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新居探し
このところ自分自身のことを振り返ってせっせと文字に起こしておりますが、これはなかなかエネルギーを使うのでちょっとお休み。
ところで、ちょっと前に「晩酌の流儀」というドラマがあって、よく見ていたんですよ。
その日の夜の晩酌を楽しむために、日中の仕事は集中して時間内に終わらせるという主人公という設定なのですが、この主人公のお仕事が不動産会社の営業。フラッと訪れた客の話をしっかり聞いて本人すら気づいていないような希望をくみ取り、期待以上の物件を探し出すというのが毎回のドラマの定番でした。
というのを思い出したのは、この週末、上京して家探しをしていたため。
家を探すとき、特に首都圏であれば、ネットで探したらそれはそれはおびただしい数の物件が出てきますよね。そこからどう希望の物件を抽出するかと考えると、住みたいエリアだったり、家賃だったり、間取りだったり、設備だったりします。実際私も大手のス〇モのサイトで眺めて、家賃をちょっと上げたり下げたり、あるいは駅からの距離を数分増やしたり減らしたりしながら、出てくる物件情報を見てああでもないこうでもないと頭を悩ませました。
ある程度絞ってから「資料を一括請求する」みたいなボタンを押したのですが、その次の瞬間からものすごい勢いで山のようなメール、さらには電話がかかってきたのには腰が抜けそうになりました。私はてっきり、ス〇モが一括して全ての物件情報を送ってくるのだと思っていたのです。でもあのサイトって、実際はいろんな不動産会社から集めた情報が一斉に掲示されているのですね。その「いろんな」会社から次々とメールだ電話だとやってきて、ついでにいうと半分くらいの連絡は「その物件は既に募集を終了しました。ウチには他にもいい物件あるから是非来店してください。」というお知らせだったのです。
これは、どうにも、効率が悪い。
というわけで、今回は住むエリアは決めているのだし(実家の近く)、そのあたりにある不動産屋で聞こうと決めたわけ。
担当してくれた人がなかなか面白くて、こちらが聞くことに対して打てば響くような回答をしてくれるので、いろいろ聞いちゃいました。いわく、どの不動産屋に行っても持っている情報はほぼ同一とのこと。(つまり不動産屋のハシゴをしても意味はない。) さらに、ス〇モに載っている情報はリアルタイムではないし、下手したら既に入居が決まっているのに、いい物件だからと客寄せのために載せ続けているものもあるとのこと(それで連絡してきた人に別の物件を紹介するというわけ)。
なので、はっきり言ってどこのお店に行っても情報は同じです、と言われたのですが、その次に言われたのが、「ただしその情報をどう抽出するかが営業担当の腕の見せ所です」という言葉。
あっ、そういえば、ドラマの主人公も、来店した客の通り一遍の希望(家賃とか広さ)だけではなく、どんなライフスタイルか、何を一番大事にしているのか、話の端々から読み取って物件を選んでいたのでした。
そんなわけで、腕の見せ所と啖呵を切ったのはダテではなく、本当に、びっくりするくらい、私の希望通り、下手したら期待以上の物件を紹介してくれました。
不動産屋に行く前は、東京なんて家賃高いし、部屋も狭いし、窓から見える風景と言っても隣のビルくらいだろうし、治安が悪いところだったら怖いし、となんとなく気分がネガティブだったのですけどね。
紹介してもらった物件を内見して、ここに住んだらどうなるのかな、と想像したら急に、新生活が楽しみになってきました。
しかし、今の家は、引っ越しまでに片付くのか・・・・っ?!