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【大学2年生が見た就活】インターンの食べログ?!?

以前ESについてnote書いたので、今回はインターンそのものについてnote書いていこうと思います!

学生の皆さんにとって、正直インターンを何個も回るのは面倒ですよね…?
(ちなみに40ある業界のうち、就活生の見る業界は平均6.8だそうです💦)
だからこそ皆さんの代わりにグルっと業界を回ってきた自分が所感を述べて、皆さんの就職活動のお役に立てればと思っています!
(業務執行妨害を防ぐため、企業名は一切公開しません。)

あくまでプロでない学生が自分の感想を述べるだけなのであまり信じて欲しくはありませんが、40近い企業を就活生でない視点から見た客観的な意見として捉えて欲しいです!(長いので見たい項目を目次から見ることをオススメします)


そもそも何故大学2年生からインターンに参加していたか?

1, インターンは学費払い?!?

皆さんは、何で大学に進学したんですか?
悲しくも多くの人が「大学=大学卒の肩書きを得る場所」だからです。

じゃあいっそのこと、その肩書き、思う存分使ってやりましょう。
「大学生」という肩書きがないと通常インターンには参加できません。

インターンが参加費タダなのは皆さんが大学生だからです。
皆さんが大学生なのは学費を払っているおかげです。
つまり遠回しに言うと、学費を払ってるからインターンに行けるわけです。

どうせ大学を辞めたりしないのであれば、高額な学費を払っている分使い倒してやりましょう。


2, ノーリスクハイリターン

インターンは本選考と違って、選考段階でやらかしたところでそこまでのリスクはありません。

一見大学2年生は門前払いされそうですが、それは企業が決めることです。
むしろ早くから動いている学生を優遇するような企業もあるぐらいなので、臆せず申し込むだけ申し込んでみるのもいいかと。

インターンは当然選考を有利に働かせる狙いもありますが、それ以上に全く知らない領域の勉強にうってつけで、何かを始めるきっかけにうってつけです!(プログラミングや動画編集もインターンで興味を持って始めました)

ちなみに企業によっては色々とお土産をくれたり豪華な食事を用意していたりもするので、あくまでオプション要素として楽しみにしておきましょう。


インターンとは何をするのか?

インターンの中身自体は正直当たりハズレが激しいと思います。

短期インターン(1週間以内)で社員同然の仕事をするケースはほぼなく、ほとんどが会社側が設計したプログラムになりますが、どれも同じように見えてメッセージ性は大きく違う3つのタイプに分けられます。


1, 【ロジカル型】分析ワークタイプ

初めに資料がたくさん与えられたら、このワークの可能性が高いです。
選考材料として使われることも多く、大量の情報から意思決定に必要な情報を抜き取り、最適な意思決定、それを選択した理由をロジカルに述べるワークです。

このワークに関してはやったもの勝ちなので、経験の有無による実力差が顕著です。
このタイプのワークでは色々テクニックがある中で、よく使われるのはフェルミ推定です。

※フェルミ推定とは?
母集団を構造分解して数値を算出することで、捉えどころのない膨大な数量を概算する手法。
ex> マンホールの蓋は東京都内に何個あるか?

難しそうなことを言っていますが(自分も実際よく分かってませんが)、結局導き出した結論は
「結晶格子問題と同じ」ということです。

結晶格子は化学基礎の単元で一度は皆さんが高校で学習した内容ですね(笑)
任意のユニット内でいくつ原子が含まれているか分かれば、ユニットの繰り返しである結晶内に含まれる原子個数の総数も分かるという手法です。

フェルミ推定の場合は「推定」なので、ユニット内の個数をもっともらしい値にして倍してやればいいですよね。
「スクールバスにゴルフボールがいくつ入るか」という有名な問題なんて、バスの容積の検討さえつけば結晶格子の問題と全く一緒ですね。


2, 【エモーショナル型】アイデア収束タイプ

こちらは条件が少なく、個人の創造性に委ねられたワークになります。

意外に企業自身が実際に悩んでいる案件なども多く、今の話というよりは将来の話がメインですね。

「自分たちの好きなこと言えばいいから簡単や!」と思ったあなたは大間違いですよ。

初対面で全く生きてきた人生も価値観も異なる人たちと一つのアイデアを導き出すのは至難の技です。
真の意味での「仕事上のコミュニケーション能力」が必要とされると思います。
譲るべきところは引き下がったり、主張すべき場面では自分の責任をしっかり果たしたりと…


3, 【学習型】 理解度チェックタイプ

専門的なスキル、もしくは特殊なマインドを売りにしている企業とかだとワーク前のレクチャーが異様に長いです。

その後のワークではレクチャーの内容を考慮して解決策を導くため、ある程度の指標(レクチャーで示された)がクリアされているかが評価されます。
つまり明確な正解が用意されている唯一のワークということです。

このタイプと前述した1や2のタイプのワークがミックスしていることも多いので、理解さえしていれば点数が取れるテストとは違いますよ🙅‍♂️


大手とベンチャーの違いとは??

