MTG:ファウンデーションズ 全カード個人的寸評・緑
緑。他の色は稀に見るレベルで空を飛んでいるが緑だけは地上オンリー。
到達はコモンに2体、アンコモンに1体、レアに1体。
何れもリミテッドでは精鋭なので緑主体で立ち回るにおいては
完全に力不足とはならないように見える。
《ゴルガリの拾売人》から黒マナが抜けて攻守逆転した形。
スタッツ合計は変わってないので純粋な強化。
パーマネントを拾えるので除去されたコンボパーツを拾うのにぴったり。
リミテッドでも入らない理由は色拘束だけだろう。
10年以上ぶりに戻ってきたエルフロード兼マナエルフ。
単色のエルフは構築で有用な高マナ帯に乏しいが、
黒と組む形でマナの使い先を用意していっても良いだろう。
全てのタイヴァーと相性が最良。全部ぶち込む手もあるか?
大型到達。そしてコモンには破格の上陸での後続召喚が可能。
マナ加速から上陸連打して後続の露払いか、相手の大型飛行と
相打ちを狙おう。タフネス3なのがちょっと気にかかる。
今回のリミテッドで緑である意味最重要のアンコモン。
引くのみならず、トランプルの付与がかなり大きい。
パワー4以上ギミックでほぼ必須のエンチャント。
デッキがエルフ寄せなら最強クラスの熊。
今回は緑でも横展開しまくって全体強化の形を取れる。
2マナに他のエルフが居ないので先に出るのが《ラノワールのエルフ》
しか居ないのがちょっと残念、構築ではその点も何とかなるか。
キッカー熊。一応カウンター持ちへのトランプルも付与する。
+1カウンターとパワー4参照、やや前者へのシナジーが強いが
ほぼ熊で使うケースが大半なのでそこまで気にしなくともよいか。
わかりやすい脅威の隣で育つので自然と戦力のリスク分散出来る1枚。
3ターン目にパワー4を用意する手段を用意できれば最上だが。
なお、類似クリーチャーとは違いこれ自身のパワー4にしても誘発しない。
-3効果が昨今の置物やデーモンにぶっ刺さるので意外と環境に合うかも。
いずれにせよ盤面に干渉しないと厳しいマナ帯なので確実にマイナスから
入ることになるだろう。問題は今の緑でそこまでに生物で
盤面を作れる状況になるかどうかだ。
緑単色専用オーラ。一応再録なのだが爆発力はともかく柔軟性皆無。
リミテッドでもほぼ緑単でなければさすがに出番がない。
元祖マナエルフがここに復活。とりあえず緑の存在意義なので存分に
使い倒すとしよう。とりあえず相手の場の1ターン目に見たら焼きたい。
2ターン目3マナPWに繋がればそうそう対処する手段は無いはず。
《狩人の刃》が1マナ軽くなった上位互換。フィズるとかなり
手痛いので相手の浮きマナには注意して打ちたい。
追加でうまく+1カウンターかパワー4を活かせる手段も欲しい。
トークンとカウンターが2倍。両方擁するデッキはそれなりにあるので
相方を探したい。ただ、《亭主の才能》という比較対象が居るので
これを使う意義と、序盤から動けるあちらに比べて守り切る手段を
用意しておきたい。
かかるマナのわりにサイズが足りてない。ラブニカは割とサイズが
小さめの生物が多かったが今回特に4マナ帯がサイズ引き上げられて
こいつだと相打ちしか取れない可能性もある。
システム生物を狙って追加の除去の形になるか。
元レアのエルフロード。到達持ちでもあるので対空も兼ねる。
他にエルフが1体も居なくても対空目的だけで入ってくるだろう。
一応回復も持つので大群で殴れれば防御捨ててもそれなりに持つ。
緑のサイドボードの代名詞が帰ってきた。
とりあえず置き物対策として確実にサイドに入ってくるだろう。
リミテッドでは1枚ならメイン刺しも可。装備品や除去エンチャントで
今回もそれなりに盤面に置き物が出る可能性はあるだろうし。
さて、現状の除去祭り環境でどう軽減したものか。
まず考えられるのは恐竜染め。《好戦的な槌頭》辺りなら1枚でも
これが展開できるレベルの軽減にはなる。ただ、《暴走暴君、ガルタ》が
居るのでそっちを押しのけて入る理由を探したい。
《パラニの孵化者》は両ガルタと相性が良いので全部盛りする手はあるか?
