固形水彩絵の具の基本的な使い方について
固形水彩絵の具は、絵の具がチューブに入っていません。絵の具が固まっている状態になっていて、筆に水をつけて溶かして使うものです。基本的なことや、使い方などをご紹介します。
固形水彩絵の具の種類について
絵の具を半乾きにして固めたものをパンカラー、絵の具を粉末にして固めたものをケーキカラーと言います。発色がよく、チューブとほとんど同じ使い心地なのはパンカラーです。ケーキカラーも発色はよいのですが、パンカラーの方が鮮やかです。
お値段はケーキカラーのほうがお手軽となっています。
また、顔彩も絵の具が固まっているので、水で溶かして使います。
絵墨も固形になっていて、墨が原料となっています。
色見本を作る
色見本とは、どんな色をしているのか実際に紙に描いてまとめることです。メーカーが違うと同じ色の名前でも、色が違う場合があるので作っておくと安心です。また、持っている色の確認もできます。
作り方は、まず水彩紙を用意します。絵の具を普通に塗って、右端は水でぼかします。すると、水で薄くしたときの色の違いが分かります。色名、色番も一緒に書いておきます。これは、色を塗る前でも、塗ってからでも書けますが、どの色かわかなくならないように注意しましょう。
なるべく1枚にまとめると見やすいです。
どんな水彩?
固形水彩絵の具には、透明、不透明があります。透明は、鮮やかで下の色が透けます。不透明は透けません。ホルベインのケーキカラーには、透明と不透明があります。
顔彩は、不透明でテカリがあります。絵墨は、くすんだカラーです。
紙について
水彩紙がおすすめです。マルマンのスケッチブックでも塗ることはできますが、重ね塗りしたり、水が多いとうまく描くことができません。
水彩は向いてない…感じたら、紙を変えてみるのもいいかもしれません!様々な種類があるので、お試ししてみてくださいね。
私がよく使ってるのは、ヴィフアール水彩紙です。こちらは、修正もしやすいです。
使ってみよう
基本的に、水を含ませた筆でなでると色が出ます。水で溶けにくい固形水彩もあるので、最初に水を上に垂らして、しばらくしてから使うと、柔らかくなります。
顔彩は水に溶けやすかったです。小さな作品なら水筆でも塗ることができます。
固形水彩のメリットは、持ち運びが便利なところです。また、絵の具がなくなったら単品で購入することもできます。デメリットとしては、まんべんなく筆で色を取らないと、使ったところだけすり減ってしまい、色を取りにくくなってしまうところです。
チューブの絵の具も、パレットに出して固めると固形水彩のように使えます。
また、顔彩、絵墨はパレットとセットじゃないので、パレットが必要になります。
最近は、100円ショップでも扱っています。
絵の具が並んでいるだけで、癒されるので、気になったものはぜひお試しください!