選挙って何


はじめに

選挙。
皆様はご存じだろうか。
多分知らない人の方が少ないだろう。
だって授業で習うしニュースに出てるし投票案内はがきだって来る。
知りませんという人はマジで興味なくて意識の外に追いやっているか、山にこもって暮らしている仙人かのどちらかだと思う。言い過ぎかもしれない。

選挙。
皆様は行っているだろうか。
私はちゃんと行くようにはしている。
政治の第一歩だよ!とか若い人が投票しているという事実が大事なんだよ!とかそういう言葉を目にし、「そうなんだ!」と思ったからである。我ながら単純である。

ただ、これまで私は誰に投票するかを自主的に選んだことはなかった。

「なんかX(旧Twitter)で名前見たことあるしこの人にしておくか」
「この人の名前なんか語呂いいしこの人にしておこ」

こんな感じの適当にもほどがある選び方をしていた。

来たる2024年10月27日(日)、第50回衆議院議員総選挙が行われる。
衆議院議員総選挙。
画数の多い文字だらけのこの選挙、正直なんでするのかを私はわかっていない。多分授業で習ったことがあるのに、だ。情けないことこの上ない。

だが、私みたいな人間はこの世に何人かはいると思う。

政治がよくわからない。
選挙がよくわからない。
なんでやってるのかわからない。
誰をどんな基準で選べばいいかわからない。

だってなんか難しいじゃないですか!

政治や選挙について取り扱っていたのは、確か社会科の授業だったと思う。
私はこの社会科の授業というのが本当に苦手だった。
社会科の授業を覚えゲーだと思っていたからかもしれない。
楽しみ方が全くと言っていいほどわからなかったのだ。
実際今思い返しても別に楽しいものではなくね?と思う。
でも歴史を知る喜びを得る人だっているし、環境問題に関心を持ちボランティアに参加する人だっているだろう。
学んだことを自分事としてとらえることは不可能ではないし、楽しむこともできる科目だったのだと思う。
ただ私には全く刺さらなかった。
全く刺さらなかったので、この年になっても自分のこととしてとらえることができず「なんか大事なんだなあ」くらいの感覚しか持てなかった。

私は今年度で30になる。
大人の区切りとして考えていた20歳から、10年の月日が経とうとしていた。
だというのに私は未だに政治に関心を持てていない。何もわかっていない。

これは由々しき事態ではないのか?

自分の国のこと、自分の国を動かしている人々のこと、自分の現在未来に関わることが分かっているのになんかフワフワした気持ちで適当に選んでは「給料上がんねえかな~」「最近野菜もガソリンも高えよな~」とか文句言ってる30歳、やばいのでは?

唐突にそう思った。

「じゃあ政治について頑張って一から学び直そう!俺はやるぞ!」となるかといえばならない。当然である。これまで怠惰に生きてきた人間が急に勤勉になれるわけがないのだ。
しかしそう思ってしまったからにはフワフワ投票しに行くのはなんとなくおさまりが悪い気がする。

ということで衆議院議員総選挙のことだけ学び直すことにした。
教えを乞うのは我らがGoogle先生である。

この記事は衆議院議員総選挙について検索し、学びつつ自分の解釈や感じたことをメモしていっているだけの何でもない記事である。
政治やら選挙やらについて全くの素人の戯言だ、間違っていても穏やかな気持ちで「こいつは何もわかってない赤ちゃんだからな」と見守ってもらえると非常に助かる。


衆議院議員総選挙って何

総選挙とは、衆議院議員の全員を選ぶために行われる選挙のことで、総選挙は衆議院議員の任期満了(4年)によるものと、衆議院の解散によって行われるものの2つに分けられます。今回は、衆議院の解散によって行われます。小選挙区選挙と比例代表選挙が同じ投票日に行われます。衆議院議員の定数は465人で、うち289人が小選挙区選出議員、176人が比例代表選出議員です。

総務省より引用
https://www.soumu.go.jp/2024senkyo/about/

つまりこういう感じだろうか。

総選挙

  • 以下のどちらかに当てはまった場合実施される

    • 衆議院議員の任期(4年)が満了する

    • 衆議院が解散される

  • この選挙で選ぶのは、「衆議院の議員の全員」である

    • 定数は465人

総選挙で行われる選挙

  • 以下の2種の選挙が行われる

    • 小選挙区選挙

      • 289人選出される

    • 比例代表選挙

      • 176人選出される

  • いずれも同じ投票日に行われる(今回の場合は2024年10月27日(日))


「衆議院にいる人を一新したいんで選挙しま~す!」
ってことか?
政治のことは全くわからないが、ずっと同じメンツでやってたら良くはないよなってことはなんとなくわかる。
時代は進み、その時々によって世間の考えや望まれることは変わっていくものだと思うからだ。
変わり続けていく時代の中、国を動かす人がずっと古い考えでいるわけにもいかない。
新しい考えもちゃんと取り込みますよ!の意思表示として新しい人取り入れたいんでメンバー入れ替えます!の選挙ということだろうか。

では小選挙区選挙と比例代表選挙、これは一体何なのか。なんで2つやるんだ。1つじゃ駄目なんか。

小選挙区選挙と比例代表選挙って何

小選挙区選挙とは何か?

