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基本情報技術者試験で未来を切り拓く ~ITエンジニアとして活躍するために~

基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門と言われている試験であり、ITエンジニアとして活躍するために必要な知識・技能を問う試験です。
2023年、基本情報技術者試験が生まれ変わりました。より実用性が増し、勉強のメリットが大きくなりました。本記事では、その概要と受験メリットについて紹介します。


基本情報技術者試験とは

経済産業省が所管する「独立行政法人 情報処理推進機構」(以下、IPA)が主催する試験であり、ITエンジニアとしての基本知識・技能が問われる国家試験です。IT系試験の中では民間試験も含めて最も人気のある試験です。IPAでは、次の説明をしています。

ITを活用したサービス、製品、システム及びソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者

IPAのホームページ:基本情報技術者試験(FE)

ITエンジニアとしての基本スキルを身につけるために必要だということがわかります。また次のように受験を推奨しています。

ITエンジニアとしてキャリアをスタートするには、まず基本情報技術者試験から受験することをお勧めします。しっかりとした基礎を身に付けることにより、その後の応用力の幅が格段に広がります。

IPAのホームページ:基本情報技術者試験(FE)

但し、内容的には初学者だけでなく、ある程度のキャリアを積まれている方でも基本を固める上でも有用な試験内容となっており、基本の再確認にも役立ちます。詳細はIPAのホームページを参照ください。

2023年、基本情報技術者試験が変わりました

2023年度以降の試験の主な特長

  • CBT(Computer Based Testing)によりいつでも受験可能(筆記ではなく、PCでの受験)。

  • 科目A(旧午前問題、60問90分)、科目B(旧午後問題、20問100分)があり、各科目600点以上で合格。

  • 科目Aは4択のIT知識問題(旧午前問題と同様)。

  • 科目Bはアルゴリズム問題と情報セキュリティ問題。

  • 科目A、科目Bは同じ日に連続して受験する。但し、所定の講座を受講し、修了試験に合格した場合、科目Aの免除が可能(免除期間最大1年間)。

  • 不合格の場合、30日間の間隔を空けることで次の受験が可能。

  • 受験費用は7500円。

主な変更内容

  • 春秋の決められた期間内にしか受験できなかったのが、いつでも受験可能となった。

  • 30日以上の間隔で再受験が可能となった。

  • 午前試験、午後試験の別日受験が可能だったが、科目A、Bは同日受験になった(ここは残念!)。

  • 試験時間が短縮された。
    科目A(旧午前問題) 150分→90分、科目B(旧午後試験) 150分→100分

  • 科目Bでは問題の選択ができなくなり、アルゴリズム問題16問、情報セキュリティ問題4問で、全てが必須問題となった。 

試験問題

区分Aは基本的に午前問題の踏襲です。80問から60問と問題数は減りましたが、1問当たりの時間が短くなりました(1分53秒→1分30秒)。
区分Bは旧来の午後問題から大きく変わりました。Java、C言語、Python、アセンブラ、表計算の問題はなくなり、擬似言語を使ったアルゴリズム問題に置き換わります。次のような問題が出題されます。

IPA 基本情報技術者試験(科目B試験)サンプル問題(20問)セット
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_13download/fe_kamoku_b_set_sample_qs.pdf

このようなアルゴリズム問題16問と情報セキュリティ問題4問が出題されます。情報セキュリティ問題は、問題説明、設問、解答群の構成(全2ページ程度)になっています。詳細は上記リンク先のサンプル問題でご確認ください。

受験のメリット

区分Aでは、基本的なIT用語や知識を理解できるようになります。そのため、エンジニア同士のコミュニケーションがスムーズになり、上司からの指示も理解しやすくなります。ソフトウェア品質特性、ホワイトボックス、ブラックボックス、リバースエンジニアリング、リエンジニアリング、桁落ち、可用性、ロードバランス、ファイアウォール、DNS、FTP、HTTP、DHCP、TELNET、SSH、SSLなど、業務の現場で使用される用語が多数登場します。これらの用語を理解しておくことは重要であり、特にソフトウェア品質特性を理解しておかないと、高品質なソフトウェアの開発ができません。
 
区分Bでは、アルゴリズムの考え方を理解することができ、実践で活かすことができます。擬似言語はどの言語にも応用が効くようになっていますので、プログラミング全般に役立ちます。またロジカルシンキングの能力アップに繋がりますので、設計スキルの向上も期待できます。
情報セキュリティ問題では、情報セキュリティの理解を深めることができます。またITエンジニアとして必要な情報セキュリティ意識の向上に役立ちますので、インシデント防止の観点からも重要です。
 
基本情報技術者試験は、今回の改定でより実践に役立つ試験になったと思います。試験に合格するかどうかは別としても、試験勉強すること自体がITエンジニアとしてのスキルアップにとても有効です。

基本情報技術者試験に合格するには

勉強法は人によって異なります。初学者の場合はテキスト等で基本的なことを学んでから問題を解くようした方が良いと思いますが(挫け防止のため)、キャリアのある方であればいきなり過去問に挑戦してみても良いかと思います。

区分Aは過去の午前問題の蓄積が豊富ですので、これらを何度も解くことが大事です。空き時間を利用して、スマホで過去問を解くことにより、時間を有効活用することができます。有名なサイトに基本情報技術者過去問道場がありますので、活用してみてください。
https://www.fe-siken.com/fekakomon.php

区分Bは、アルゴリズム問題が主ですので、問題を理解することができたとしても、時間切れになる可能性が相当にあります。何回も解いて、問題に慣れていくことが大事です。情報セキュリティ問題は、過去問(午後問題の問1)を解くことで対策になります。試験時間が短いので、必ずしも全問正解を目指す必要はなく、確実に得点を稼ぐことで良いと思います。

なお、本記事の公開日時点(2023/3/24)では、新しい基本情報技術者試験の受験がまだ始まっていません。4月以降、受験体験記が続々アップされてくるかと思いますので、それらも参考にされると良いでしょう。

最後に

資格試験に挑戦することは、自分自身を成長させ、自己実現に繋がる大きなチャンスです。しかし、試験に合格するためには努力と準備が必要です。自分に合った勉強方法を見つけ、計画的に学習していきましょう。
試験に合格する要諦、それは諦めないことです。途中でくじけないことが大事です。
 
また、周りの人に支えられることも大切です。家族や友人に勉強の協力をお願いしたり、勉強仲間を見つけて共に学習したりすることで、モチベーションを高めることができます。
試験当日には、自分自身を信じて、自信を持って挑戦してください。合格できた場合は、自分自身を褒め、次のステップに進んでください。もし合格できなかった場合でも、それはあなたの力不足ではなく、次につなげるための貴重な経験となります。
最後に、あなたが勉強をすることで、自分自身を成長させ、目標を達成できることを信じています。私たちもあなたを応援しています。がんばってください!


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