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【最新版】今年も書いてみた!個人のアニュアルレポート 〜苦しみもがいた一年間で学んだこと〜

こんにちは。市川瑛子です。
昨年、「個人のアニュアルレポート」と題して、自分の一年間の総評や個人としてのビジョン・ミッション・行動指針などをまとめた記事を書きました。

これからは、企業じゃなく個人の看板が大事になってくる時代だから、そんなレポートがあっても面白いのかなと。そしたら、自己紹介としても振り返りとしてもとても有益だったので、今年度も書いてみることにしました(2020年4月~2021年3月)。

活動概要

まずは、はじめましての方向けに、お決まりの自己紹介文から。

市川瑛子(いちかわえいこ)
慶応大学卒業後、外資系コンサルティング企業・マッキンゼーアンドカンパニーに入社。2015年、文部科学省のトビタテ!留学JAPANの運営事務局として新規事業を担当。2017年、スタンフォード大学にて経営学修士(MBA)および教育学修士(MA)を取得。
2018年よりランサーズ株式会社に入社。コミュニティ・教育サービス「新しい働き方LAB」を立ち上げ、現在は所長として様々な働き方の普及活動を行っている。2019年には「働きながら世界一周」というチャレンジも。

2019年度は、ランサーズでのお仕事に加えて副業や世界一周などのプラスアルファの活動が占める割合も大きかったのですが、2020年度は仕事的にはランサーズ一本でした。
その中で、2019年4月に立ち上げたコミュニティ×教育事業の「新しい働き方LAB」の取り組みが、どんどん色んなプロジェクトへと波及していきました。日本HP、アドビ、ベネッセなどの大手企業とのコラボレーション、映画づくりへのチャレンジなど。

そして、仕事以外の面でも色々と活動の幅を広げた一年でした。
・BLAST!SCHOOL(高校生向け起業家育成プログラム)の理事兼メンター
・若手社会人向け"人生プロトタイプ塾"主催
・オンライン学習プラットフォーム "Udemy"での講師デビュー
・他社コミュニティのアドバイザー
など。

どれも共通しているのは「自分がワクワクする活動」であるということと、「誰かの可能性を広げる活動」であるということ。
私自身の活動の軸が、昨年度以上に明確になってきているなと感じます。

ちなみに余談ですが、上記"人生プロトタイプ塾"のメンバーのうち何名か、アニュアルレポートを書いてくれました!本記事の最後でご紹介します^^

2020年度の総評

前回のレポートによると、2019年度を総括する言葉は「挑戦」だったようです。
新しい働き方LABの立ち上げや夫婦での世界一周。どんどん行動し、発信し、前に進むことのできた盛りだくさんの一年でした。

それに比べて、2020年度は?
…正直に言います。先程は、色々と活動の幅を広げたなんて言いましたが、総括としては「立ち止まり」という言葉が一番しっくりきています。
立ち止まって、自分の在り方を見つめ続けた、私の人生史上もっとも暗くて地味で苦しんだ一年の一つだったかもしれません(笑)

レポートっぽく、ここ2年の推移を表してみるとこんな感じ。

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でも、だからこそ、色んな学びもあったとても重要な一年だったとも思っています。そんな2020年度を、ステージごとに振り返っていきます。

待機期(2020年3〜5月)

私たち夫婦は、2019年12月に世界一周に出発し、毎日充実した日々を送っていたのですが、ちょうど昨年度末の2020年3月に、コロナによって旅を中断するという苦渋の決断を下しました。
まだまだ続けるはずだった冒険の計画が崩れ、日本での一時帰国期間へやむなく突入します。
もちろん、たった3カ月だったとしても世界一周ができたのはすごく良かった。でも、やっぱり、やりきれなかった悔しさと、圧倒的な無力感と虚無感に打ちのめされました。
その後しばらくは「コロナが落ち着いたらまたすぐに再開するぞ!」ということで、住まいなども全て仮の状態で「待機」していました。

