(LINE公式アカウント内の投稿/メッセージを表示したユーザー)

クリック(LINE公式アカウント内に投稿されたメッセージ内に含まれるリンクをクリックしたユーザー)

③ユーザーIDアップロード(UIDデータなど)

④モバイル広告ID

⑤チャットタグ

⑥追加経路(友だち追加経路別のリスト)

⑦ウェブトラフィック(LINETagなどを利用した場合に抽出可能)


かなり多くの抽出方法があるが、手軽にかつ頻繁に理想する機会が多いのは、「インプレッション」「クリック」になるかと思う。


例えば、LINE公式アカウント内で新商品のリリース情報を投稿したとすると、情報に反応しているユーザーのデータだけ抽出することができるのが便利。


あとは、LINE広告の管理画面で類似配信に利用すれば、CVRが高いかつ新規顧客に対して効率よくリーチすることができる。


クロスターゲティングの設定方法

実際にLINE広告の管理画面から、クロスターゲティングの配信準備の方法について簡単に解説していく。


ざっくりとした流れは下記の通り。

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①LINE公式アカウントの管理画面でオーディエンスを作成

②オーディエンスの共有設定を「ON」にする

③LINE広告の管理画面の「オーディエンス」に表示されているか確認

④LINE広告の広告グループでオーディエンスを選択する

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たったこれだけの手順を行うことで配信ができるようになる。


実際にやってみると分かるのだが、思ったよりも簡単作業が完了する印象を受ける人も多いのではないかと思う。


①LINE公式アカウントの管理画面でオーディエンスを作成

LINE公式アカウントからLINE広告にオーディエンス(広告の配信対象)データを共有するためには、「LINE Official Account Manager」にログイン後、管理画面上でオーディエンスの共有設定をONにする必要があります。


簡単にいうと、ターゲティング利用するデータが保存されているところに行き、まずはオーディエンス作成する必要があるということ。


広告代理店の運用者の場合は、LINE広告アカウントの管理者は代理店でLINE公式アカウントの管理者は広告主というケースがあるかと思うので、その際はメールや電話などで作業依頼を行うとGood。


実際の作業手順は下記の通りです。

LINE公式アカウントのオーディエンスをクリック

①LINE公式アカウントの管理画面で左側の「オーディエンス作成」というボタンをクリックして画面を開く。


作成をクリック

②画面右上の「作成」のボタンをクリック。


オーディエンス作成したい投稿を選択

③オーディエンスタイプを選択します。


【利用頻度が高いオーディエンスタイプ】

クリックリターゲティング:投稿内の対象リンクをクリックしたユーザー

インプレッションリターゲティング:投稿を表示したユーザー


対象投稿を選択

④最後にオーディエンス作成したい投稿を選択して作成が完了。


クリックリタゲ候補

上記はオーディエンスタイプを「クリックリターゲティング」を選択し、投稿内に複数のURLが含まれている場合は、リターゲティングしたい対象のリンクを細かく選択することも可能。


特に制限がなければ、一番上の「このメッセージに含まれるすべてのリンク先URL」を選択するのがお勧めです。


②オーディエンスの共有設定を「ON」にする

LINE公式アカウントの管理画面内でオーディエンスを作成したら、画面右下に表示されている「オーディエンスの共有設定」がONになっているかを確認する。


共有設定

クリックすると、「公開」と「非公開」を選択する画面が表示されるので、「公開」が選択されていることを確認してから、最後に「保存」をクリックしてください。


オーディエンス共有をオンにする


③LINE広告の管理画面の「オーディエンス」に表示されているか確認

オーディエンスの共有がONになっていることが確認できたら、LINE広告の管理画面に戻り、「オーディエンス」の画面を開いて、作成したクロスターゲティングのオーディエンスの表示が追加されているかを確認しよう。


LINE広告管理画面で共有されたオーディエンスを確認する

若干画面表示の反映にタイムラグが発生することも稀にあるが、正常に共有されている場合はクロスターゲティングのオーディエンス名が表示されます。


④LINE広告の広告グループでオーディエンスを選択する

あとは、LINE広告のターゲティング設定を広告グループで行う際に選択してあげよう。基本的なことだが、「配信」と「除外」でそれぞれ設定を間違えないように注意しよう。

広告グループで設定

配信と除外の設定画面

クロスターゲティングでLINE広告の管理画面にオーディエンス表示されるようになったら、あとは類似オーディエンスの作成なども先に済ませておくとGood。


なぜクロスターゲティング配信が成果が出やすいと言えるのか?

