【新入生向け】一橋大学・時間割の作り方【法学部編】
新入生の皆様、ご入学おめでとうございます!そして、この記事を開いてくれてありがとうございます。
はじめまして、わたくし「一橋地歴同好会アインズ」というサークルで執行部を務めております、法学部新2年のまだがすかると申します。
今回の記事は履修の組み方【法学部編】になります。高校までの固定の時間割とは違って、大学では自分で時間割を組む必要があります。受けたい授業を所定の期間中に登録することで、正式に受講が認められます。これを履修登録と言います。
しかし、この履修登録には罠があるのです……!
それは、一橋大学の悪しき伝統!我々の敵!少人数授業を実現するための致し方ない措置、「WEB抽選」です。抽選対象の科目と対象でない科目があります。対象の科目なら所定の期間中に抽選に申し込む必要があります。人気の授業は大体抽選対象になっているので要注意です。
さて挨拶と概要説明が済んだところで、早速法学部の履修の組み方について解説していきたいと思います。
法学部の授業の特徴
さて、一橋大学の学部生向けの時間割は「全学共通教育科目」(いわゆる一般教養、略して「般教」)・各学部(商、経済、法、社会、ソーシャル・データサイエンス、略して「SDS」)・「国際交流科目」・「教職科目」などに分類されます。
そして法学部科目は「導入」「基礎」「発展」「部門外講義」「教科に関する科目」(教職課程)などに分類されます。レベル順に「導入」→「基礎」→「発展」となります。
1年生は「導入」と基礎科目の中でも「前期指定基礎科目」を取りましょう(後述)。
法学部1年の履修の特徴
法学部1年の履修の特徴は、必修+選択必修+その他で構成されます。必修は少なく、選択必修が多いです(後述)。
法学部の必修科目
①PACE
これは全学部共通の英語の必修科目です。34〜35人のクラスを2分割し、16〜17人の少人数で受けます。イメージとしては高校までの「英会話」の授業に近いです。
入試の英語の点数(噂)により「基礎強化」「標準」「発展」「発展プラス」に振り分けられます。自動的に履修登録されているので、自分で登録する必要はありません。ちなみに推薦入試や帰国生入試で入学した人は「発展」または「発展プラス」、一般の後期入試で入学した人は「基礎強化」(略して「基礎強」)に振り分けられることが多いそうです。しかし、その他の大半は「標準」に振り分けられるので、あまりご心配せず。
②第二外国語(略して「二外」)
出願時に希望を出した、ドイツ語・フランス語・スペイン語・中国語・朝鮮語・ロシア語のうち1言語を履修します。PACEと同様に自動的に履修登録されているので、自分で登録する必要はありません。
ちなみに筆者はドイツ語を選択していました。2週間に1回、1単元が終わる度に小テストがあり、期末テストと合わせて評価されました。中学の英語の授業の他言語ver.みたいな感じで、一番高校までの勉強スタイルに近い科目です。
法学部1年の必修は実はこれだけです!
法学部はいわゆる「選択必修」(〇〇科目の中から○単位取得)の科目が多く、はっきりとした「必修」科目はほとんどありません。ただし、法曹コース(弁護士や検察官、裁判官などの法曹を目指す人が2年次から入るコース、GPA要件などが若干厳しい)を目指す人は1年次からすでに多くの指定科目を必修とされているので、要注意です。
取るべき科目☆オススメ授業
①導入科目
「法と社会」「実定法と社会」「現代国際社会と政治」または「導入ゼミナール」(各2単位)のうち2科目、合計4単位以上の取得が求められます。
法曹コース(必修)・法学コース:「法と社会」「実定法と社会」
国際関係コース:「実定法と社会」「現代国際社会と政治」
という組み合わせで取る人が多いです。
「導入ゼミナール」を履修している人は少ないですね。
・「法と社会」……日本語と英語での授業を交互に受けます。難しいらしいです。(伝聞)
・「実定法と社会」……毎回色んな先生が代わる代わる来て、それぞれの専門分野(憲法、民法、刑法、etc.)の導入部分を教わるオムニバス形式の授業です。毎週の感想コメント(400時程度)と期末の論述テストで評価されます。
