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アイヴァル(АЈВАР/AJVAR)


ベオグラードで買ってきたアイヴァルがあっという間になくなるほどおいしく、長男がいつも行くスーパーで探してブダペストでも手に入ることは判明したが、既にナスは買っていたこともあり、自分で作ってみた。ネットで見つけたレシピはほとんど同じなので、ここでは自分がどのように作ったかを記しておく。

1

パプリカとナスをオーブンで 40 分焼く。本場では細長いパプリカを使うようで、ブダペストの市場やスーパーにもあるが、市場では悪くなっているものが含まれている可能性が高く、作る前日に寄ったスーパーでは細長いほうが量り売りではなく、また高かったので、カリフォルニアパプリカ(ハンガリーでの呼称)を買った。

2

しばらく冷ましてからパプリカの皮をむき、種を取る。同様に、ナスの皮をむく。むいた皮や取った種は(乾燥させてから)コンポストしよう。

3

パプリカとナスをみじん切りにする。フードプロセッサーにかけてもいい。本場では肉をミンチにする器具を使用するようである。みじん切りの写真はなく、皮をむいた後の写真を掲載する。

4

鍋にヒマワリ油を大さじ 3 ほど入れ、熱し、先ずナスを炒める。油は本場ではヒマワリ油が使われ、ハンガリーでも植物油と言えばヒマワリ油なので簡単に手に入るが、手に入らない場合はオリーブオイルでもいい。ニンニクを一緒にミンチ状にするレシピもあるが、ニンニクを入れないレシピもあるので、ニンニクに切れ目を入れて一緒に炒めた。

5

5 分ほど炒めたら、パプリカを 1 個分ずつみじん切りしながら入れた。焼いたパプリカからでた汁も入れた。真ん中の写真の塊はパプリカの中にあった双子で、これは皮は柔らかいはずなのでむいていない。

6

焦げないようにヘラで混ぜながらグツグツ煮る。

7

1 時間煮たら、塩 20 g を入れる。ただし、これは私にはしょっぱかった。薄味が好きな場合は多分 10 g で十分である。

8

30 分ほど煮て、お好みでレモン汁を入れて、少し混ぜてから火を止める。このときには双子はほとんど元の形状を留めていなかった。

9

熱いうちに、煮沸消毒した 500 g のジャーに入れ、最上部をヒマワリ油で完全に覆う。本場ではオーブンでジャーを消毒するようである。また、ジャーの口をきれいに拭いているレシピもあったので、ナスが入っていたナイロン袋でジャーの口を汚れないように覆ってから入れた。

10

パンにのせていただく。この写真では、パンは KOVÁSZOS CIPÓ、ソーセージは DÁNY KOLBÁSZ で、祝日のためネギはこれだけ。

おまけ

ブダペストの SPAR というスーパーで販売されているアイヴァル。「AJVAR」ではなく「AJVÁR」とハンガリーの長母音が使われている。「CSÍPŐS」は辛いほうなので注意。同じ量を作る場合、市販のほうがはるかに安い。なるほど、だから本場では人々が集まって大量に作るんだ。


2019 年 3 月 18 日追記:本場で使われているパプリカ。ブダペスト中央市場にて。


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