でも、待てど暮らせどコロナが落ち着かない。そこではじまるのが、「さてこれからどうするよ・・・」というモヤモヤ期。

将来みえないモヤモヤ期(2020年6〜9月)

夫は世界一周のために前職の仕事を辞めていたのですが、旅再開の可能性を考えると再就職するわけにもいかず、かといって収入は完全にゼロ。精神的にかなり追い込まれていきました。
私も、新規事業二年目にありがちの大きな壁に何度もぶつかり、夫のサポートをする余裕もなし。まさに夫婦共倒れです。これからどうなっていくのかが全く見えないという不安だけでなく外に出られないストレスも相まって、毎日喧嘩ばかり。禿げそうな日々でした。

その後、9月に入った頃に、まさかの妊娠が発覚…!
将来が見えなくなっていた私達にとってそれはとてもハッピーニュースでした。世界一周を再開するという選択肢が一瞬にして消え去り(笑)、しばらくは日本で生活するしかないぞと腹をくくることができたし。空気を読んでくれた我が子に感謝です。
ただ、今度は「つわり」という地獄が襲ってきました。

心も体もボロボロ期(2020年10月〜12月)

当たり前なんでしょうけど、体調が悪いと、やる気も気力も消え去るんですね。
大好きだった仕事も、なぜか今までのように手に付かない。持ち前のはずのポジティブ思考や何事も楽しむ力さえも、こんなにも儚く脆いものなのかと、とてもショックでした。プロフェッショナルとしてこんなのはダメだ!と何度も自分を責めました。
やりたいことはたくさんあるはずなのに進まないフラストレーション。
子どもができたことは嬉しいはずなのに、素直に喜べていない自分に対する嫌悪感。
そしてまだまだ妊娠初期なので、その苦しみをオープンにできないことのもどかしさ。
なんとか気分転換をしようと一人で箱根にいったりなんかもしました(笑)

世の中の妊婦は皆この苦しみを乗り越えているんですよね…。

***

なんだか暗くなってしまい恐縮ですが笑、そんなどんよりとした日々を過ごした中で痛感したことがいくつかあります。

・心と体の健康って本当に大事なんだな、ということ。
・将来がまったく見えないのはやっぱり辛い、ということ。
・自分がワクワクしていないと周りにワクワクを届けることはできない、ということ。

すっごく当たり前のような学びかもしれないのですが、それまであまり立ち止まるということなく走り続けてきた私にとっては大きな衝撃でした。苦い良薬でしたね。これまでの自分がいかに恵まれていたかということに痛いほど気づくことができました。
30代の幕開けとしてふさわしい一年間、とも言えるのかもしれません(笑)

復活期(2021年1月〜3月)

年末年始に差し掛かる頃、やっと体調が落ち着き、夫の就職も決まりました。妊娠の安定期にも入ったことで、より将来設計がしやすくなりました。
それに伴い、少しずつエネルギーが復活。これまでのロスを取り返しつつ、産休に入るまでにやりたいことの計画がムクムクと大きくなっていきます。

具体的には、新しい働き方LABの新制度のリリース。ずっと頭の中で描いていた構想をやっと具体的な企画に落とし込むことができ、それまでの暗黒期を巻き返すような勢いでゴリゴリ進められるようになりました。

でも、やはり妊婦は妊婦。体力はびっくりするくらい長続きしないし、出産準備もあるしで、これまでのように無理がきかなくなっていました。そこは今年度前半での学びを活かして、ちゃんとバランスを取れるように、「選択と集中」というスタンスでコントロールできるようになったかなと思います。

そうしてちょうど2020年度が終わる3月末には、無事に仕事納めをし、産休に入りました。
新制度のリリース直前というタイミングだったので、最後までやりきれなかったという悔しさや葛藤ももちろんありましたが、信頼できる仲間に引き継ぐことができたので、未練はありません。