・「現代国際社会と政治」……安全保障学の権威・秋山信将教授が直々に国際関係学・国際政治学の基礎を教えてくれます。毎回のリアクションペーパー(略して「リアペ」)と期末レポートで評価されます。初学者にも非常にわかりやすく説明してくれます。法学部生だけでなく、他学部生にもオススメです。
②前期指定基礎科目
基礎科目の中で、特に重要で基本的な科目です。
2年から3 年への進級時までに、16単位以上の取得が求められます。オススメは「ヨーロッパ国際関係史」(略して「ヨロ関」)です。高校の世界史の延長線のような授業です。世界史の裏話などが聞けて面白いです。ただし、今年は昨年と先生が違うので、勝手が違うかもしれないのでお気をつけを。
③英語
英語Ⅰ・Ⅱ(リーディング、ライティング、ディスカッション)、Introduction to Global Issues(略してグロイシュ)、英語LL(略してLL)などに分類されます。
進級に4単位、卒業に8単位の取得が求められます。「外国語科目」という名称をしていますが、実質的に英語単位なので、第三外国語などは算入できない点に要注意です。
④他学部科目
進級に2単位、卒業に6単位の取得が求められます。商・経済・社会・SDSのうち2学部以上から取ります。各学部の知り合いや友達(例えばPACEが同じ人とか)にオススメを聞くと良いと思います。
ちなみに筆者は秋冬学期に商学部の「マーケティング入門(他学部)」を取りました。Cでした。はい。やっぱり他学部科目で若干自分の興味範囲から外れるので、成績は期待しない方がいいかもしれないですね。
⑤全学共通教育科目
一般教養です。自由に取りましょう!好きな科目を思う存分とってください。楽単取っても興味なければ成績が振るわず、無駄に単位を消費するだけなので避けましょう。
時間割の例
①法曹コース
・法曹コースだとガイドに従ってるだけだから、科目選択の幅は狭まる
・4年卒業はまた違うと思うけど、3年卒業はキツキツ。自由選択は進級に12単位、卒業に16単位必要だけど、それでも学部科目の負担考えると無闇に難しいのは取れない
・モデル通りに取っていっても学部科目が12足りなくなるから、1年次はあんまり関係ないかもしれないけど適当に面白そうな学部科目見繕っとくの大事かも
↑この時間割を提供してくれた人からのLINEです。必修科目が多いのでガイドに従って授業を取って、空いたコマに好きな授業を入れる感じです。
②法学コース
・法学コースに行く予定の人はとりあえず法曹コースの推奨授業をとっておく(法律導入・基礎科目の単位)
・外国語科目が進級に4単位必要なので、早めにとっておく
↑外国語科目の単位は事実上の英語単位なので、例えば中国語初級(実践)は加算されないことに留意(1敗)
・他学部科目が進級に2単位必要なので、早めに取っておく
・全休は普通1日、豪運で2日しか捻出できないので諦めて面白そうな科目をとる
・CAP(1学期につき14単位、年間44単位)のギリギリまでぶち込む
(・ヤバい!と思ったら履修撤回(1勝))
この時間割を提供してくれた人からのLINEをコピペしました↑。決してサボりではありません、決して。
注意点は、「外国語科目」の単位=英語の単位ということです。進級に4単位、卒業に8単位必要なので、ガンガン抽選に申し込んでガンガン取りましょう。
③国際関係コース
これは筆者の昨年の時間割です。国際関係コース志望なので、導入科目で「現代国際社会と政治」、前期指定基礎科目で「ヨーロッパ国際関係史」を取りました。
これ以外にも「他0」という科目があり、どの曜日・時限にも属さないオンデマンド授業(録画配信)になります。筆者は春夏学期に「美術論(日本・東洋)」(藤元晶子)を取りました。(楽単でした)(小声)
まとめ
長々と説明して来ましたが、要約すると「進級(・卒業)要件に注意を払いつつ、好きな授業をできるだけ取ろう!」ということです。大切なのは自分の興味のある授業や面白そうな授業を選んで取ることです。自分のために生きましょう。
それでは、そろそろ記事を締めようと思います。
新入生の皆さんが上手に履修を組んで楽しい大学生活を送れるよう、応援しています!WEB抽選忘れずにね!
そして、一橋地歴同好会アインズのこともよろしくお願いします。Twitter/Instagram/公式LINE/noteなどで新歓情報を発信中です!是非覗いてみてください。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?