さて、今回の記事の本題の話をしていく。


私がなぜここまでLINE広告でクロスターゲティング配信が成果が出やすいと伝えているのかをお話ししていく。


結論から先に言うと、潜在層の中でも顕在層に近いユーザー(コンバージョンする確率の高いユーザー)に効率よく広告配信することができるからです。(あくまで私個人の見解)


また、LINE広告では類似配信の機能もあるため、類似拡張することで新規ユーザーの獲得を効率よく推進することにもマッチしている。


クロスターゲティングの機能がリリースされるまでは、LINE広告の主要なターゲティング手法はデモグラ配信(地域・年齢・性別・興味関心)やタグを用いたリターゲティング配信であった。


特に、リターゲティング配信はCV案件(獲得目的の案件)では特に獲得単価が安く抑えられることもあり私自身重宝していた。


しかし、クロスターゲティング配信が実施できるようになってから、今までサイトにタグを設置することでユーザーデータを利用していたもの以外に、ユーザーのデータを横断的に利用することができるようになった。


・クリックリターゲティング
・インプレッションリターゲティング
・UID配信


近年、個人情報の取り扱いがどの広告主でも厳しくなっている。そのため、既存顧客の実データを使った配信がしにくくなっている。(運用者側から見て)


そのため、LINE公式アカウントのデータというのは、実データに近い情報なので、結果的に得ようとしている広告成果を獲得しやすい。


実際、私が現在担当しているクライアント様でも積極的にLINEデータを横断利用した広告戦略を実施しているケースが増えてきているのは紛れもない事実だと思います。


では、ここからは実際のクロスターゲティングの配信活用例をいくつか上げて行きたいと思う。


LINEダイレクトスタンプのDL促進

LINE公式アカウントの友だち追加をするだけで、無料のLINEスタンプがもらえるキャンペーンが近年増えているが、そのLINEスタンププレゼントキャンペーンの告知をLINE広告で実施をしたケース。


ここでは、LINEスタンプのリリース情報を既存のLINE公式アカウント内で投稿したのち、その投稿内のクリックリターゲティングのオーディエンスを作成し、クロスターゲティングの機能を使ってLINE広告でも配信を実施した。


また、今回は連携したオーディエンスの類似拡張を1%〜5%の間で実施した。


結果、普段の平均CTRは0.5%〜0.7%だった案件が、クロスターゲティングの配信を実施すると平均CTRは1.5%〜3.0%を叩き出すことができた。

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(クロスターゲティング×類似配信)-既存LINE友だち除外


LINE広告でクロスターゲティングを活用し、新規のユーザーのみにLINEスタンプの告知を効率よく実施することができた事例です。


オーディエンスを除外配信に活用して新規顧客獲得に注力させる

これはまだあまり取り組みされていない方も多いかもしれない。


LINE公式アカウント友だちユーザーを対象にしたクローズドキャンペーンの広告を配信する際にかなり使える除外配信設定。


LINE公式アカウント友だちの全ユーザーを除外してしまうと、友だちだがキャンペーン未参加のユーザーも配信除外になってしまうが、

キャンペーン参加者のUIDを抽出してクロスターゲティング利用すると純粋にキャンペーンの参加者をうまく除外して広告配信することが可能です。


まとめ

ここまで読み進めていただきありがとうございます。


今回お話しさせていただいた内容は一部分に過ぎず、まだまだLINEのクロスターゲティングの可能性は無限大。


簡単に誰でも利用できて、かつLINE広告でしかできないターゲティング手法なので、皆さんにも是非とも試してもらいたい配信手法です。


あとがき

ここまで記事を読み進めていただき、本当にありがとうございます。


私自身、社会人になってからこれまでずっとWeb広告の業界で仕事をしてきています。


運用歴はまだ5年ほどで、正直なところ私よりも長く運用をしてきているという人は多いかもしれません。


何よりもWeb広告が大好きでこの魅力を少しでもまだ知らない方々へ伝えていくことも重要なのではないかと思い、今回記事を作成した次第です。


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