呼吸することすら苦しくなった元学生のあなたへ
「いんたーねっと」とは恐ろしいもので、ちょっとしたきっかけで学生のSNSに出くわしてしまうことがあります。このnoteにも、私が今までに中学・高校・大学で教えた学生(元学生)がチラホラいて、フォローしないまでも見つけると一応読んでしまいます(学生が私に気づいているかは不明)。
在学中はついぞ出さなかったであろう心情が吐露されていると、ああ、そういうこと、直接相談してくれたらよかったのになあ、と思ったりもします。押しつけがましいかな。
ふっと沸き起こる感情も、それまでに培った理性も、全部ひっくるめての「その人」なわけですけどね。本人の中ではそういった感情とか理性とかが別個のところから発生して、自分の中でバラバラに感じられて苦しいと書いてあったりします。
こんなところで書いたところで、本人にはとても届くとは思えないのですが、もし相談を受けたとしたら、こんなアドバイスをしたいです。
本を読みなさい。
大ベストセラーだから聞いたことがあると思うけれども、「嫌われる勇気」をまず読んでごらん。あなたが苦しいと感じるのは、他人からどう見られているか、どう思われているかにとらわれているからではないかな。
もう一冊は「アサーション・トレーニング」。
あなたは、何か頼まれたときに嫌だと言えずに引き受けてしまいがちだけど、それは断ったら相手に悪いからと思っているのよね。それは、相手を大切にしているのかもしれないけれど、自分自身を大切にしていないよね。相手も、そして自分も大切にする自己表現が出来るようになったら、コミュニケーションがもっと楽になるよ。これは一種の「スキル」だから、生まれつきのものではなくトレーニングで獲得できるもの。
この本がちょっと難しく感じるなら、まずはとっつきやすいこちらのマンガを読んでみて。
「嫌われる勇気」も「アサーション・トレーニング」も、かみしめるように読むと時間がかかるけど、ちゃんとあなたの中に入ってくるはず。読みおわったらまた私のところにおいで。感想をお互いで語り合いましょう。
あの(元)学生に、届くといいなあ…。