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ミセスコンテストへの道

女性として生を受けた私だが、周りから驚かれるほど、美容に対する興味関心を持たないまま過ごしてきた。

そんな私が、なぜ、最も縁遠いミセスコンテストにエントリーしたのか。
それを書いてみようと思う。
ちょっと不思議な話かもしれない。


出産後、仕事にも育児にも行き詰まりを感じていた。働く時間に制約ができ、出産前のように残業はできず、仕事に対し積極的になれなくなっていた。そういうものだと割り切ろうとしても私には難しく、職場で戦力外通告を受けたような気持ちだった。

自分がやりたい仕事、働き方、やりたい勉強、趣味に時間を取れなくなり、自分が食べたいものより子ども、夫が食べたいものを優先した。母親になるということは、優先順位を変えて、子どものために生きることであり、自分のことを我慢することだと思っていた。

今思えば、自分らしくない生き方をしていることに、薄々気づいてはいた。
小さな我慢が蓄積しキャパシティを超えると、一気に溢れ、悲しみや怒りを爆発させるという形で現れた。今まで自覚していた自分と違う人格とその酷さに辟易した。

そんな爆発を繰り返したくないのになぜか繰り返してしまうのを何とかしたくて、様々な方法を調べ、学び、やってみて、行き着いたのかヒーリングだった。

ヒーリングを学ぶ中で、チャネリングという手法を知った。ヒーリングもチャネリングも、特別な能力を持つ人にしかできないことだと思っていたが、誰でもできるという。とはいえ、心得や正しい方法を知る必要はあり、常に研鑽なのだが、時々、優れたチャネラー(チャネリングする人)を介して、アドバイスを受ける機会があった。

そこで
「あなた、このまま過ごしていたら死んでしまうかも」
と言われた。

びっくりした。

その場に一緒にいた仲間たちも驚いていたが、脅しでないことは明らかだった。

詳しく話を聞いてみると、病気を患うとか、事故に遭ったりする「死」ではないとはわかったが、かなりショックを受けた。

何をすれば回避できるのか、延命できるのか。「このまま」を変える必要があるということは、はっきりわかった。
ただ、同じ思考、行動を繰り返すのではなく、全く考えも思いつきもしなかったことをやると言われても、文字通り思いついていない訳だから、頭を捻っても限界がある。
そこで、自分でチャネリングをしたり、仲間たちにチャネリングしてもらったり、オラクルカードからメッセージを受け取ったりして、「何」をするか探っていった。

不思議なほど、受け取るメッセージは「女性」を意識させるものばかりで、とりわけ「美」や「色気」と思わせるものだった。

そのタイミングで、ミセスコンテストへのエントリーを勧められたのである。

エントリーは心理的ハードルがとーっても高かった。

夫や子どもに何て説明する?お金かかるんだろうな。仕事もあるし、子どものことも気になるし、そんなことをしている時間ある?周りにどう見られるかな、年甲斐もなく恥ずかしいし、ママ友に知られたらどうしよう。自撮りだって苦手だし、ドレスなんて自分の結婚式以外で着たことなんかない。無理無理。

刻々とエントリーの締切が近づき、締切当日になった。何も準備しないまま、エントリーサイトを見ると、なぜか数日締切が延びていた。

勧めてくれた人たちからも「締め切り延びたね。エントリー間に合うよ」と連絡をもらい、これは、、エントリーしなさいってことかも、、と感じた。

エントリーしたところで、書類選考でNGかもしれない。それならそれで、何も問題ないか、と思った私は、その時点でできる限りの準備をし、エントリーした。

続く。

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