見出し画像

学生を引率する教員のエゴ

昨日の話ですが。

学生を引率して、某施設の見学に行きました。倉庫かと思うような大きな施設なのでエアコンもなく、職員の方も学生も私も汗びっしょり。でも職員の方の説明がすごくわかりやすかったせいか、学生も暑い暑いと言いつつ最後まで集中力を切らさずに聞いていました。ホッ。

先方からすれば本来の仕事の時間を割いているわけですから、それでも「やってよかった」と思ってもらえるかどうかは学生の反応にかかっています。

誰だって、自分の話を興味深く聞いてくれたら嬉しいし、まして深掘りしてくれるような質問が出れば話をしたかいがあるというもの。

逆に、説明している前で学生が寝ちゃったり、あるいは私語を始めたり、スマホをいじり始めたら、「もう二度とやるか」と思うでしょう。

昨日も全体の説明が終わった後、もう少し聞きたいと熱心な学生が結構たくさん質問していたので、先方もそれなりに手ごたえがあった、と思って下さったのでは。

そうそう。

小学校中学校高校であっても引率している先生って、「よそ様にうちの子のみっともないところを見せたくない」という気持ちがあると思うんですよ。

なので、説明してもらっているのに生徒が寝ちゃったりしたら、先生の方があたふたしたりね。

とはいえ、「課題の分離」という意味で言えば、説明してもらっているのに寝たりおしゃべりするのは、学生の問題であって、教員の問題ではないのですけどね。

「教育が行き届いていない」→「アンタどういう教育してんのか」→「教員としてレベルが低い」と思われたくないってことですかねえ。

学生がちゃんと聞いていて「ホッ」としたというのは、先方に迷惑をかけることがなく安心したという以外に、実は私自分のエゴもあるのかな、と思ったりしていました。案外私は私を知らないものですね。