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【ユニオンアリーナ】BASIC環境における紫アンティーカの構築メモ


本稿はBASIC環境における【紫アンティーカ】デッキを題材に、普段私がユニオンアリーナのデッキを構築する際にどのように考え、何を基準に採用しているかをまとめたものです。自分で好きなテーマのデッキを組みたいがどのように組めば良いのかわからない方や争奪戦のためにデッキを調整したい方など幅広いプレイヤーの参考になれば幸いです。

質問・要望がございましたらお気軽にX(旧Twitter)にご相談ください。

概要

デッキリスト

出典:ユニオンアリーナ

デッキの特徴

本デッキの特徴は大きく以下4つです

  • 4種のBP4000キャラを利用した安定したパワーの押しつけ

  • 各種デッキトップを操作するカードによる一定の盤面を形成しやすくする安定感

  • レイド三峰による展開力

  • レイド摩美々レイド霧子による終盤のリーサルの組みやすさ

上記の特徴はBASICレギュレーションにおける現トップクラスの【青宿儺】や【紫一護】、【紫ゼロカレン】に渡り合えるパワーを発揮します。

基本戦術

  1. レイド摩美々やカラー恋鐘をはじめとするBP4000キャラで自分のフロントラインを構築する

  2. BP4000キャラで相手のライフとボードを削りつつデッキの残り枚数が20枚を目指す(各種デッキトップから落とす効果を利用)

  3. 残りデッキの枚数が20枚以下になったらレイド摩美々やレイド霧子で残りの点数を詰める(=リーサルを組む)

3の最終盤面の1例

序盤に意識することとしては以下のようにレイド三峰をレイドさせ(トリガーからレイドできるように構え)ながらBP4000キャラでフロントラインの火力を上げていきます。

【先行展開例(ファイナル不使用)】

先行1ターン目
先行2ターン目
先行3ターン目(レイド三峰の効果で2枚目の0三峰ヒットと仮定)

【後攻展開例(ファイナル不使用)】

後攻1ターン目
後攻2ターン目
後攻3ターン目

戦績(非公認1回、CS関東B)


採用カードの枚数及びその理由

全体としてデッキを20枚以下にするギミックを担保しつつ突破不可能な対面を減らすことをコンセプトとして構築してあります。

以下の説明では序盤・中盤・終盤を以下のように定義します
- 序盤:自分の番を数えて試合開始から3ターンいないである
- 中盤:序盤を終え自分のデッキの残り枚数が24枚以上である
- 終盤:自分のデッキの残り枚数が通常ドローの直前で23枚以下である

0エナジーキャラ(10枚)

多くのデッキが11~12枚0エナジーキャラを採用している中のこの枚数はやや少ないです。しかし0三峰のハンドリフレッシュと1摩美々のデッキトップ操作によってある程度誤魔化せると判断したためこの枚数になりました。

C 三峰 結華 x 4

1ドロー1ディスできるレイド元、おまけにトリガーも強い。序盤から中盤まで幅広く活躍するため4枚採用。デッキ20枚へのサポートにもなる。各種デッキトップを操作するカードの効果を使った後で登場させることで任意のカードを引き込むことができることも頭の片隅に入れておく必要がある。

C 田中 摩美々 x 3

いわゆる0ゲットのレイド元。本デッキの中盤以降の主力であるレイド摩美々は可能な限りレイドさせて使いたいため採用。ゲットトリガーである点、後述の1摩美々を4枚採用である点とレイド先は4枚しかないため1枚減らしても良いと判断して3枚採用。

C 幽谷 霧子 x 3

BP2000の最序盤のアタッカー。0エナジーの最高火力を持ちつつ終盤はレイド元になって詰めへの土台となるため採用。トリガーがない点、終盤のレイド元は後述の3霧子にレイドすることもできることを考慮して3枚。このデッキのデッキから直接場外へ落として強いカードのひとつ。2三峰と組み合わせて一時的にBP4000を増やしても良し、レイド摩美々のアタック時効果と組み合わせてBP4000以下のキャラを対象とするレイドトリガー持ちキャラ(e.g. 青レイド虎杖)をケアするも良し。

1エナジーキャラ

U 田中 摩美々 x 4

登場時に3枚までデッキトップの順番を操作することが可能にするレイド元。名称、効果、トリガーどれをとっても文句なく序盤から終盤までどのタイミングでも十分な働きをするため4枚採用。先行2ターン目や後攻1ターン目に出して盤面形成に必要なカードを優先することで無駄なく動くことを可能にする他、レイド摩美々効果で落ちるカードを事前に固定することができる。また、後述のレイド三峰の登場時効果で出せるキャラの中で唯一デッキトップを操作することができるため、トリガーからレイド三峰を出した場合は通常ドローとその後の展開の計画を立てるために積極的に出したい。

