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VACILANDOリレー企画:極寒のカナダの寒さ対策

海外在住者note共同マガジンVACILANDOのリレー企画。海外在住のメンバーが、他の国在住のメンバーに抱いている質問をリレー形式でつないでる企画です。

アイルランドのつぐみさんの、「アイルランドの面白い映画は?」という記事から、次のバトンを受け取りました。質問は「極寒のカナダの寒さ対策」です。

私の住むカナダの首都であるオタワは、1年の平均気温にとても差があるのが特徴です。夏は30℃を超える日もありますが、冬の平均気温は-10℃、寒い時には-30℃にもなります。

昨年の春にカナダに移住し、初めてのカナダの冬を経験中です。まだ極寒には至っていないかもしれませんが、カナダでの寒さ対策をご紹介しますね。


1.寒さ対策

目新しさがなくて申し訳ないのですが、極寒の冬を乗り越えるには「暖かい防寒具を身に着ける」ことにつきます。

現地の友人には「コートとブーツだけは、値段が高くてもしっかりしたものを選ぶように!」と何度も言われましたが、その理由が今ではよく理解できます。

最低限必要なものは
①寒冷地仕様のダウンコート
②寒冷地仕様のスノーブーツ
③小物(帽子、手袋、フェイスガードなど)

1)ダウンコート

カナダにはCanada Goose、ARC’TERYX CERESなど、いくつかのダウンコートの有名ブランドがあります。どれも防寒性に優れていますが、私はトロント発祥のCanada Gooseの-25℃仕様のロングダウンを選びました。

【 ダウンコート選びの注意点】
① 耐寒性の確認
ダウンコートを選ぶ際には、何℃まで耐えられるかを確認することが大切です。カナダで販売されているコートやブーツ、手袋は耐寒性が明示されていることが一般的です。

日本ではあまり気にしないポイントかもしれませんが、自分のニーズに合った防寒具を選ぶために、必ず確認した方が良いです。

-30℃仕様のダウンコートであれば、中はTシャツでも大丈夫と言われましたが、Tシャツである必要はないので、私は-25℃仕様のものを選びました。

② 長さと軽さのバランス
防寒が主な目的であれば、ロング丈のダウンコートがおすすめです。ロング丈だとあまりお洒落ではありませんが。車生活であればショート丈が便利かもしれません。

また、防寒性の高いコートは一般的に重いため、軽量なコートを選ぶことが望ましいです。重いコートの場合、内側に腕を通すための紐が付いていることが多いです。

コートを背負うような感覚で着ます

実際に私がダウンコートを購入したのは、オタワ中心地のRideau CentreにあるCanada Gooseです。店内に入ると「The Cold Room」という見慣れない部屋がありました。

「The Cold Room」はカナダグースのダウンを試着し、極寒体験ができる部屋です。私が行った時は-15℃に設定されていましたが、希望すれば好みの温度に調整してくれるそうです。

まだ-15℃の寒さを経験したことがなかったので、初めての極寒体験ができました。ダウンを購入する予定がない方でも、極寒体験をするために「The Cold Room」に行ったら楽しいかもしれません。

極寒体験を楽しむ息子

2)スノーブーツ

寒さは足元からという通り、足元の防寒(スノーブーツ)も欠かせません。

スノーブーツを選ぶ際、防寒性と耐水性は基本ポイントです。さらに氷&雪の上で滑りにくい滑り止めの金具があると安心です。

友人に「-20℃仕様だと底冷えするので、-30℃仕様にした方が良いよ」と-30℃仕様のブーツを勧められました。-20℃仕様で底冷えするって、どんな寒さなんでしょう。

3)小物

帽子、手袋、フェースガード、サングラスなどの小物も重要なアイテムの一つです。一度帽子を忘れて外出したら、かき氷を一気に食べた時のように、頭がキンキンしてしまいました。