《つぶやくハイエナ》《笑うハイエナ》と来て、哄笑するハイエナ。
育つ生物なので護法はありがたい。うまく相打ちを取って出すだけで
即席で5/4護法2という十分なスペックが得られる。
なお、誘発は自ターンの終了ステップのみなので除去はインスタントでも
自ターンで打つ選択をしたほうがいいかもしれない。
ソーサリー格闘除去の起点にしてもいい、護法でフィズりにくい。
「さぁ、人生を噛み締めろ」(偉大なコメディアンの決まり文句)
緑の基本除去の一方格闘。今回接死もわずかにいるので毒ビームも可能。
今回、レアのサイズが各色大きめなので状況次第では届かない。
出来れば他の色で確定除去を1枚は確保したい所だ。
対空と対置き物スペル。今回のリミテッドは緑以外のアンコモンに
パワー4以上の飛行が各色複数居る大空軍時代。
なので緑が濃いデッキはメインこれガン積みで問題ない。
飛行も除去エンチャントも装備品もないデッキなど今回存在しない。
緑系ミラー?《ガラクの蜂起》ある方がほぼ勝つのに割らないバカ居る?
緑の基本バットリ。とどめに、格上殺しに、火力除けに。
パワー4条件の誘発の為に戦闘前先打ちする選択をしても良い。
微妙な墓地対策。最上はリアニの妨害、そうでなくてもフラッシュバック
消したり、戻ってくる黒クリーチャー消したりは出来るはず。
3ターン目パワー4参照先にも使える、その場合は瞬速は捨てる形だが。
加減しろ、莫迦!! 確かにデカいだけのバニラは昨今リミテッドでも
ほぼ使われてなかったが6マナのデカブツ枠にこのサイズが来るとは。
速攻付与で不意打ちか、《ガラクの蜂起》が欲しい。
特に後者は戦闘の応酬まで行ければ万一相打ちでも相手の主力と
5点前後は持って行けるだろう。
相手に回して確定除去が無かったらブロッカー残して神に祈ろう。
《かさ上げ》があったらリミテ戦でまさかの一撃必殺が見られる。
上の効果は《亭主の才能》に近いが、乗せるのが終了ステップでやや遅い。
重さの差もあり、これを採用するなら後続を呼べる方を上手く使いたい。
《ウラブラスクの溶鉱炉》のトークンが生存してれば
パワー4以上なら後者の条件をほぼ確実に満たせる。
除去祭り対策で置き物だけで戦う赤緑とか組めないだろうか。
接死・到達と対空最強の上にソーサリー起動とはいえカウンターを
コモンにしてはまずまずの軽さでばら撒ける防戦最強コモン。
緑にありがちなランプでマナ増やしてからのマナフラ受けに最適。
当然格闘系除去の土台にも最適。
分割払いができる5マナ3/3キャントリップ。
起動に対応して焼かれると目も当てられない。
緑にしてはサイズ的にかなり不満、カウンター3つ欲しかったが。
土地加速能力があるのでマナエルフと併用で早出ししたい。
効果は《眷者の神童、キナン》に近く、運用は似たものになりそうだ。
《肥えた緑甲羅》辺りが効果やP/T的に相性がよさそう。
《速足のブーツ》で除去対策してみてもいいかもしれない。
継続墓地対策クリーチャー。ライバルは《鋭い目の管理者》。
色拘束と回復がある点と強化が素直な点で勝り、条件付きの爆発力と
起動コストが無色な点、初期のスタッツの点で劣る。
自分のデッキに合うのがどちらか考えて採用する必要がある。
ランパン呪文だが、今回そこまで上陸を使いたい生物も居ない。
必然色散らしの為に使う形になるだろう。
重いレアボムをタッチで使う形なら複数挿したい。
割と今回7マナレアのボムは居るのでそこまで伸ばす意味もある。
《剛胆なトリュフ嗅ぎ》が成長した姿か?
