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No3『死ぬときに後悔すること 25』 ②

14. 美味しいものを食べておかなかったこと

味覚は変わることが多い。また、死期が迫るとだいたい食欲は落ちる。余命が短くなってから、自分の好物を食べようとしても味がもはや変わってしまっていて後悔する人もいる。このため、好きな食べ物は後悔しないくらい食べておいた方が良い。もちろん好きな食べ物ばかり食べて偏った生活をしていたら病気になるので注意が必要だが、あまりに神経質に直に気を遣い、健康食しか食べないのも味気ない。
また栄養摂取も大事だが、「食の楽しみ」はそれ以上に大事。人と食卓を囲み、団欒するからこそ食事は美味しいものである。

15. 仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと

「ああ、ぼくもあんな趣味があったらな」と嘆く人もいる。終末期のために趣味を持つ必要はないが、人生の引き出しを増やすという点でも、何等かの一芸をしかも長年追及し続けるのは、きっと後々色々な点で己の糧になるのではないか。病気になっても打ち込めるものがあると、死期が迫っても動揺が少ないかもしれない。

16. 行きたい場所に旅行しなかったこと

余命わずかとなると、次第に体力も落ち、それがために行きたい所に行けないということもある。そこに行くだけで体力の大半を使い果たしてしまい、現地で旅を楽しむ余裕がなくなってしまう。このため、旅行は行けるうちにどんどん行くのが良い。

17. 会いたい人に会っておかなかったこと

人は終わりまで他者を求めるもの。誰かに会いたいと思っても、永遠に会えなくなってしまうこともある。そうならないためには、やはり会いたいと思う時に、会いたいと思う人に会っておこう。そしてその時は真心を込めて接するのが良い。「一期一会」の精神で。

18. 記憶に残る恋愛をしなかったこと

本来自分のことが一番大事なはずの人間が、他者を己より大切に思う時、本当の愛が生まれるのだと思う。しかし、相手が私に何をしてくれるか、そればかり求めてしまっては、自己愛の投影でしかなく、本当の恋愛とは言えない。良い恋愛は、自分がこの世界に生きた証として、死出への道を照らすだろう。

19. 結婚をしなかったこと

死期が迫ると、他人との絆も揺らぐものである。しかし、結婚という儀式を通じてはっきりと宣誓することで容易く揺らがないと感じるのである。家族関係、特に夫婦が血縁を超えた深い結びつきで繋がっている場合は、終末期の苦悩も大きく減じるものである。どうせするなら生まれ変わってももう一度結ばれたいと思う結婚をするのが良いと思う。

20. 子供を育てなかったこと

これは独身者の後悔として多いものである。やはり多くの家族に囲まれた患者には笑顔が多い。独身も楽ではあるが、自由と孤独はいつも隣合わせである。死期が迫った患者から「私も子供がいたらね・・・」と寂しそうな声をする人もいた。

21. 子供を結婚させなかったこと

多くの親は、子供が独身だと、死期が迫ったときにその行く末を案ずるものである。それを回避するために、親は子をガンガン独り立ちさせ、どんどん結婚させるべきだ。子供は、何が最善か考え遅滞なく行動に移すべきだ。

22. 自分の生きた証を残さなかったこと

あなたは自分が生きた証として、何を残したいだろうか。

23. 生と死の問題を乗り越えられなかったこと

「自分の生が、死が意味あるものでありたいと思う。」生きることはとても大変なことで、生は他者の生との関連性の中で存在している。生の一つの意味は、関連するだれかに、自分を残すことだと感じる。「人はその生き方を他者に刻むために生きている。」
もっと生と死について知り、それに対して己の考えを確立できれば、間違いなく終末期となっても後悔や恐怖は少ない。

24. 神仏の教えを知らなかったこと

「来世」を信じれば、この世の別れは一時的なもので、今生での別れが永遠ではなくなる。だから「来世」というものは、悲しみを癒すのにも強い力を有する。宗教について自分の頭で考えておくことも一つ重要である。

25. 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

愛する人には、直接「ありがとう」と伝えよう。


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