全国を289の選挙区に分けて、1選挙区から1人の候補者を選ぶ選挙のことで、得票数の最も多い候補者1人が当選人となります。

総務省より引用
https://www.soumu.go.jp/2024senkyo/about/

比例代表選挙とは何か?

全国を11の選挙区(ブロック)に分けて、その選挙区ごとに政党を選ぶ選挙のことで、政党の得票数に応じた数の名簿登載者が当選人となります。

総務省より引用
https://www.soumu.go.jp/2024senkyo/about/


小選挙区選挙では「候補者名」を、比例代表選挙では「政党名」をそれぞれ記載して投票してください。

総務省より引用
https://www.soumu.go.jp/2024senkyo/about/

つまりこうか。

小選挙区選挙

  • 全国を289の選挙区に分ける

  • 1選挙区から1人選ぶ

    • 得票数が最も多い候補者が当選人

比例代表選挙

  • 全国を11の選挙区に分ける

  • 1選挙区につき1つの政党を選ぶ

    • 得票数に応じて政党の名簿に載っている人が当選人

小選挙区選挙はとても分かりやすい。
「この人の言ってること現実になったらめっちゃ嬉しい!頼む!」で票を入れればいいということだろう。
対して比例代表選挙の「政党の得票数に応じた数の名簿登載者が当選人となる」が良くわからなかったので、追加で調べてみた。

候補者に投票する小選挙区制に対して、比例代表制では政党等に投票するのがポイントです。
また、政党が事前に候補者の当選する順番を決めたリストを作成しているのも特徴です。これを拘束名簿式といいます。
拘束名簿式では、得票数に応じて政党に議席が配分され、その議席の数に応じてリストの上から順に候補者の当選が決定します。

Yahoo!ニュースより引用
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef053022667ad880e2d88a00e2045675afd81ee8
  1. 各政党が事前に候補者の当選する順番を決めたリストを作成する
    → 例) ほがらか党 ①山田 ②佐藤 ③鈴木

  2. 選挙にて投票される

  3. 得票数に応じて配分された議席の数だけリストの上から順に当選する
    → 例) 議員数10のうちほがらか党に2配分された
       →①山田 と ②佐藤 が当選、③鈴木は落選

こんな感じだろうか?

つまり「この人良さげ!この人の言ってること実現したら嬉しい!」で選ぶのが小選挙区選挙で、「この政党良さげ!この考えの人いっぱいいると嬉しい!」で選ぶのが比例代表選挙という認識で良いのだろうか。

なんで2つやるの

小選挙区比例代表並立制

小選挙区比例代表並立制(しょうせんきょくひれいだいひょうへいりつせい)とは、選挙制度の一つである。小選挙区制比例代表制の二つを組み合わせて行う制度である。各国の議会選挙で採用されている。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8C%BA%E6%AF%94%E4%BE%8B%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E4%B8%A6%E7%AB%8B%E5%88%B6

小選挙区選挙と比例代表選挙を並行して行う制度の場合、それぞれの長所を得て短所を補うことが出来るとされる。小選挙区制と比例代表制の重点の置き方、制度相互の関係に着目して、小選挙区比例代表併用制と対比して論じられる。並立制と違い、併用制は本質的に比例代表制であり各政党の獲得議席は原則として比例代表の得票により決定され、小選挙区部分は政党内の当選者の決定に使用されるにすぎない。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8C%BA%E6%AF%94%E4%BE%8B%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E4%B8%A6%E7%AB%8B%E5%88%B6
  • 小選挙区選挙と比例代表選挙を2つ一緒にやる制度があって、日本の衆議院ではそれが採用されている

  • 小選挙区選挙と比例代表選挙を並行して行うこの制度では、それぞれの長所で短所を補うことができる

Wikipediaのページを見ると分かるが、なんか結構いろんな国でこの制度が採用されているらしい。
だからきっと有用なんだと思うが、「長所で短所を補うことができる」「ふーんそうなんだ」で済ませるのはなんだか癪である。
なので追加で調べてみた。

