本格水冷#1 本格水冷についての認識
そもそもに本格水冷自体がなんなのか。
まず、パソコンは頑張って仕事をすればするほど、電気を使います。
電気を使って働いた分、熱が発生するんですね。スマホでゲームをしたり長時間動画を見たりすると、熱くなるのを想像して貰えると分かりやすいと思います。
その発生した熱はそのままにしておくと、簡単に100度を軽く超えたりして、動作性能を低下させたり、最悪部品を故障させることに繋がるわけで、性能が高いパソコンになればなるほど、その熱をいかに逃がすかが肝になってきます。
一番一般的なのは空冷で、金属製の放熱フィンをCPUやグラボに繋いで、そこに熱を逃がして、扇風機のようなファンで風を当てる事で、熱を空気中に逃がします。
メリットは簡単に搭載できて、長期間メンテナンスフリーな点、そのおかげで最もポピュラーなCPUクーラーの種類。基本的に埃が溜まったらダスターで掃除するくらいでヒートパイプが劣化しない限り長く使えます。
多分ヒートパイプの劣化より、先にファンが壊れて交換する人が多いんじゃないかな。
特に性能が高いPCでない場合、CPUを購入すると付属で純正クーラーがついてくるので、それを使ってる人も多い。
付け替えで最もポピュラーなのは『SCYTHE / 虎徹 MarkⅡ』
次に、自分が今CPUに使っているタイプが簡易水冷で、AIO(All In One)水冷とも呼ばれるタイプ。水枕、ポンプ、チューブ、ラジエーターが1つになっていて、気軽にPCに搭載できるので、一般的に水冷PCと言われるとこのタイプ。
ケースによるが、大型のラジエーターを搭載できることで効率的に冷却ができ、一昔前の物と比べると、ポンプなどのパーツも進歩してきたおかげで、静かに冷やしたい、ドレスアップしたい場合に手軽に導入できます。
デメリットとしては、中のクーラント液がどうしても劣化、揮発してしまうため、基本的に3年くらいは快適に使えるんですが、頑張って使って5年くらいです。クーラントが補充できるタイプも中にはありますが、基本的に3〜5年周期で定期的な買い替えが必要です。
自分のPCで今搭載しているのが『Corsair H150i PRO RGB 360mm 水冷式 CPU クーラー』(現在は後継機のH150i ELITE CAPELLIXが売ってる)
最後の一つが本格水冷で、自分で部品を買い集めて設計して、水枕、ポンプなどの簡易水冷の時に出てきたそれぞれの部品を組み立てて作るタイプ。
本格水冷にするメリットは、そのカスタマイズ性と簡易水冷にはない巨大ラジエーターを搭載したり、特別なドレスアップができる点でしょうね。
しかし、デメリットとしては上記2つと比べて頻繁にメンテナンスが必要、漏水によるショートの危険性、簡単に付け外しができない、費用が無駄にかかる。デメリットを挙げればキリがないです。
つまり、PCを手段として利用するのではなく、PCのカスタマイズが目的になるくらいの冷却方法なので、上記2つとはそもそも性質が違うのです。
資料にできそうなのが簡単に手に入らなかったので、画像は適当にググってください。
要するに、
(目的のために)使うPCとしての自作PCから、
維持することが趣味の自作PCなので、同じ自作PCの世界でも畑が全然違うんですよね。非効率的で利便性よりロマンを追いかけるものになってきます。