【実験】仕事好きなママ300人を調査したら、育児と仕事の両立方法を科学することはできるのか!?
ランサーズ新しい働き方LAB所長の市川瑛子です。
この度、新しい働き方LABは、働き方を"実験"するコミュニティとしてさらに進化すべく、「研究員制度」という新しい取り組みをスタートしました。
そしてそんなタイミングで、
実は私自身は、5月の出産に向けて、産休に入りました。
新制度を始めるときに、仕掛け人である自分が休みに入るなんて無責任だ…という葛藤と自責とで苦しんだこの半年間。
まさに、育児と仕事との両立の大変さを初めて実感するキッカケとなりました。
でも私は、そんな立場になった今の自分にしかできない「働き方の実験」をしようと決めました。私自身が、「研究員制度」の一員になってみよう、というわけです。
この記事は、その実験内容や計画についてまとめてみたものです。
現在新しい働き方LABでは、働き方に関するあらゆる実験にチャレンジしたい「研究員」第1期生を募集中です。
新しい働き方に挑戦したい方なら誰でも応募可能。ご興味のある方はこちらへどうぞ。
◆実験の目的と背景
「育児とキャリアの両立」は、働く親にとって永遠のテーマです。
特に、仕事が好きなキャリア志向のママたちにとっては、どちらかしか選べないというのは死活問題。
たくさんの人が悩んでいるテーマだからこそ、ネットでちょっと調べれば「両立のための10つのコツ」や「ワーママのスケジュール事例」などの情報はみつかります。でも、これから出産・育児を控えている私が一番知りたい情報は、見つかりませんでした。
私にとって「仕事」とは、稼ぎのための手段というよりも、自分の想いを形にするためのもの、そして日々のやりがいの源泉となるもの。
大学を卒業してマッキンゼーに入社して以来の10年間、「仕事」は私の人生の大きな部分を占めてきたし、特に今の仕事は「心から楽しい」と感じられる場でもあります。だから、できることなら中断したくない。
一方で、子どもは絶対に可愛い。もともと子どもが好きだから、自分の子だったらなおさら可愛い。
だから、子どもが生まれてきたときに自分の中の優先順位がどうなってしまうのか、あまりにも未知数です。
妊娠期間中だけでも、自分のなかでかなり色々な変化がありました。
コントロールできない体の変化や心の変化があった。だから、子どもが生まれたあとのことを考えると、正直かなり怖いです。多分、自分の想像を超えた変化が待っているんだろうな、と。
そんな私が今知りたい情報とは…
・仕事と育児の両立ができている(と思っている)人とできていない(と思っている)人との差とは一体何なのか?
・出産・育児前後で、自分のキャリア観や仕事へのコミット量は実際にどれくらい変化するのか?
ということです。
その答えが見えないまま産休に入るのは正直とても怖いということを、私は今回、自身の身をもって体験しました。だからこそ、本実験プロジェクトを行うことにしました。
「仕事が好きで、できることならばこのまま続けたい」
そう思っているバリキャリ女子のために、先輩ママのリアルな体験を客観的に調査したい。それによって、育児とキャリアを両立する秘訣とは何か、そして育児がキャリア観に与える影響とは何か、というテーマで科学したい。
それが本実験の背景です。
***
◆検証したいこと
【育児と仕事の「両立満足度」とその要因について】
1.仕事が好きなママたちは、自身が育児と仕事を両立できていると思っているのか?
2.家庭環境、職場環境、仕事内容、キャリア観などの要因のうち、自身が育児と仕事を両立できていると思っているかどうか(=「両立満足度」と呼ぶ)にもっとも影響を与えているのは何か?
3.両立満足度の高いママたちに共通している要素とは何か?
【出産・育児前後の変化について】
4.出産・育児を経て、ママたちのキャリア観は実際にどこまで、どのように変化するのか?
5.結果として、自身の仕事へのコミット度合い、出せる成果やアウトプットの量は、どこまで、どのように変化するのか?
◆活動の概要
上記の内容を検証するために、今回次のような手法を用います。
- アンケート調査
仕事が好きなキャリア志向ママを対象としたアンケート調査を展開し、客観的・定量的な要因分析や、どのようなパターンが存在するのかという状況把握を行う
【目標:300名】
- インタビュー取材
中でも特に両立満足度の高い方、もしくは低いところから工夫を凝らしてきた方については、インタビュー取材を実施。
【目標:20名】
いずれも、仕事が好きなキャリア志向ママ(子供の年齢0~10歳)で、生活のためというよりは、自身のために仕事をしたいという想いのある方を対象とします。
◆アウトプット・成果
上記調査およびインタビュー取材から見えてきた内容は、期間中随時Twitterおよびnoteで発信を行います。
また、活動終了後には「300人の仕事好きママに聞いた、育児と仕事を両立する秘訣とは ~パターン別の要因分析~」という形で報告レポートをまとめる予定です(仮題)。
最終的には、これから出産・育児を検討している女性、そしてまさに今その壁に悩んでいる女性にとって少しでも活力になることを目指したいと思っています。
◆実験の測定方法
アンケート調査およびヒアリングで、以下の項目について定量的・定性的な分析を行います。
[両立満足度を左右しうる要因の仮説]
・家庭環境
ー パートナーのコミット度合い、理解度、在宅率
ー 親のサポート度合い、理解度
・職場環境
ー 雇用形態
ー 労働時間、育児サポート制度の充実度や柔軟性
ー 上司や同僚の理解やサポート度合い
ー 仕事内容
・その他サポート
ー 保育園に入っているかどうか
ー 家政婦さん・お手伝いさんを雇っているかどうか
・自身のキャリア観
ー 仕事へのコミット度
ー 自身への期待値やキャリアゴール
[アンケート調査の質問項目(検討中)]
・両立満足度の要因分析
ー 現在、仕事と育児をうまく両立できているか
ー 育児に割いている時間、仕事に割いている時間に満足しているか
ー 現状、育児と仕事をどれくらいの比率で時間を割いているか
ー 両立するためにプラスになっている要因は何か
ー 両立するうえでマイナスになっている要因は何か
・出産・育児前後の変化分析
ー キャリア観のBEFORE・AFTER
ー 仕事へのコミット度合い、成果やアウトプットのBEFORE・AFTER
・属性・環境の把握
ー 上記「両立満足度を左右しうる要因の仮説」それぞれに関する設問
◆スケジュール・進め方
・5月~6月:アンケート調査
・4月~11月:取材インタビューおよび調査レポート作成
***
以上、「#私の働き方実験」の計画となります。
もし、アンケート調査や取材にご協力いただける先輩ママさんがいらっしゃいましたら、是非Twitter等でご連絡をいただけると嬉しいです。
本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」の一環として、
私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。
現在新しい働き方LABでは、働き方に関するあらゆる実験にチャレンジしたい「研究員」第1期生を募集中です。
新しい働き方に挑戦したい方なら誰でも応募可能。ご興味のある方はこちらへどうぞ。
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