2エナジーキャラ

U 三峰 結華 x 4

2エナジー帯最高BPを持ちつつレイド元になるキャラ。引いて良し、デッキから落ちて良し、トリガーでめくれて良し、序盤から終盤までどこから使用しても強いため4枚採用。レイド摩美々の効果でで落とした時は摩美々の効果とこのカードの効果を異なる相手へ打ち分けることも頭の片隅に入れておきたい。

C 白瀬 咲耶 x 4

いわゆるスタンド二子玉。5エナジーキャラを採用する都合1ゲームに最低1枚は必要な2エナジー発生キャラのうちの1枚。可能な限り早いタイミングでエナジーに埋めておきたい(できれば先行2ターン目)ため4枚採用。0事故を減らすためにこれを1枚0エナジーにすることもある。またBPが2500ありレイド摩美々の効果のみだと倒せないことから、序盤にエナジーラインに埋めた後に3霧子を埋めエナジーの数が潤沢になった後は前に出してチャンプブロッカーとして使うことも覚えておきたい。

3エナジーキャラ

U  幽谷 霧子 x 4

効果でデッキ20枚到達へのサポートになるキャラのひとつ。2枚しか見れないためレイド摩美々の固定のためには扱いづらいがカラー恋鐘のような落ちた際に効果を発揮するカードを落とす他、その試合ではもう使わないであろうカード(e.g. このカードを出した後での0霧子)を落として次以降に引き込むカードのパワーを上げることに使いたい。2エナジー発生キャラだが終盤のりーサル盤面だとこのカードにレイドすることもある。

4エナジーキャラ

R 三峰 結華 x 4

このデッキの序盤中盤の主戦力。このデッキの展開力の要であり手札消費を増やさずに盤面を広げることができるため4枚採用。他に余裕がありあまる場合など特別な理由がないかぎりはレイドさせます。登場時効果でデッキトップ5枚のうち任意の2エナジー以下のキャラを出す効果でAPを踏み倒し盤面形成をするのが主な役割です。登場時効果で出す優先度は上から順に以下の通りです。

  1. (2エナジー発生がいない&手札にもない場合)2咲耶

  2. 1摩美々でトップ操作

  3. 0三峰で1ドロー1ディス

  4. レイド元として数が欠けている摩美々、三峰

  5. (他に全く霧子がいない&4000BPで盤面形成ができている&三峰、摩美々が十分に存在している場合)0霧子

    また、やや相手依存にはなりますがアタック時効果でデッキ20枚到達への補助にもなります(ブロックされなかった場合も落とさないことができる点は常に意識して置く必要があります)。

SR 月岡 恋鐘 x 4

序盤から終盤まで一定の強さを誇る。いつ引いても強い上、手札、トリガー、デッキから落ちるすべての状況で強いため4枚採用。登場時効果のデッキトップ4枚操作(1枚落とし)で次のドローやレイド摩美々のアタック時効果の操作までできる。そのため落とすかどうかはその場合に寄ります。BPも4000あるため、序盤に前へ出して不要な小粒からの攻撃を防いだりエナジーに出して次の4000アタッカーにしたりと出し方も多岐に渡る。

R 幽谷 霧子 x 3

中盤(デッキ20枚に未到達)までの素出しアタッカー兼レイドしてリーサル役。枠が許す限り入れたいが後述するマジカル*スカイレースに1枠割いたため3枚採用。

5エナジーキャラ

R田中 摩美々 x 4

このデッキの中盤以降の主軸。アタック時効果でデッキを削ること、相手フロントラインのBP2000以下のキャラのチャンプブロックを許さないこと、自身のBP4000(及びデッキ20枚以下のインパクト)によってライフを詰めていくことなど中盤以降の中軸になるため4枚採用。アタック時効果は落とさないという選択もできるため事前にデッキトップを落としたくないカードで固定した場合は注意が必要。

イベント

SIDE:Y x 4

スペシャル。トリガー、効果含めてこのカードしか突破できない状況が多々あり、これを引いて盤面が伸びないことよりも使って相手のキャラをとることのほうが価値が高いので4枚採用。自分の場のアンティーカの数x1000マイナスする効果なのでレイドラース剣八は突破できない点に注意(指定して効果を宣言すること自体は可能なため知らないキャラに対して使用する場合は効果を確認すること)