晴れた雪の日にはサングラスをしている人も多いです。

現地の友人のアドバイスをもとに、Canada Gooseの-25℃仕様のロングダウン、-30℃仕様のスノーブーツ、そして帽子と手袋で完璧な防寒スタイルを手に入れました。↓↓↓

おしゃれとは程遠いですが、寒さから身を守るためには仕方ありませんね。モコモコ感が満載ですが、この格好で街を歩いています……。

ちなみに、子供たちはスキーウェアを着て学校に通っています。オンタリオ州では、kindergarten(幼稚園)の生徒は毎日2時間屋外で遊びことが義務づけられています。吹雪の中でも外で遊ぶので防寒対策は必須です。

凍傷になるリスクがあるので、-25℃くらいを超えたら屋外に出ないそうですが、それでも-25℃までは外遊びをするなんて、寒さに強くなりますね。

2.室内での防寒対策は?!

カナダの家は寒冷地仕様のため、ほとんどの家がセントラルヒーティングです。地下室に発熱機を設置し、暖めた空気を循環させることで、家全体が暖かくなります。

そのおかげで、日本の家のように廊下に出たら寒いというようなこともありません。子供はTシャツで過ごしているくらいです。

家の中で寒さ対策はあまり必要ありませんが、空気がとても乾燥しているので乾燥対策は必須です。


3.寒さを乗り越えるために!

カナダの寒い冬、どんなに暖かい服を着ていても外を歩くと体が冷えて、気分がうつうつとすることもあります。

そんな時、現地の人はどうやってこの寒さと向き合っているのでしょうか。私が効果的だと感じた気分アップ方法をご紹介しますね。

1)クリスマスツリー&ライトアップ

家にクリスマスツリー(生のもみの木)を飾ったら、家の中が一気に明るくなり、気分もパッとあがりました。生のもみの木の香りに包まれながら、家の窓から他の家のライトアップを見ると癒されます。

カナダではクリスマスの飾りつけが1月末くらいまで続きます。これは幸せな気分をキープするための秘訣なのかもしれませんね。片づけるのが面倒だからではなくて。

2)暖炉

カナダでは暖炉のある家が多いです。オレンジ色にユラユラと揺れる炎を眺めるだけで、ほっこりと温かい気分になります。

最近は薪ではなくガスや電気の暖炉も増えいているようです。電気暖炉では暖かさは得られませんが、気持ちを温かくしてくれるので、皆さん取り入れているのだろうなと思います。

3)ウィンタースポーツ

寒さに負けず、屋外でウィンタースポーツを楽しむのもおすすめです。

カナダではスキーやスケート、アイスホッケーなどのウィンタースポーツが盛んです。

公園には特設のスケート場やそり遊びのできる山ができます。子供たちは寒さも気にせず雪遊びを楽しんでいます。(付き添いの大人は凍えそうになることもありますが)

大人は仕事帰りにスキーを楽しんだり、アイスホッケーの試合観戦を楽しんだりしています。

オタワ市内から車で30分くらいの場所にスキー場があり、仕事帰りに行く人も多いようです。

寒いからと家の中にこもるのではなくて、寒さを忘れるほど楽しい時間を過ごすことで、冬も楽しい季節になるのでしょうね。

4.まとめ

カナダの冬を乗り越えるには、寒冷地仕様の防寒具を身に着けること。それに加えて、ウィンタースポーツを楽しんだりクリスマスのイルミネーションを楽しんで、いかに寒さを楽しむかがポイントのような気がします。

とはいっても、まだ-30℃の寒さは体感していないので、来年にはバージョンアップした防寒対策をお伝えできるかもしれません。各国に住む皆さんの寒さ対策や暑さ対策も気になりますね。

さて、リレー企画の次のバトンはジョージアのゆうこ@海外教育移住さんへ!
「ジョージアでの食生活!」スーパーマーケットにはどんなものが売っているのか?日本食は手に入るのか?など、未知の国ジョージアでの食生活が気になります。

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