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自立のとき

今私に巡ってきている自立の時。

自分で自分を満たす「幸せの自立」、そして「家・母からの自立」。

私はなぜだかずっといつかイギリスに帰りたいと思ってしまうのですが、これまたなぜだかイギリスとはご縁のなかった友人たちが私を追い越してイギリスに行ってしまうのです。私のイギリス人の友人(男性)と結婚して双子を出産した子や、プライベートでもよく遊んでいた同じ職場で働いていた子がイギリス勤務になり、結局イギリス人と結婚して出産。イギリスじゃないけど、仲のいい友達はカナダへ移住したり、スウェーデン人と結婚したり、海外転勤妻になったりと日本から飛び出してしまう人が多いです。

私は岩のように動かない。

周りは勢いがある水のように、私の横をどんどん流れていっている。どうして私だけ動かないんだろう、いつも私は置いてけぼりだと感じてきました。

3年ほど前からその流れは起き始めていた。いやもっと前から小さな波は来ていたのだけど、私は勇気が出ず重い腰はびくともしなかった。

ついに12月、1月と(一見ネガティブな)雷が落ち、岩にヒビが入って私は絶望していた。でもそれは微動だにしない岩の私を動かすためだったようです。イギリスに行かせてもらえなかったのも、先にやるべき試験を終えてなかったからみたいです。

イギリスへ行く前にしなければならないこと。

それは家・母からの自立みたいです。

私は母親大好きなベッタリな娘ではなく、どちらかというと私のことはほっといてというタイプでした。母はたぶん友達らしい友達がいなくて、友達付き合いというものに慣れていないんだと思います。父が亡くなってからは、親孝行のつもりで私が誘って一緒に旅行にいってみたり、映画を見にいってみたりしていました。

朝出かけようと準備していると、唸り声が聞こえ、病院に連れていってと聞こえてくるのです。忘れた頃に時折起こっていました。私はよく知らなかったけど、母はメンタルが弱かったみたいで心療内科に通院して夜眠れる薬をもらっていたりしました。

母を病院に連れて行くとなると、会社を休むか遅刻して出勤することになります。仕事より健康の方が大事なのは明らかなことなのですが、時折訪れるそれは、正直またかと思ってしまうのです。一緒に暮らしている兄は大体スルーして出勤してしまう。時々車で一緒に病院に連れていってくれたりすることもあったけど、仕事にいってしまう。

そんな母がいつも頭のどこかで気がかりで、一人にして大丈夫かなという意識がありました。

いつ頃までだったか、なんとなく、母にはお化粧したりおしゃれした格好を見せないようにしていた時期がありました。そんなこと本人は思ってないかもしれませんし、私が勝手になんとなくそう思っただけなのですが、子供のままでいてあげた方がいいのかななんて思っていた頃がありました。それは共依存だったのかもしれません。

そんな母が認知症の初期症状を見せるようになり、それを知った時には愕然としました。

私はどうなるんだろう。このまま母の面倒を見なければならないのか。私はイギリスに行けなくなるじゃないかと焦りました。

そして私の言うことは聞かない母。兄の言うことは聞く。叱りつけてしまう私の怒りは収まらなくなって、思考がいっぱいになって誰に相談したらいいのかもわからなくなってとても苦しかったです。そんな時兄の雷が落ちました。肉親とは思えないようなひどい言葉と冷たい目でバッサリ切られました。兄には兄の思いやストレスや正しさがあって、お互いの思いを言い合ってもしょうがないのだと思います。

私には家族がいなかったんだと思いました。ひとりぼっちなんだと。

そんな頃あるヒーラーさんにカードリーディングをしてもらいました。

カードリーディングが目的ではなく、疲れた気持ちを癒してエネルギーを補充してもらいたかったんです。

そこで言われたのが、家・母からの自立。そのプロセスを通らないといけないみたいです。他の人にとってみれば、そんな簡単なことと思われることだと思います。イギリスにはさっと行けてしまうのに腰が重くなってしまうのです(笑)

でも、ドアはずっと開いたまま、いつでも出られる状態だったんです。鎖も繋がれていたわけじゃない。ドアの先には光が見えている。そちらへもう向かわなければ。

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