七草 はづき アシスト x 4

ファイナル。そのターン中に使うことができるAPが+1される。レイド三峰がAPを踏み倒すことが強い(ハンドからレイドして1、レイドトリガーからレイドしてAP2踏み倒している)ように、ユニオンアリーナにおいてAPを増やすカードは先手後手ともに強いため4枚採用。人によってはこの1~2枚を後述のマジカル*スカイレースになる場合があったりその分キャラを増やしたりする場合もあるが、あらゆるカードと合わせ引きしてボードアドバンテージを得ることができ、これより強い合わせ引きはないというリターンとこのカード自体をあわせ引きしたりすることによるリスクを比較した結果リターンを取ったほうがトータルで勝てる試合が多そうだと判断したため4枚となりました。

マジカル*スカイレース x 1

1試合に1回しか必要ない上、2枚以上手札に来てほしくないため1枚採用。スペシャルで突破できないレイドラースをエナジーへ下げることでアクティブトリガーのケアをするなどこのカードでしかできない役割がある。この枠はレイド霧子を増やすでもいいと思います。

不採用カード

特徴ごとにまとめました。現時点での私のBASICレギュレーションにおける考えですのでONE BATTLEなど環境が変わればこれらのカードが採用されることもあると思います。

特徴:L'Antica

退場時にデッキを1枚削りながら手札リソースを回復するカード。同じエナジー帯の摩美々と比べ、名称、打点、トリガー、効果の発動タイミング・強さ全てにおいて採用理由がないため不採用となりました。

①レイド摩美々やレイド三峰、0三峰などで場外へ落ちたアンティーカや場から退場していったアンティーカをデッキに戻したり、②デッキを1枚掘り進めることができるカード。①はこのカードがなくても展開が通っているため勝利に直結する場面が想定できず、②は他のカードで十分に間に合っているため採用理由がなくなり不採用となりました。

特徴:ALSTROEMERIA


0霧子と入れ替え候補となっているカード。0霧子と比べてデッキを削るスピードが上がり、トリガーも強いのが特徴。一方でBPが1500である点、名称がレイド元でない(+特徴アンティーカでない)ためレイド三峰の登場時効果のヒット率が下がる。これらを総じて評価すると0霧子と入れ替えることにより、20枚以下にして押し切るという勝ち筋がやや太くなる一方で、0霧子であれば自分の場のBPを上げることで相手のレイドトリガーからのBP参照カードをケアをするなどの勝ち筋の種類が減るカードと言える。今回のデッキレシピのコンセプトが「全体としてデッキを20枚以下にするギミックを担保しつつ突破不可能な対面を減らすこと」であるため採用理由がなくなり不採用。

争奪戦だと偶に見かけるらしいセット。入れ替えるのであれば0霧子、2三峰、レイド霧子を少しずつ削って入れる想定。BP4000のレイドトリガーが増え、アンティーカにないダメージ2で相手の盤面を削るパワーを上げることができる。欠点としてレイドさせるには事前に0甜花にAPを割いて出しておく必要があり、素出しする場合はレイド霧子と変わらない上5エナジーキャラが増えるぶん出しづらくなる。試合全体を鑑みてダメージ2を入れて上がるパワーによるメリットよりも落ちる安定性によるデメリットのほうが大きいと判断したため不採用。

イベント

相手に見せずにデッキトップ5枚のうち好きなカード1枚を手札に加えながらデッキを1枚削ることができるカード。1APで即時にデッキを2枚削ることができる点、ファイナルやスペシャルなど他のカードでは引き込むことができないカードを引き込むことができる点が優秀。不採用理由としては、このカードでないと勝てない状況が想定できなかったため。

シンプルなハンドリフレッシュ。1APあたりの即時デッキ削りするカードの中では1番多く枚数を削ることができる。は1AP使ってボードが広がるわけてもなくただデッキ削りをしつつハンドリフレッシュのためだけに採用する理由が思いつかなかったため不採用。

総評

【紫アンティーカ】はユニオンアリーナ全体で見ても1試合通してデッキトップを見る枚数が多いデッキです。そのため一定の盤面を形成する能力が高く練習もし易いため初心者の方にもおすすめのデッキとなっています。今回は書ききれない細かなプレイングは練習するたびに見えてくるのでぜひ繰り返し練習して見てください。

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