「menu | #ウチメシしようぜ」自主制作CMメイキング
自主制作CMのメイキングをまとめました。動画制作のステップ振り返りをしておりますので、映像系の方の参考になれば嬉しいです。
■参加CMコンテスト概要
今回制作したCMがこちら
デリバリーアプリのmenuが主催したCMコンテスト。テーマは「#ウチメシしようぜ」で投稿者には10,000円分のクーポンを事前プレゼントしてくれるという太っ腹の企画。しかもすでに有名YouTuberとコラボしてます。
競合のUberEatや出前館がTVCMをうつ中で、Webを中心としたプロモーション展開を仕掛けてきています。有名YouTuber勢揃いといったラインナップですので、キャスティング費用だけでもかなり予算をかけていると思います。
【CMシナリオ作り】
今回もしっかり動画制作のステップに沿って進めています。
（動画制作工程については過去にあげたこちらで詳しく説明してます）
まずはStep1、2の戦略からのシナリオ作り。
■過去のCM戦略おさらい
過去のCMをみてみます。オードリーや佐々木希さんを起用したTVCMを行なっていました。それぞれに戦略がありますね。
「おいしいテイクアウトアプリmenu」という認知です。デリバリーではなくテイクアウト。このCMが放送されたのが、2019年11月ですので、まだコロナ前。この当時は、デリバリーというより、テイクアウトアプリとして主に働く女性ターゲットに認知をはかったんだと思います。
次にオードリーを起用したCM。
「全国の飲食店の諸君・・」からスタートするそのメッセージは、ユーザーではなく「店舗」に向けた認知です。つまりmenu契約店舗数を伸ばすためのCMです。放送されたのが、2020年4月、まさにコロナ真っ只中。当時まだ契約数が2000店舗でしたが、今の3.5万と躍進しています。契約数を一気にのばすためだけに集中したクリエイティブと言えます。そして結果を出している。menuのマーケティング担当の力量が見えますね。簡単まとめました。
そして今回のWEBCMコンテスト。訴求軸は
#ウチメシしようぜ
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テイクアウト→デリバリー
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とそのサービスのマーケットを一気にシフトしたのがわかりますね。それらを踏まえての、今回のWEBでのCMコンテストという文脈です。
■menuの市場ポジション分析
まずは「menu」の市場の中でのポジションを整理しました。
高くても品揃えで勝負しているUberEats。
出前の定番であるピザなどファミリー向けで差別化している出前館。
この2強が市場を作っているマーケットの中で、後発としてmenu。
menuの強みとしては24h営業とテイクアウト、という2点。特にテイクアウトは、元々テイクアウトアプリからスタートした経緯もあり、他社にはない魅力の一つかと思います。「名店の逸品」といった銀座 久兵衛などの名店揃いのテイクアウト専門のコンテンツも実施しています。
そこで今回の設定を決めました。
■シナリオ
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背景：
UberEatsはオシャレで、出前館は出前メニューでファミリー向け、その中でmenuはどちらかというと出前館の後発であまりオシャレなイメージがありません。牛丼チェーンが多いイメージ。ただし、デリバリー市場はまだまだこれから新規ユーザーが大事。いかに新規利用者を獲得するかで逆転できる市場。
メッセージ：「menuもおしゃれ」ターゲット：
デリバリーのフォロワー（まだ利用したことがない人）でかつ女性
クリエイティブ：「これ本当にデリバリー？」と思わせるようなオシャレなウチメシの様子を撮影する。
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この辺を動画にもまとめていますので参考までに。
【撮影】
それでは撮影です。
今回、全て家での撮影となりました。
実際にmenuにて、一番オシャレなお店、
六本木のle sputnik（ル スプートニク）にてテイクアウト。
テイクアウトメニューはこちら。
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絶品和牛オックステールの赤ワイン煮込み
NOTO高農園 野菜とハーブのバーニャカウダ
パン・ド・カンパーニュ
二人分で14,000円!!!!
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今回10,000円分のクーポン券をもらえてますので、ちょっとリッチに。
また、お花や、キャンドルなどのテーブルコーディネート用にも小物いくつか購入。その件についてはこちらのYouTuberを参考にさせてもらいました。
パリ在住ママのTsuzuRisaKitchen in Parisさん。実際のパリのテイクアウトの動画があり、そのVlogがとっても素敵だったので参考にさせてもらいました。
窓から見えるパリの街並みで既にオシャレなんですが。。。それは真似できないとしてもこのパリ感、日本でも出せればと思います。
◼️メイキング
テイクアウトをお願いした le sputnik（ル スプートニク）のスタッフさんに
丁寧にメニューのご説明頂きました。お店、スタッフの佇まいから、その高級店の気品を感じました。ありがとうございました。そして改めてとっても美味しかったです。
https://me.nu/s30759/ftpg-71ye5h
ワインを注ぐシーン、苦労してますww
全編、撮影はOlympus OM-D E-M10 MarkIII 25mm 0.8ftです。
同しても料理を美味しく撮りたかったので単焦点レンズを、マップレンタルさんでお借りしました。
また、お花、キャンドル、お皿、ナプキン、色々オシャレに準備しました。
以上完成したCMがこちら。
【完成動画】
【振り返り】
Good：
・戦略、シナリオ作りをロジカルに組み立てられた。
・当初の狙いである「menuもオシャレ、と女性フォロワー層に思ってもらう。」にクリエイティブを近づけることができた。（その努力はしたw）
・ロゴ、曲、ナレーション、メイキングなど編集でひと工夫ができた。
（過去3作品の自主CM制作の反省を少しは活かせた？かなっと思います）
課題：
・拡散力は課題。TwitterなどのYouTube以外のSNS活用方法、また動画の説明文でのハッシュタグの使い方など、まだまだ改善の余地ありです。
・ユーモア性。今回のコンテストに限らず過去参加作品でも受賞作品と違うのはこれ。ロジカルに考えすぎて面白くないシナリオになりがちな癖が自分にはあります。
・デザイン力。絵＞シナリオ。短い尺でメッセージを伝えるCMは特にこのことは言えます。今後はここを強化するためにも、AEを使ったモーショングラフィックス、テキストアニメーションなどに特化した作品もしてみたいと思います。
【まとめ】
参加作品：menu CMコンテスト #ウチメシしようぜ
戦略・シナリオ：「テイクアウト→デリバリー」認知拡大を狙うもUberEats、出前館と比べて後発なmenu。「menuもオシャレ」と言う印象をフォロワー女性層に届けるべき
撮影：「これ本当にデリバリー？！」と思わせるために、Parisのオシャレな食卓をイメージした撮影。menuも高級店のテイクアウト。テーブルコーディネートもがんばりつつ、レンズも単焦点。
振り返り：戦略、シナリオ作り、それに沿った制作、編集はある程度頑張れたが、拡散力、ユーモア性、デザイン力は今後の課題。
以上、今回のメイキング振り返りでした。
ありがとうございました。