歌舞伎オンデマンドで『岡崎猫』を観た記
劇場に行けなかった作品も、オンラインで配信されると知って。
チケットをとりづらかった旅噂岡崎猫を観てみました。
オンラインで歌舞伎ってどう?
正直、カメラワークによる・・・・
舞台の定点観測の良さはなくなるけれど、アップでお化粧や表情、お衣装の細部までみれるのは嬉しい。
今回観た『旅噂岡崎猫』は、違和感なく観れました。
旅噂岡崎猫
「チケットがんばってとればよかったー!」と悔しくなるくらい、よかったです。初音ミクさんと同じ幕だったので、躊躇したのです。
アクションが面白い演目だったので、きっと初音ミクさんを応援しに来た方も楽しかったのでは。
チラシにお名前がなかったけれど、おくら役の坂東やゑ亮さんが、貢献度
・活動量で主役でしょ?!と、心奪われました。
(大抜擢と推測するのですが、どうしてチラシにお名前がないんでしょう??歌舞伎ってそういうもの?)
若い女性を演じながら、操られている演出のアクロバットを行って、アクロバットが突出することなくし損ねることなく、お役として成立していることがほんとうにすごい。
配信のよいところは、何度も繰り返し見られるところ!
すごいなあすごいなあと、繰り返し見てしまいました。
今まで見てきた歌舞伎だと、アクロバットを行うのは御曹司以外の印象です。(菊之助さんと中村隼人さんの『マハーバーラタ戦記』での殺陣は、その速さで大丈夫?!とハラハラするくらいすごかったですが。御曹司なのに)
板の上でとんだり跳ねたりが多いので、怪我を防止するためにどういう工夫をしているんだろうと、気になったところです。江戸時代から続く伝統があるのかしら・・?
化け猫役の巳之助さんも、猫!すごくネコ!
観察眼、模倣の技術、練習、他にもさまざまなことがすばらしいのかと。
ご自身は若い男性なのに、しっかりおばあさんで猫でさらに化けていて。
歌舞伎役者さんって、年齢も性別も種族も超えるんですね・・・
歌舞伎オンデマンド、もっとこうしてほしい
期間限定の閲覧にせず、ずっとみられるようにしてほしい!
クラウド上にデータをアップしているのではと推測するので、長期アクセスのないデータは退避領域に自動で移したり圧縮したり、工夫すればクラウドのデータ使用料も爆発的に増えるようなことにはならない・・・きっと・・・・あと事業者との契約でなんとか。。。
SNSでたまに過去の作品を宣伝して、配信データが死なないような工夫をしつつ、利用状況のアクセス分析をしたりすると、今後の広告宣伝に使える良いデータがとれると思うのです。
料金も上演時間に比例・・がわかりやすくて嬉しいなあ・・・
最近歌舞伎を見始めたものなので、少し前の作品にもっと簡単にアクセスさせてほしい!と切に思います。
せっかくデジタルが進んだの世界、ファンに優しく、製作者の方々にも過去の作品であってもきちんと成果が還元されるような仕組みがよいですよね。