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MARU: Immigration Stories

今週は私がボランティアとして参加している団体の活動について書きます。前回、日系カナダ人と映画作品について書いたので、今回はトロント日系人、日系カナダ人コミュニティとその活動について。そして、タイトルにあるバーチャルエキジビションを紹介します。

トロント日系文化会館は1963年、戦時中の強制収容所からロッキーの東へと移り住んだ日系カナダ人たちの手によって創設されました。戦前カナダ西部に暮らしていた日系カナダ人は、戦後日本へ帰化するか、それともロッキー山脈の東へ移動するかという選択を迫られ、その多くがカナダの新しい土地でゼロから生活を立て直しました。計り知れない苦労があった中、コミュニティの絆を強固なものにし、皆が集える場所として発足したトロント日系文化会館は、今では何世代もの日系カナダ人、そして私たち新移住者、トロントの多種多様な文化背景を持つ多くの人に親しみ利用されています。

去年、今年とパンデミック禍により閉館されていますが、会館は年間を通して多くのイベントを主催しています。お正月会、春祭り、バザー、トロント日本映画祭、夏祭り、冬祭り、またマーシャルアーツや文化クラスなどトロントでの日本文化の発信地、架け橋としてスタッフ、ボランティア、メンバーは日々奮闘しています。

そして、タイトルのMARU:Immigration Stories、会館のヘリテージチームがGoogle Arts and Cultureと組み企画したバーチュアルツアーは、これまでにZoomを通して数回行われていますが、今月8月26日、会館に所属する新移住者コミッティにより初めてMARU:Immigration Sotiresの日本語バーチュアルツアーが企画されています。

1877年、マンゾー・ナガノを初日系カナダ人移民として始まった日系カナダ人の歴史ですが、19世紀の終わりから世界の様々な場所へと旅立った日本人。日系人としてその辿り着いた土地に根を下ろし、たくましく移民の歴史を何世代もの間繋いできました。そんな日系人の歴史をバーチュアルツアーでぜひ学んでみてください。

もしかしたら、皆さんの家族の中にも、その昔海を渡って遠い外国へと旅立っていった勇気ある日系人たちがいるかもしれませんね。

MARU:Immigration Stories日本語バーチュアルツアーでお会いできるのを楽しみにしています。

[バナー写真] A Group of Japanese Immigrants Land in Victoria BC; Victoria, BC, 1907. トロント日系文化会館 ヘリテージフォトコレクションより

8月18日水曜日に行われる英語でのバーシャルツアーはこちらから。Photographic Historical Society of Canadaによる主催です。


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