WEEKLY CINTERTOTTING NOTES : 2/7/2020
映画の前に、どうしても行きたかった日比谷のティム・ホーワンへ。調べてみるとニューヨークのイーストビレッジやヘルズキッチンにも店舗があり、大学生活を思い出し懐かしいきもちになりました。土曜日の夕方ですが1時間ほど並んだら席に座れました。寒かったけど頑張った。
名物のベイクドチャーシューバオはチャーシュー餡が入ったサックサクのメロンパンという感じでふしぎ美味しくて追加注文しちゃいました。ン〜🥺!!!となったほど美味しかったのはエビの湯葉春巻き、エビとにらの蒸し餃子など私にとっては珍しくエビものでした、ぷりぷりのぷりぷり。食べれなかったものもたくさんあるのでまた行きたいよ〜。
・2/1「ナイブズ・アウト」TOHOシネマズ日比谷 (2020年10本目)
ライアン・ジョンソンが製作、監督と脚本も。ものすごく楽しめました。屋敷に集められた家族、そろいも揃ってクセものたちばかりで全員動機アリという王道のWho done itミステリー。かと思いきやとても早い段階でとあることがわかるのですが、そこからも本当に退屈させない。
ガチャガチャしまくった家族たちのキャラクターはもちろん、屋敷も登場人物の一人のように雄弁に語り、その絵を見ているだけで楽しい。ダニエル・クレイグの立ち振る舞いも超チャーミング、これはこの作品かぎりでは勿体無いですね。本人たちも意欲的だそうなので、続編が今からでも楽しみです。
近いうちにイラストレビューを描こうと思っています🐿
・2/5「mellow」新宿バルト9 (11)
東京初心者の私ですが、新宿3丁目の駅、だーいすき。地下で全部の出口に番号がついていて、めちゃくちゃわかりやすい。数は多いけど正しい出口から出たら映画館はどれもすぐそこだし、全く迷わない。休憩スポットも充実。神戸でもさんちかをはじめ地下街をブイブイ移動する派だったので、このシステムはお気に入りです。
「mellow」、今泉力哉監督の新作の内のひとつ。去年から怒涛の勢いで作っていて、この日の予告にすでに5月公開の新作、若葉竜也主演「街の上で」の予告が流れていました。映画ってどうやって作られてるか全くわからないけど、ちょっと多いですよね。すごいな。
私は、人間というのは、その人が本来もっている性質とは別に、配置された人間関係においてそれぞれに違う化学反応を起こすことが面白いなといつも思っています。この映画ではある人物に関わるとその関わった人たちが「本音が言えるし、本当にしたいことができる」という図になっているなと思いました。意図せずとも相手の本音をひきだせる人って、実生活にもいると思いませんか?
特にそれが印象的だったのはとある夫婦の旦那さん。ある人が、無意識ながらその旦那さんが本当にしたかったことを「させてあげている」という仕組みを観ながら、「愛がなんだ」でも私が感じることのできた人間関係感をみつけることができて、勝手ながら嬉しく思いました。
私の大好きなモーニング娘。'19が歌っていた「幸せってまっすぐ選ぶだけ」(青春Night)ということがいかに私たちはできないか、そんなことを考えながらスクリーンの中で生きるひとりひとりを応援したくなる映画でした。もう一人の主役ともいえる花が美しいし、中学生にはちょっと見えないけれど女の子たちもとても可愛かったです。
・2/5「his」新宿武蔵野館 (12)
「his」、続いても今泉力哉監督の新作。忘れたくて必死だった、大好きだった元恋人が8年ぶりに娘と一緒に自分の前に現れるという…そんな男性同士のカップルが、自分たちの関係だけではなく周囲との関わり合いに奮闘する様子を描いたドラマ。
こういった環境の人の集まりを、ポジティブに描こうという意欲が感じられてすごくイイ。田舎の人間は狭い視野で物事をとらえがちというステレオタイプを綺麗に打破していて良かった。なので、なおさら、離婚調停のシーンは惜しいなと感じた。絵に描いたような男性弁護士で、セリフのひとつひとつに生きた感じはなく、ラベルを貼られた人物の吐き出す言葉にしか聞こえなかった。
終盤、娘の父親である渚が得た気づきは、明るく、優しく、力強い発見だった。とある会話がされるラストが素晴らしい。問題から一歩先を行く当事者たちに生きる力を吹き込む物語でした。
とはいえ、みんな卵割りすぎでしょ…ああいう設定にこだわるの、不思議だなーと思いました。
・2/5「彼らは生きていた」イメージフォーラム (13)
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのピーター・ジャクソン監督作のドキュメンタリー。イギリスの帝国戦争博物館に保存されていた2,200時間を超える第1次世界大戦の西部戦線での記録映像を、最新の映像技術を用いて修復や着色したものに、BBCが行なったインタビュー音声も組み合わせたものでした。映像修復の技術はとんでもなく、約100年前の映像とは全く思えませんでした。兵士たちの顔が一人一人本当によく見えます。若く、あどけない顔が目立ちました。
インタビューの音声は、同じ意見があったり、そうでもなかったり、とにかくたくさんの声を聞くことができます。どうして年齢をごまかしてまで、志願したのか。実際の戦場では、どんな状況だったのか。自由時間に楽しんだビールやギャンブル、たばこのこと。ささいなことも面白いと思い、みんなでゲームをしたこと。
ドイツ軍の捕虜たちと実際に話してみると打ち解けたこと。戦争が終わったその瞬間、なにも無かったこと。帰ってきたあとの家族や周囲のひとびとの冷たさ。
上映後、映画評論家の町山智浩さんのトークショーがありました。監督であるピーター・ジャクソンの祖父が第一次世界大戦に出兵していたことや、戦争に影響された他の著名人や作品について、またこの時代にどのような発明がなされてどのようにして戦争に影響を与えたかなどを解説。
時間いっぱいに繰り出されるあまりの豊富な知識に本当にびっくりしました。メディアによる撮影タイム中もそのお話しは止まることなく、一区切りついたところでさすがに時間オーバーしちゃいましいたね!ハハハと切り上げ、さっと劇場を後にされていました。すごい。
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