人事面談とは?|はなみちのビジレザ経営日記#3(バックナンバー)
<2017年4月11日に書いた記事です>
ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)の「はなみち」こと、原口瑛子です。
4月も始まり、新生活のシーズンがやってきました。新年度の目標に向かって、走り出した方も多いのではないでしょうか?
さて、今回のブログでは、ビジレザが行う四半期面談について、お話をしたいと思います。
メンバーにとって面談とは?
人事面談と聞くとみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?目標の達成度を評価されること?あるいは給与や処遇を査定されること?
ここで問われることは「面談の主役は誰か?」ということ。評価するリーダーや上司なのか。あるいは、評価されるメンバーや部下なのか。
評価する/されると言う場合、面談の主役は評価する側という印象を受けてしまいがちです。
ですが、ボーダレス・ジャパンの四半期面談は、メンバーが、自分自身を振り返る目的で行われており、あくまでリーダーのコメントは補足という位置付け。
つまり、主役は一人ひとりのメンバーです。
面談=自己改革の機会
数ヶ月前、私がビジレザのメンバーとして面談をしてもらっていた時に考えていたことは、この面談は自己改革の機会であるということでした。
ボーダレスグループの面談は少し変わっています。
まず、面談シートには、自分の志を記入する欄があります。そのため、面談の度に自分の志を反復して振り返ることになります。
また、自ら設定した年度や四半期目標に対して達成度を自己評価し、不足する能力を考えます。自分の志を達成するために、自分の考え方や行動をどう改革するのか?それらに対してリーダーがレビューをします。
自分自身を振り返るという時間の中で、自己改革が必要な改善点を、自分自身で認識し理解していく。
自分の不足する能力に目を向けることは苦しいことですが、自己成長のためにはどこを自己改革するべきかを正しく認識・理解すること、自己改革に対して逃げることなく果敢に挑戦することが必要です。
私がいつも、面談の前に考えていたことは
理想の自分(A)-現在の自分(B)=必要な努力(C)
そして現在、面談をする立場となって改めて感じることは、理想の自分(A)が高いメンバーや現在の自分(B)への評価が厳しいメンバーほど、必要な努力(C)を正しく認識しているということでした。
ちなみに、面談の振り返りが甘いメンバーとは面談は行わないか、再提出をお願いしています。それはこの面談が自分自身を振り返る目的で行われているため、メンバー自身が振り返っていない場合、それに対してリーダーからコメントすることはないから。
厳しく聞こえますがボーダレスの中で「社会問題を解決したい」と考える起業家、あるいは「社会問題を解決するために自分のスペシャリティーを発揮したい」と考えるスペシャリストに対しては、それほどの自分自身の振り返りに対する厳しさを求められています。
リーダーにとって面談とは?
メンバーに対し、ここまで厳しく「自分自身の振り返り」を求めるので、リーダーとしての私も、この面談には常に真剣勝負で臨むことにしています。
私はいつも、面談の数週間前から、メンバーより一足先に準備を始めます。カフェで考えたり、家で考えたり。寝ても覚めてもメンバーのことを考えているため、夢にまでメンバーの顔が出てくるほど(笑)。
面談=志への近道は何か?
私が、面談をする上で最も大切だと考えていることは
各メンバーのいい点と改善点を明確に提示すること。彼/彼女の志を達成するための近道は何か?ということをとにかく一生懸命考えて提示することです。
本人よりも考える気持ちで一生懸命考えます。
志を実現するためにいい点や改善点は何か?改善点を乗り越えるために必要なタスクや機会は何か?そのタスクや機会がビジレザで提供できるのか?
ちなみに私はずっと同じ環境で働くことが常に「是」とは限らないと考えています。
ビジレザが、彼/彼女の志の近道になるのであれば、その環境を最大限活用して欲しいし、逆に他の環境が近道になるのであれば、その環境を提示して全力で応援したいと考えています。
ビジレザ単体ではなく、もっと高い視点から一人ひとりの志に向きあうことを心がけています。
人事の考え方=企業文化
松下幸之助氏が言うように「事業は人なり」。私も全ては人だと考えています。人事の考え方は企業文化に直結すること。
私の人事に対する考え方は、ボーダレスの企業文化や創業者田口・鈴木に大きく影響を受けています。
私がビジレザのメンバーだった頃、田口や鈴木が私のリーダーとして面談をしてくれました。二人とも、私の志に本当に真剣に向き合ってくれていました。
その面談を通して私は「経営者(リーダー)とはどうあるべきか?」を学ぶことができました。
今振り返ってみると、あの四半期面談があったからこそ、私は志への道筋をイメージすることができたのではないかと考えています。
ビジレザも、ボーダレス・ジャパンと同様に、働く人や働く人の志を大切にする企業でありたい。これが、今の私が経営者として考えていることです。
今回の面談でも、ビジレザのメンバーの志を聞き、みんなの志を実現することができたら、本当に素晴らしい社会になると確信しました。
私の役割は、その志の実現の近道を常に提示していくこと。みんなの志の実現に向けて、2017年第一四半期も全力で走り続けたいと思います!