自主制作CMメイキング(かながわ観光CM「ワンチケ海外、かながわ」)
映像ディレクターとしてスキルアップのために自主制作CMに取り組んでいます。今回、先日応募したかながわ観光CM「ワンチケ海外、かながわ」の制作工程を自身の振り返りも兼ねてまとめました。
応募したCMの募集内容はこちらになります。
まずは応募した完成CMはこちらになります。
作成過程はこちら
それぞれのStepのメモをご覧頂きながら振り返りたいと思います
まずStep1の戦略作りですがメモは4つです。
Step1戦略作り:過去受賞作品の研究
こちらのサイトに過去のかながわ観光CMコンテストの受賞作品がまとめられていましたので、その特徴をまとめてみました。
小田急電鉄と神奈川県協賛のコンテストということもありテーマが「小田急線で巡るかながわ旅」をテーマとし、小田急線沿いの観光地(箱根、江の島・鎌倉、丹沢・大山エリアを含む。)の周遊やご当地産品等を楽しむ旅の動画を募集します!」というもの。ですので
・大きくジャンルは旅Vlog
・映像はスマホより一眼レフで綺麗な映像(ドローン作品も多い)
・旅をする楽しさを表現
・マイナーなエリア特産品にもフォーカス
でした。
Step1戦略作り:入賞のポイント分析
過去の入賞作品の特徴から、今回入賞に向けたポイントを分析してみました。
・コロナという時世を意識すること
・神奈川=小田急沿線の名所を楽しい印象で伝えること
・電車以外の交通手段にフォーカスはしない
の3つだとまとめました。やはり主催者が誰で、何のためにこのコンテストを行なっているかをしっかり把握することが大事です。
Step1戦略作り:動画イメージ
過去入賞作品を分析し、入賞ポイントを踏まえて今回のCMのメッセージを決めました。
いろいろ考えてみたのですがやはり「コロナ」という時世が外せないテーマということもありそれにちなんだものにしました。
「withコロナでも神奈川はおもしろい」
に決定しました。
Step2 シナリオ作り
メッセージが決まったらそれをシナリオに落とし込みます。
動画の骨子として
・目的=wihtコロナでも神奈川は楽しい、を観光客に伝える
・ターゲット=海外にも遠出できないコロナの今どこか楽しい安全な観光地がないか知りたい旅行好きな人
・媒体=HP、SNS、小田急電車内
の3つをまとめました。
特にターゲットを明確にすることがシナリオ作りには大事です。ただ旅行好きではなく、「コロナで海外に行けない」というところまで細かく設定しました。
その上で起承転結を感情グラフで表しました。
シナリオの作り方の鉄則で詳しくはこちらの本を参考にしました。
いきなり効果があがるPR動画の作り方 (「シナリオ教室」シリーズ) シナリオ・センター 新井一樹
最初と最後のシーンを決めることが大事な作業です。今回は
最初=「日本で味わう海外」とPCで検索してる海外旅行キャンセルになった主人公の暗い顔からスタート。
最後=湘南に行って明るい表情の主人公とキャッチコピー
ということにしました。
Step3 絵コンテ作成
いよいよ絵コンテ作成です。以前の記事でお伝えしましたが
絵コンテ作成が一番大事
です!撮影前最後の準備工程で、大事なポイントは
・違う人が見ても撮影できる内容とする
柱=場所カメラ画角
セリフ=人物の話す言葉
ト書き=人物の動作やシーンの状況を具体的に
の3つの要素が必要となります。
・全てのシーンを書き出す
・何度も見返してメッセージが伝わっているか確認する
・必要ならロケハンをしても修正する
です。詳しくはこちらの記事をご覧ください
それでは絵コンテをご覧ください。雑な(下手くそな絵w)部分もありますが、、、
左に書いてるA1,A2は実際に撮影した素材のファイル名にも使いました。絵コンテをここまで詳しく作成することでファイル管理も活きました。実際に完成した動画も基本的にこの絵コンテのシーンが入っているかと思います。
Step4~6 ロケハン、撮影、編集はスキップ
Step7 最後の締め方
このような啓蒙系のCMでは最後に
「余韻を残す」ことが重要です。そのためエンディングどう締めるか?で大きくCMのメッセージの伝わり方が変わります。そこで編集した後、今回のCMの締め方について悩みました。その時のメモです。
実はこのCMのタイトルの
「ワンチケ海外、かながわ」
もこの工程で決めました。最後のメッセージをどういうコピーで伝えるか、大事な工程です。この辺プロのライターさんがやる部分かもしれませんね。
以上が今回のCMのメイキングメモとなります。
動画制作をやっている方の参考にあればと思います。YouTubeもやっています。よければチャンネル登録お願いします。