かな入力かローマ字入力か
この文章はPCで書いておりますが、私が文字を打ち込むタイピングは「かな入力」。おそらくマイノリティだと思います。
これまでの職場でかな入力派に出会ったのはたった一人! 高校や大学でも、ローマ字入力を推奨しているようなので、今後ますます肩身が狭くなる気がします。
かな入力のメリットは、なんといってもタイピング量が少なくて済むこと。理論的にはローマ字の半分で済みます。
一方デメリットとしては、ローマ字入力で使わない端っこのキーのサイズが機種によって違うこと。小さいPCだと特にその傾向が顕著なので、機種が変わるとタイピングしづらくなります。
そもそもなんでかな入力なのかというと。
今でこそPCは一人一台の時代ですが、私が高校生のときには「パーソナルコンピューター」という言葉はありませんでした。あったのは「ワープロ」、ワードプロセッサーですよ。新し物好きな父が早期に導入していたのでウチにはあったのですが、当時はワープロがある家は少数派でした。レポートをワープロで印刷して提出したときの誇らしさと言ったら!!
ちなみに我が家にあったのは日立の「ワードパル」という機種。このワードパルには「タイピング練習」なる機能が付いていて、これがかな入力だったわけ。今のタイピング練習ゲームみたいな面白さは一切なくて、ひたすら「はまはまはまはまはま」と打ち込むような感じでした(今PCでこれを読んでいる人はキーボードを見てみてください。かな入力のホームポジションが「は」「ま」なのです。)
このときに地道に練習したおかげで、今でもタイピングはまあまあ早いですね。e-typingというサイトで入力スピードを2回測定したら、「一般的なオフィスワークでは困ることのないレベルです。」と表示されるAかA-でした。(プロレベルには程遠いですけどね。)
というわけで、日本語入力は出来るようになりましたが、アルファベットのほうはさっぱりでした。当たり前ですよね、練習してないわけですから。
大学4年のときに入ったゼミにはなんと「コンピューター」がありました! しかも2台も!!
アルファベットのタイピング練習ソフトがフロッピーディスク(3インチよりも前。5インチの時代!)に入っていたので、ゼミ生みんなでこぞってやりました。このときもゲーム性はほとんどなく、また出てくるお題も意味なし羅列だったので、面白みは一切なかったわけですが、スコアが表示されるのがポイントでした。何点だった、というのでゼミ生でなんとなく競争感が生まれたわけです。
私はホントに全然できなくて、先輩から「そんなスコア見たことない」と言われるほどのテイタラク。同級生からもバカにされるほどの低スコアだったので、ここで一念発起。
コツコツと反復練習をすると、時間はかかっても出来るようになりますよね。徐々に追いついて、同級生からバカにされなくなり、さらに通り越して「すげー」といわれるまでになりました。ふふふん。
よくわからないのですが、こうやって「かな」と「アルファベット」を入力する練習を別々にやったせいなのか、私の脳内では、アルファベット入力とかな入力とが別経路で確立されたんじゃないかと思うのですよ。なのでかな入力で「は」のキーと、アルファベットで「F」のキーが同じであることは矛盾しない。
ですが、この2つが別経路で確立されたことで困ったことが生じました。あのね、ローマ字入力が出来ないのです。不可能ではないのですが、いちいち考えなくてはいけないので遅くなる。
しかし、私の努力はすでに燃え尽きました。ローマ字入力はもちろん、フリック入力を早くしようという意欲は全くありません・・・。