まあ、正しい分け方は「大手(1→100)気質」と「ベンチャー(0→1)気質」ですね。大企業にも保守的な企業もあれば革新的な企業もあるので、経済の議論でない限り、この分け方に大した意味はありません。

ただ、おそらく多くの方がベンチャー気質企業のインターンの方が面白いと感じると思います。実際に自分もそうでした。

それはベンチャーマインドのインターンの方が、比較的自分たちに近い年齢の社員が作っていることが多いからです!!
一概にどちらがいいとか優位とかは言えませんが、そもそもの採用への意欲が違ったりするので、異なった視点で企業を見るのは大事かなと思います。

・大手気質企業: 「いいところを探しに行く」スタンスで

大手気質企業は自分たちを楽しませるというより、形式上やっている or 生の会社を伝えていることが多いです。
提示してくれた価値だけ受け取っても魅力を全て把握することが出来ないので、積極的にその企業の長所を見つけに行くと企業のことが分かるかなといいう所感です。

・ベンチャー気質企業:「弱点を探しに行く」スタンスで

ベンチャー気質企業のインターンは面白くて企画も良く練られていることが多い分、その企業が他と劣る点は何かが見えにくいような設計になっていることが多々あります。
逆に弱点を堂々と見せてくれるような会社はいい会社ですね。


業界ごとに何が違うのか?

よく就活市場では企業が業界ごとにジャンル分けされることが多いですが、最近の企業はマルチに色々なことに取り組んでいるのであまり参考にならない気がします。

今の業界区分は40近くの業界に区分されていて複雑すぎるので、
最も明確な違いがある2つのカテゴリに自分なりに場合分けしてみました。


1, 主力事業/製品が存在する企業群(歴史から学ぶスタイル)

メーカーや不動産と言われたら何を売っているか明確ですよね。
これらの企業は自社の製品/サービスに誇りを持っていて、それらの売上によって業績を上げることを目標としています。

圧倒的なノウハウが蓄積されているので、新卒で入ると歴史から学ばされることが多そうです。
当然時代の変革に合わせて商品の形も変わってくるので、歴史を自分たちで塗り変えるような能力は必要になりますが、0からのスタートではない分、安心する人もいれば物足りなく感じる人もいるでしょう。

2, 主力事業/製品を持たない企業群(経験から学ぶスタイル)

商社やコンサルはよくひとまとめにされますが、「彼らの主力製品は?!」と聞かれたら「?」ですよね。
おそらくこれらの企業は常に新しいビジネスモデルを生み出し続けることが要求されています。

だからこそ歴史を学ばせるというよりはとにかく色々な経験を積ませる気がします。
一つのことに飽きっぽい人にはピッタリだと思いますが、自分の仕事を自分で選択できないリスクもあるので、やりたいことを一つに絞れなかった人が多く志望しているように感じました。


就活に存在する3つのフィルター

一般的に就活市場では学歴フィルターが問題視されていますが、他にも2つのフィルターが存在することを痛感させられました。

選考段階でもこれらのフィルターのせいで受けられなかった企業は自分も多かったです。早めにこれらの正体を知っておくのがいいと思います。


・情報フィルター

学歴フィルターに拍車をかけているのが、この情報フィルターです。
就活に意欲的な界隈では就活の情報が溢れかえり、それ以外では就活そのものに関する情報を得にくいのが現状です。
大学偏差値と就職偏差値が完全に一致していないのはこれが要因だと感じます。

自分も大学2年生というアウェイな状況で、検索ぐらいしか頼る術がありません。
ただ逆に言うと、アンテナさえ貼っておけば検索だけでも情報は十分に手に入ったので、エントリーのスケジュール感を掴んでおくのが先決です。
スケジュール感がないと、ESを出し忘れてしまう、間に合わないという事態が度々発生して、やる気もなくなってきます。


・能力フィルター(主に理系?)

能力やスキルは一般的には新卒に対して求められてはおらず、仮に聞かれる場合にもスキルを得るための努力量が重視されると言われています。

ただ一方で即戦力を求めるスピード感のある企業では、「保有しているITスキルは?」と普通に聞かれたりもします。
短期インターンではまだマシですが、長期インターンではプログラミングスキルの有無で選べる会社が大幅に変わったりもします。

能力は絶対条件ではありませんが、あるとないとでは会社ではなく、その中での採用窓口が変わります。

自分は文系就職ばかり見ていたので分かりませんが、理系の専門就職になると全く畑違いな気がするので、ここでは紹介しません。


半年弱、就活に触れてみて

「理系は就活をしない」「大学2年生は就活しない」という常識を覆したくて立ち入ってみた就活の領域でしたが、実際にやってみてよかったと思います。

大学3年生、文系、他大学という異なるバックグラウンドを持った人と出会えて、見える世界も広がりました。
今まで学生コミュニティで御山の大将をやって見えてこなかった世界を社会人の方もたくさん見せてくれました。
2年生だからといって、誰も自分を仲間外れにすることもしませんでした。

この半年間、自分がきちんと前に進めているかインターンという外部環境を通じて確認し続けさせてもらいました。




現在大学3年生が経験している「本物の就職活動」がどれだけ大変なのか自分には分からない。
多くの先輩が自分に相談してくれたのに、同じ立場で考えることはできない。

だけど、自分も時には選考結果に一喜一憂して、肩書きに縛りつき傲慢になることもあったし、お祈りメールの連続で自分の存在価値を見失う時もありました。

多くの人が「就活=辛い」と捉えがちですが、泣いても笑っても最初で最後の新卒としての就職活動。
自分の行動を大きく変えたように、就活は皆さんの価値観や行動を大きく変えると信じています。





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