パプリカーシュチルケ(PAPRIKÁS CSIRKE)
ハンガリーの代表的な料理で、「パプリカーシュ(PAPRIKÁS)」は「パプリカ風味」、「チルケ(CSIRKE)」は「チキン」を意味する。
材料
骨付きチキン(モモとドラムスティック) 4 対(約 1 kg、写真は大きめ)
植物油 大さじ 2 ~
タマネギ 正味 100 g ~
水 1 リットル~
パプリカパウダー 大さじ 2 ~
塩 小さじ 2
(オプション)サワークリーム 150 g ~
(オプション)薄力粉 大さじ 1 ~
1.
骨付きチキンがつながっている場合はモモとドラムスティックを切り分ける。
2.
深鍋を中火にかけ、植物油を入れ、温まったら、粗みじん切りにしたタマネギを加え、しんなりするまで炒める(5 ~ 10 分)。
3.
チキンを加えて炒める。
4.
しっかり炒まったら(5 ~ 10 分)水 500 cc を加え、お好みで火を少し強くする。
5.
パプリカパウダーを加える。タマネギを炒めた後に鍋を火からおろして加えるのが正しい方法のようだが、焦がすと苦くなるので、ここで入れる方が無難である。日本の市販のパプリカパウダーは主に色付用だが、ハンガリーのパプリカパウダーには独特の味があるので、手に入れば(お土産等)是非使っていただきたい。ブイヨン等を使わないレシピなので、味付はこれで決まる。
6.
塩を加える。何を勘違いしたのか、写真は小さじ 1/2 だが、関西人の私は他の肉主体の料理でも肉 500g に対して小さじ 1 にするので、小さじ 2 ほど入れる(ただし「塩は後で足せるが減らせない」ことに注意)。ハンガリーのパプリカパウダーが手に入らない場合は、味付としてブイヨンを加え、それに応じて塩の量を調節する。
7.
煮ている間に、サワークリームと小麦粉を混ぜておく。お好みで、(1)サワークリームだけ、(2)小麦粉だけ、(3)サワークリームと小麦粉の両方、(4)サワークリームも小麦粉もなし、にアレンジでき、(3)の場合にこれを使う。ちなみに、自分のレシピを確立するうえで、(1)と(3)の場合、小麦粉を鍋にじかに振り入れるレシピばかりだった覚えがあるが、ダマになるのを避けるため、サワークリームに混ぜる方法を自分で考案したはずである(確信はない)。
8.
30 ~ 40 分ほど煮たら、水 500 cc を追加する。
9.
お好みでスープのようにいただくことも、シチューのようにいただくこともできる。ここでは(3)について説明する。10 ~ 30 分煮たら、鍋の汁をサワークリームと小麦粉に少しずつ加え(サワークリームの温度を上げ、小麦粉をダマにならないようにするためで、汁が少なければ水を加える)、それを鍋に戻し、混ぜてお好みの食感になれば、火を止める。
10.
うちの息子達はノケドゥリ(NOKEDLI)またはガルシュカ(GALUSKA)と呼ばれるダンプリングと一緒に食べるのが好きである。