小選挙区制と比例代表性の利点を合わせた制度

選挙区の狭い小選挙区制になったことで、候補者たちは選挙区内を隈なく回れるようになり、選挙活動費も、比較的低く抑えるられるようになった。また、政党本位、政策本位を前面に出した選挙戦は、二大政党制をうながし、政権交代が可能な制度となった。しかし、小選挙区比例代表並立制の「小選挙区制」と「比例代表制」にはそれぞれ次の特徴がある。
・小選挙区制・・・最高得票者がシンプルに当選するが、それ以外は死票となり、死票が多く出るという欠点がある。
・比例代表制・・・死票が比較的少なく、小政党にも有利だが、政党の掲げる政策が選挙での主な争点となり、政党に属してる候補者個人の顔が見えにくいという欠点がある。

小選挙区比例代表並立制は、この2つの制度の長所をいかし、短所を補いあった制度となっている。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%81%B8%E6%8C%99%E5%8C%BA%E6%AF%94%E4%BE%8B%E4%BB%A3%E8%A1%A8%E4%B8%A6%E7%AB%8B%E5%88%B6

この制度になって良かったこと

  • 選挙区が狭くなった(小選挙区制)

    • これにより候補者は選挙区内を隈なく回れるようになった

    • 選挙活動費も以前と比較して低く抑えられるようになった

  • 政権交代が可能な制度となった

それぞれの長所と短所

  • 小選挙区制

    • 長所:最高得票者が当選する

    • 短所:それ以外が死票となり、死票が多く出る

最も票を集めた人が当選するというシンプルさがとても分かりやすくてありがたい。
しかし当選者以外に投票した人の票が死んでしまい、当選者以外に投票した人たちの意思が政治に反映されなくなってしまうというのが欠点のようだ。

  • 比例代表制

    • 長所:死票が比較的少なく、小政党にも有利

    • 短所:候補者個人の政策や人柄が見えにくい

対する比例代表制は集めた票に応じて支持した政党の人が当選する。
つまり票が少なくても自分の選んだ政党の意思が政治に反映される可能性があるということだろうか。
欠点は、政党が当選させる候補者を決めてしまうので、「この候補者さんに当選してほしい!」というような思いは反映されないということらしい。

こうして見比べてみると確かにお互いの長所で短所を補っているように見える。
また、衆議院議員選挙では「比例復活」というシステムがあるらしく、小選挙区と比例代表の両方に立候補することで小選挙区で落選しても比例代表で当選できる可能性があるようだ。
小選挙区で支持した候補者さんが当選しなくても、比例代表制に望みをかけることができるということか。


おわりに

ちょこっとではあるが衆議院議員選挙について調べてみて、なんとなく理解した気になった。理解した気になっただけである。理解したとは到底言えない。
軽い気持ちで調べてみたが、次から次へと疑問がわいてきた。
衆議院議員選挙をするのはわかった。衆議院が解散したからやることもわかった。

じゃあなんで解散したの?今のままだとダメだったの?

そもそもなんで衆議院だけ解散したの?
よく「衆議院と参議院」って聞くけど、参議院は解散しなくていいの?
もしかして衆議院があるときは参議院ってないの?

あと小選挙区制と比例代表制の違いは分かったけど、そうなると私たちは「小選挙区制に立候補した人たちを全部見て一番いいのを判断する」作業と「比例代表制に立候補した政党を全部見て一番いいのを判断する」作業が必要ってこと?
これって政策だけじゃなくて、例えば過去に何した人とかこういうこと言ってましたとかこの政党の人でこういうことする人もいるから気をつけなきゃとか、そういうのも見て判断しないと本当に納得して投票することって出来なくないですか?

選挙って難し~~!!

みんなこれやってるの!?マジで!?天才すぎる え~!?
この政党支持してるんだよね、とか言ってる人をたまに見かけてたけど、それって実はすごいことなんじゃない!?その政党とずっと気が合ってるってことでしょ!?
この人の発言政治家としてどうなのとか、この人の考えすごく同意できるとか、そういうの、普段からちゃんと見てるってこと!?

みんなすごいね……。

私も見てみます、候補者の人のHPとか政党のHPとか……。

自分でちゃんと考えなきゃいけないなって漠然と思ってたけど、なんか目の前にタスク山積みされた気分です。
でも今後のためにもしっかり考えた方がいいのかもな。
自分の意見を持つって難しいし大変だけど、頑張ってみます。

読んでくれた人ありがとう!

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