しかも、産休・育休中に自分がやりたいことも見えてきたため、むしろとってもワクワクする気持ちで年度を終えることができました。
(4月に立ち上げた新制度については改めてnote書きたいと思ってます。)

そこまで気持ちの整理がついたのは、ランサーズのメンバーや新しい働き方LABのコミュニティマネージャーたちの存在が大きかった。本当に感謝しています。

2020年度の主要数字

2019年度:
◆働いた日数=212日(フルタイム9カ月+パートタイム3カ月)
◆うちリモート勤務した日数=24日(世界一周12週間分)
◆テレカン時間=400時間(約週8時間平均)
◆ツイート数=1,495件
◆note記事数=個人8本+夫婦15本
◆訪れた国の数=世界一周10か国+その前に訪れた2か国=12か国
◆旅中で出会った人の数=100名
◆旅中で取材した人の数=18名
2020年度:
◆働いた日数=246日(フルタイム12カ月)
◆うちリモート勤務した日数=220日くらい(ほぼ在宅!)
◆テレカン時間=約800時間(一日3時間平均)
◆ツイート数=524件(すくなっ)
◆note記事数=個人4本(すくなっ)

ビジョン・ミッション

さて、これまで一年間を振り返ってきましたが、ここからは改めて「自分」について見つめ直していきたいと思います。

まずは、ビジョン・ミッションから。

結論からいうと、改めて考えてみたけれど、2019年度のものから変わっていませんでした。
やっぱり私は、「誰もがワクワクできる世の中にしたい」(VISION)と思っているし、そのために「自分らしさに気づくキッカケと選択肢をつくる」(MISSION)活動を続けていきたい。

でも、この一年間を経て、このビジョン・ミッションを実現することがいかに難しいか、いかに大きな挑戦なのか、という「現実」を見せつけられたような気がしています。

まずは、コロナ。
外部環境がこんなにも人の人生を狂わせてしまうのか…ということを、誰しもが感じざるを得なかったキッカケだったのではないでしょうか。

そして私の場合には、夫の無職期間が続いたこと、そして子供が生まれることが発覚したことも、価値観が根本から揺さぶられるキッカケとなった新たな「現実」でした。

「誰もがやりたいこと・好きなことを仕事にするべきだ!」という私の主張に対して、夫は「そりゃあ誰だって本当は自分のやりたいことを仕事にしたい。でも、生きていくためには金も必要だ。そのためにはやりたくない仕事を選ぶ必要がある人もいるんじゃないか」という意見をぶつけてきました。子供のことを優先したいなら、そしてある程度の生活水準をキープしたいなら、なおさら。
そんな会話を幾度となく繰り返していくことで、「何のために働くの?」という問いについてより多面的に、より現実的に考える機会になりました。

だからといって、私のビジョン・ミッションは変わらない。
むしろ、だからこそ、さらに意思が固まった。
その実現に向けて乗り越えなければならない「現実」に直面できたことは、とても重要な経験となりました。

行動指針

自分が、迷ったときにどんな選択をするか。
日々の活動の中でどんなことを大切にしているか。
そんなことをまとめた「行動指針」も、昨年度から大きな変更はありませんでした。

◆自分らしく生きる
◆常にワクワクする方を選ぶ
◆仕事に人生を合わせるのではなく、人生に仕事を合わせる
◆誰とだって、つながることができる
◆自分にとっての当たり前は、他人にとって当たり前じゃない

でも、二つ追加したいものがあります。

一つ目は:
◆行き当たりばったり人生の中にも「仮のゴール」を。

今年の学びの一つとして、「将来が見えないのはつらい」という点を挙げました。
でもね、いきなり自己矛盾をするようですが、将来なんて、絶対に見えないんですよ。
コロナが良い例です。こんなパンデミックが起きて世界中の人に影響を与えるなんて、誰も想像できなかった。

