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雪月花最近読みました本から

佐川亜紀・五行歌・詩・です

私は感動屋です・素敵な詩・素敵な五行歌・を見ました日は幸せな日になります。


 幻想的です・何を思いましょうか

おまかせします?


・メール送信にしっぱい
・指と頭をつなぐ古びた回線のトラブル
・しまい込んできたわたしの告白は
・超特急で見知らぬ人へ
・落雷               『水田宗子』


・漲る湖とまでは
・行かなくとも
・一粒一粒の
・言葉のしずくを
・ためたい心の水筒          『佐川 亜紀』


ブルーにくれなずむ山々幾重にも重なる美しいグラーデーションです


知らない街へ知らない国へ?いきましょうね?人生は思い出の旅?


・砂と波の
・会話を聞きながら
・地球のドキドキを感じて
・ハイヒール脱いで歩く
・足裏を耳にして

           佐川亜紀』


・思いはアンバランス
・熱くなれば冷たく
・感熱紙で計ってみたい
・ことばの
・ホットさ  


『佐川亜紀』

海のつぶやきを パソコンに書き込む

珊瑚の問いかけ 魚語で応答あり

心は潮の香りがする

日々少しずつこぼし 

それでもまた満ちる



水芭蕉の小道をいつか歩いてみたい私の夢.,..,,,,

(佐川亜紀)


冬気流に乗って渡り鳥がやってきた

旅心に誘われた風来坊も現れた

風の中に生きる詩人たちも集まった

今宵抱えて来た

それぞれの光でグラスが反射し合う


(水田宗子)

心の月

権宅明・佐川亜紀訳


いばらの垣根一面に月光がかかっています
心をまた思い尽くして日が暮れます
ヒメムカシヨモギの花まで咲き
片方の野原が欠けそうな十五夜です
月光があまりにも明るく
私はもう暗闇を地に置きました
円満に生きることができなかった人たちが
月に向かってしきりにおじぎをします
胸いっぱいの願いをこめて見上げます
何かに傷つけられたことのある人は分かるはずです
月もときに光が折れることを
一月も半分に折れたら十五であるように
折れるのは膝ではなく心です
心をかかげて月光の下に立ちました
吸った息の中に入ってきた月が
心の中に昇ります
月光がいばらの垣根を越えるころ
心はもう満月です

*韓国詩誌「詩で開く世」の共訳試み第二回の作品です。

何かに挫折した人たちが月に祈る敬虔な様子が清らか

に伝わってきます。



好日

権宅明・佐川亜紀訳


小さい花は ほかの花が大きいからと
いつ咲き争うでしょう
鳥たちは 空に道があるからと
いつ足跡を残すでしょう
風は 行くあてがないからと
いつ止まるでしょう
川は 忙しいからと
いつさかのぼるでしょう
稲穂は 実ったと
いつ頭を下げないでしょう
子供たちが日の暮れるのも知らず
独楽をまわしています
日差しが子供たちの肩にとまっています
とってもとっても良い日です



*温かい雰囲気で生きているものを肯定し、人生に、

神に感謝しているような優しい詩ですね。

「日々是好日」に近い内容なので「好日」としてみました。

佐川亜紀



私のハンドバック        慎達子(権宅明訳)


私のハンドバッグは

私の隠れた胸の中の隠れた部屋のようです

他人はよく開けられなくて

開けられないから人が少しは知りたがる私のハンドバッグは

時々私も知りたくて手を入れてごそごそかき回してみたりします

鍵と財布だけつかまえられたら安心ですけど

その二つが確かに見えるのに

何かがなくなった感じであちこち心の袋を

手探りして胸がどきんとしたりします

何かが満ち潮のように押し寄せてきては

引き潮のように打ち返していったのか

黄土色の干潟が痛々しく広がっています

今日は捜しても捜しても捜すものがなく

中身を引っくり返してこぼしてしまいましたが

取るに足りない私の品位が

みすぼらしい裸身で日差しに露出され

廃墟のような心を素早く拾い入れます

私のハンドバッグの中には

私の心臓の拍動の音が聞こえたりします


*慎達子(シン・ダルジャ)慶尚南道生まれ。淑明女子大学

及び同大学院卒業。文学博士。詩集に『長く話し合う間柄』

『矛盾の部屋』『雅歌』『父の光』等十冊があり、散文集に

『白痴恋人」

  追伸

私の妹は几帳面です。夜寝る前にハンドバックのゴミを整理し毎日ハンドバックを綺麗に整理してから眠ります。


        

女の人のハンドバックの中みは大事です。その人の人となりが一番わかるそうです。そんな頃にこの詩をみました。それから私も鍵がない、おさい布がない、ハンカチがないが、なくなりました。


      雪月花エイコ




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