詰んだ。
初めまして、今年で25歳になる僕は「お笑い芸人」をやっています。
「芸人」といっても、TVなどで活躍する華々しい売れっ子ではなく、小さな劇場で数人の客を相手にネタを披露する「無名の地下芸人」です。
そんな地下芸人の中でも僕はかなり底辺の方で、芸歴は3年目にもなりますがネタ番組(若手芸人中心)への出演は疎か、そのオーディションにすら参加した事はありません。ましてや、ある程度基礎ができていれば誰でも通ると言われている「M-1」「キングオブコント」などの1回戦ですら一度も突破した事はありません。
まあ底辺エピソードは山程ありますが、一旦この辺にしておきます…
ただ、これらの理由は簡単です。
僕には「才能」が無い!!
これは謙遜ではなく冷静に自己分析した結果です。もちろん努力や勉強を怠った訳ではありません。ただ、同じ時間過ごしているはずの同世代の芸人と比べて圧倒的に「ネタを作るスキル」が成長していないのです。中には3年でそう思うのは早いと言ってくれる人もいますが、3年足らずで危機を感じてしまう程ヤバいレベルなんです。気付けただけマシなのですが…
最近さらに底辺の僕を追い込む出来事がありました。
コンビの解散!!
何がヤバいかって、ネタ作りの才能ゼロの男がピン芸人になるのです。
ピンはネタの構成も演出も自分ひとりで考えなければいけません。うん、無理。
『じゃあ、ネタの書ける相方を探せばいいじゃん』
…と思うでしょうが、実際「超絶面白いネタが書けるお笑いセンスの塊のような相方」はそう簡単には見つかりません。そんな奴いたらもう組んでるか売れてます…
さらに僕が所属する事務所は小規模で芸人の母数がそもそも少ないので、選択肢がかなり狭いです。そうなると自分と同じ目標や感覚を持ってる人と出会えない事の方が多い。誰でもいいなら別ですが、長くその人とコンビでやっていきたいと思うなら自然と慎重になるものです。
あと相方探しで必要なのが「運」です。恋愛に似たものを感じますがタイミングは非常に重要で、自分が解散した時にお笑いセンスがある人も解散してくれれば超ラッキー!!少しでもタイミングがズレれば、その人との御縁は二度とありません。
ちなみに僕が独り身になったタイミングは最悪です…
ここで僕の現状をまとめると、
相方が見つかる(何年後?のレベル)までピン芸人として活動しないといけない。
でもネタは書く才能ゼロ、周りの芸人からも見下されている、見た目も面白くない、突出した特技や芸もない、お金もない、親には芸人猛反対されている…
あ、、詰んだ。
ほとんどの芸人はここで引退して田舎へ帰っていきます。
ですが僕はメンタルと頭がイカれてるので、ここから這い上がりたいと思います!!!
このnoteはその様子を記録するものである。