だから、よく「5年後のキャリアについてどう考えてますか?」とか聞かれることが多いんですが、いつも「何も決めてません」と答えています。
行き当たりばったりで、ある日突然降ってきたチャンスをつかみたいから。その時その瞬間にワクワクする方の道を選びたいから。
(余談ですが、アカデミー賞を獲った韓国映画『パラサイト』でも、「絶対に成功する計画は無計画であることだ」というお父さんのセリフがすごく胸に刺さっています笑)

でも、同時に。
まったく将来が見えないのはもの凄く不安だということが今年の学びだったんです。
世界一周するの?しないの?夫は就職するの?しないの?どこに住むの?
私は、私たちは、このままでいいの?ダメなの?
そんな不確定要素だらけで日々を過ごしていると、碇(イカダ)を下すことができずただ彷徨っている船のようになってしまいます。
だからやっぱり、仮のゴールって重要なんだなと思うんです。(「仮のゴール」については別noteでがっつりまとめているのでこちらを参照)

行き当たりばったりの無計画人生に、仮のゴールというちょっとした「碇」を下ろしてあげる。そんな私流の生き方を、行動指針に追加!

そして二つ目は:
◆自分を大切にする
です。

なんだか30代らしいでしょ。

結局、自分が健康でいること。自分がワクワクしていること。
それが、自分の幸せのため、そして自分のビジョン・ミッション達成のために、必要不可欠なんです。

今年度は、自分の心のバロメーターを無視して仕事を続けてしまったり。
体のアラームに気づかず、運動不足・栄養不足の生活を続けてしまったり。
自分をないがしろにしてしまった結果、自分本来の価値提供ができない状態になっていました。

だから、今年度はちゃんと自分を大切にしてあげようと思っています。
これから生まれてくる子どものためにもね!

今後の戦略

2021年度は、初めて「母」になる年です。
無事生まれてくるのか?などなど予測不能ではありますが、どう転んだとしても人生の転機になる年です。
ちょうど4月から産休もスタートし、社会人10年目にして初めて、「キャリア」から離れた生活を送ることになります。

でも、私にとって仕事はもはや人生の一部。
きっと、新しい働き方LABも、そのほかの取り組みも、完全に切り離すことはできないはずです(笑)

実際、新しい働き方LABで新しくはじめた「研究員制度」という取り組みについては、自分自身もガッツリ参加者側として関わるつもりでいます。
(具体的には、「ワーママとしての新しい働き方を実験するプロジェクト」をやります。詳しくはこちら↓)

それに限らず、「誰もがワクワクできる世の中にしたい」というビジョンに向かって、自分にできることは引き続きやっていきたいなと考えています。母になり、産休・育休という新しい時間の過ごし方になるからこそ、そんな自分にしかできないことや知り得ないことを、どんどんアウトプットしていきたいなと。

来年度のアニュアルレポートは、どんな内容になっているのでしょうー!
全然想像がつかない・・

もしよかったら皆さんも、アニュアルレポートに挑戦してみてください。
長いレポートになってしまいましたが、ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

***

おまけ:他にもアニュアルレポートを書いてくれた方々のご紹介!

ちょっとずつですが、アニュアルレポートを書いてくれる人が増えて嬉しいです!他にも書いてくださった方いらっしゃったらこちらでご紹介させてくださいー!

何が嬉しいって、いずれもめっちゃいいね数が多いんですよ!自分のことを改めて言語化するって、すごく共感・応援されることなんだなと改めて実感します。

Special thanks...

トップ画像デザイン:
Kyoko Tsutsui (https://kyokotsutsui.work/
Seiji Shimokata (https://twitter.com/Kikaku_shitsu)

トップ写真:
「Tシャツを通じて人と繋がる、人が繋がる」RUE HARKHA (https://www.instagram.com/rue_harkha/)


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ポートフォリオ(SNS・メディア掲載等)

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新しい働き方LAB
◆公式ホームページ:https://www.lancers.jp/lab

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