相変わらずトリュフは持ってきてくれるが攻撃誘発でなくダメージ誘発。
トランプルも持つので序盤なら相打ちでも持ってきてくれるだろう。
非常に殴り得な上に軽量のトランプルなのでバットリを重ねても面白い。
強化の幅次第ではトリュフでなく対戦相手ごと持ってきかねないが。
便利なドロー操作はこちらでも健在。白と組む場合はさらに
猫シナジーを受けられるかもしれない。
同格・格上との相打ちを狙ってきっちりドロー操作できれば十分。
消耗戦狙いなので黒の方が相性がいいか?
《防衛線の巡回兵》の誘発対象がアーティファクトでなく生物になった形
後続が出てくればパワー4以上のトリガーも引ける。
《ドゥイネンの精鋭》はこれが出た後まで出すのを待つ手もある。
《巨大化》や《かさ上げ》忍ばせて特大の一撃をぶち上げるのも一興。
最低上陸3回は誘発させたい。先に1つ置いてから上陸させると
1回分省けるのでやや早めに戦線投入が可能になる。
出来れば4マナ到達ターンで出してから森セットし、《蛇皮のヴェール》を
構えつつ相手にターンを回して備えたい。
便利な格闘と土地サーチのコンパチ。コモン落ちしたので
パウパーで使われるようになるかもしれない。
リミテ度でも特に多色タッチする上では重要な1枚。
そして今回はこちらがアンコモン。コモンとアンコモン行ったり来たり。
最強の除去弾き兼バットリ。故にアンコモンに格上げされたか。
当然ながら緑1マナで警戒すべき呪文筆頭格。
リミテッドで取れた分全部入れても多分大丈夫だろう。
マナランプから叩きつけるカード。最近のカードのレパートリー的に
狙うのはX=7、《宝物庫生まれの暴君》と《アトラクサ》狙いだ。
ライバルはマナを伸ばして撃つ点で《ドッペルギャング》。
こちらは構築以外に仕込みが要らない。マナさえ延ばせば
盤面を問わない条件の緩さが魅力か。
「バーランだにゃん!」
帰ってきた元祖緑の総攻撃スペル。
4体以上いて撃てば勝てる。非常にわかりやすいエンドカード。
リミテッドでも当然撃って勝つことを考えて盤面を揃えよう。
構築でも帰ってきたエルフとともにぶっ放して使いたい。
《蜂蜜マンモス》が近いが、警戒と引き換えにサイズか回復が択一になった
一応自身のみでなく飛行に乗せたりもできるのでその面はプラスだが
6マナでサポート要員を用意するのは今回ちょっと足りない気がする。
マナ加速からその時の全力で叩きつけるハイドラ。
後から他の生物にカウンター置いて脅威を自然に分散可能。
そこそこ大きく育つ半面トランプルか何かが欲しいので
《ガラクの蜂起》から誘発するX=4までキャストを待つ手もある。
陰鬱条件での強化幅が2個とかなり大きい。サクり台や除去を
上手く使って自陣を育てよう。こいつを強化するのは相手が赤の時以外は
最後に回していい。そしてこいつもトランプルが欲しくなる。
再キャストはクリーチャーの上からしか取り除けないことに注意。
大主はエンチャントであるケースが大半だ。
マイナス効果のカウンターであっても問題ないので
最終カウンターや麻痺カウンターを取り除いても問題は無い。
+1カウンター系デッキの総元締めとして運用することになるか。
先制攻撃持ちと組む手もある。その分硬くなるのでまず落ちなくなる。
土台のサイズはもはや誤差なのでトランプルを用意したい。
《荒々しい三つ子》や《瞬足光線の大隊》がお手軽の
30点オーバーの打点をたたき出す2枚コンボ。
飛行トークンの数だけは出る洞窟デッキで使う手はどうだろうか?
自身で誘発しないのが残念だが効果そのものは非常に強い。
これ自体も及第点のサイズはあるので間違いなく除去を切らせられる。
色拘束も薄く、タッチで使う手もある。ジャンドサクリファイス系で
能動的に誘発を狙ってアド祭りにしてもいい。
なお、トークンでない、なので戦慄予示は条件を満たす。
その手のカードを乱発してみるのも一興かもしれない。
+1カウンター系デッキでの防御の切り札。除去を弾いた挙句
ドローも行える。打つ予定があるなら同格でもカウンター持ちを
積極的に残していこう。
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