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退職・転職

退職して、別の大学に移ることにしました。都内にある、それなりに知名度のある中堅大学です。

今いる大学は弱小大学とはいえ私立でそこそこ経営もしっかりしていて、人間関係の風通しも良く、学生もかわいいしやりがいもある。その上パーマネント。

フツーに考えたら「え、なんで?」ですよね。

ずいぶん自問自答したのですが、私の中でのイメージは「ダイヤル錠が開いた」という感じです。

ほら、ダイヤル式の南京錠みたいなの、ありますよね。数桁の数字があって、くるくると回して数字が合うと、かちゃっと鍵が開くもの。


このダイヤルがものすごくたくさんたくさんあるイメージ

さてさて。

いいことがあれば誰だって「やったー」と嬉しくなるし、残念なことがあればがっくりと気落ちしますよね。ちょっとしたことでも気持ちって上がったり下がったりします。「気持ち」のダイヤルがくるくる回っている感じですね。

「仕事」のダイヤルもたくさんあって、「授業」とか「研究」とか「学生対応」とか「学科運営」もあるし、それ以外にも「趣味」「生活」「家族」「目標」「健康」・・・などなど、さまざまな「桁」があって、それぞれがくるくる回っているわけです。

それが全部「揃っちゃった」、というんでしょうか、ある日突然「開錠しちゃった」のですね。

今やっていることと全く異なる分野で公募が出ていて、チャレンジのつもりで応募したのです。その後数か月、全く音沙汰がなかったので「これは落ちたんだな」と思ったし、それならそれで今の仕事を頑張るしかない、と思っていました。それが突然「面接に来て下さい」ということに。

この面接での手ごたえはめちゃくちゃ悪くて(そのうち書きます)、これはご縁がなかったんだな、と思ったんですけどね。不思議なことに1次面接を通過して、2次面接に呼ばれました。

このときの面接は手ごたえがとても良かったので(これもそのうち書く)、これは決まったんだなと思ったのですよ。ところが、私が素直に発言したことが曲解されて紛糾したらしく、なかなか正式に決定しませんでした。

すったもんだの末にようやく決まったのが先月末。実は先月も呼びつけられていて、つまりは採用までに3回も往復する羽目になりました。私が住んでいるところは新幹線の駅からも遠いので都内に出るには5時間半くらいかかるのですが、こう気軽に呼びつけられるとは…(もちろん交通費も出ない)。「都内の伝統校ってそういうもんなのか」と早くも洗礼を受けている気分です。

さらには山のような書類と来年度のシラバス作成がやってきたので、年末から精神的に余裕がなくなっておりました(今もか)。

とはいえ今の「精神的に余裕がない」という状態も、多分数年後から見たら「あー、あのとき、あんなこと考えてたなー」と懐かしく思うはずなので、なんとか頑張って書き留めておこうと思います。